一度植えたら何年も生きる植物のグループを「宿根草」と呼びます。一年中、地上部に葉が残る常緑性と休眠期は葉を落として生育期に再び芽吹く落葉性があります。東京パークガーデンアワードのガーデンでは、多年草や球根植物も宿根草の一部として扱っています。
宿根草は、成育期と休眠期があり、季節の変化に合わせて姿を変えながら何年も生き続ける植物です。成育期は、新芽が伸びて葉を広げ、花を咲かせます。その後、葉が枯れて地上部に何もなくなり休眠期を迎えますが、地中では根が生き残って成育期になると再び新芽が出てきます。この成育期と休眠期を繰り返しながら株が太ったり、増えたりするのも宿根草の特徴です。
【宿根草の一種、ギボウシの一年】
ギボウシのような落葉性の宿根草は、
春に新芽が出て、葉を増やしながら花
茎が伸びて花が咲くなど、成長過程が楽しめます。
晩秋には葉が枯れて地中で休眠期をすごします。この成長過程は、種類や地域によって異なります。
一度植え付けたら何年も生き残る性質の宿根草は、一年草のように定期的に植え替える必要がなく、ローメンテナンスのガーデンに選ばれています。また、暑さや寒さに強い種類が多くあるので、育てる地域に合わせた種類を選ぶことができます。そして、草丈や花色のバリエーションがあるので、組み合わせ次第で季節によって風景が変わり、見飽きない庭づくりができます。