モデルガーデン
第1回東京パークガーデンアワード開催に際して、コンテスト会場にガーデンデザイナーの吉谷桂子さん設計による「モデルガーデン」がオープン。コンテスト会場と合わせてお楽しみください!
作品タイトル
クラウド
今回制作する「モデルガーデン」は、21世紀に入って世界的に注目されているナチュラリスティック(自然主義的)ガーデン(例:ロンドン・オリンピック・パーク、ニューヨーク・ハイライン、近年注目されているイギリスのハウザー&ワース、他にオランダ、ベルギー、パリの公共公園に見られる事例)の傾向に近いと言えます。ただし、東京代々木公園や明治神宮の森に調和した自然や季節の巡りを考慮し、なおかつ、アートフォーム(デザイン性)があり、折々に花が咲く人々に庭や自然の眺めの楽しみを提供するような植栽設計を目指します。
代表デザイナー
吉谷 桂子
東京生まれ。日本大学芸術学部デザイン科卒。(株)GKインダストリアルデザイン研究所勤務後、フリーランスのプロダクト、グラフィック・デザイナー、広告美術ディレクターを経て1992年に渡英。帰国後は7年間の英国在住経験を活かしガーデンライフの提案を続け、ガーデンデザイナーとしてテレビや雑誌、ガーデンショ―と幅広く活躍している。現在デザインを担当するガーデンは、星の王子さまミュージアム、銀河庭園、はままつフラワーパーク、中之条ガーデンズなど。著書に「花に囲まれて暮らす家」(集英社)ほか。
コンセプト
宿根性の草花を中心に
エコロジカルな植栽システムを構成し、
ローメンテナンスな自然風ガーデンを目指す庭
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1
自然な雰囲気、季節ごとの変化を感じられる庭。エコロジカルな機能性にデザインの創造性を感じさせるデザインだが、基本的にロー・メンテナンスを目指した設計。 -
2
生物多様性に柔軟な植物構成(農薬不使用、蝶の好む品種などを中心に昆虫も共存) -
3
ロー・インプット(丈夫で長生な宿根草や球根植物を選び、季節ごとの植え替えをせず、主に植えっぱなしの宿根草で、異なる季節の花の開花があること) -
4
酷暑、大雨、逆に雨が降らず極度な乾燥の冬にも耐えうる植物の選択。対処し得る花壇の構造を設計し、21世紀の日本における存続可能な草花選び(日本原産や身近な植物にも着目)、同時に装飾性も感じられる庭。庭の一部に写真映えするスポットや注目の草花が咲くことにも配慮するが、それは桜の頃、ゴールデン・ウィーク、夏休みといった集客時期に合わせて開花品種を選ぶ。冬の枯れ姿も味わいある眺めとしたい。 -
5
宿根草により完成された根張りの植物コミュニティを形成(雑草が生えにくくなる)するには、通常3年ほどの期間が必要となるが、期間が限定されるため、初年度はなるべく土の余白を残さず、雑草の入り込む余地を与えない為と、ある程度の華やかさを補足するため、まめな花殻摘みを必要としない一年草も設計に加える予定である。 -
6
モデルガーデンのデザイン名である「cloud」の構造は、地面から10㎝~30㎝ほどのレイズドベッド(盛り土花壇)構造であり、水捌けや風通し、低い植物も植物が見映えする構造。花壇に個性を与えるため雲海のような膨らみの強弱のある花壇だが、一般のボランティア・スタッフにも、作業、維持管理のしやすい構造デザインとするため、その花壇の幅は浅く、土に踏み込まなくても手入れのしやすい構造となっている。



