ボランティア お知らせ
2026/03/30
令和7年度 ボランティア活動報告会を開催しました。
去る2月15日、東京都の公園や緑地で活動するボランティアの取り組みを紹介する「令和7年度ボランティア活動報告会」を開催しました。(共催:東京都建設局公園緑地部・公益財団法人東京都公園協会)
報告会では、都立公園をはじめとした多様なフィールドでの活動の広がりと、その魅力ややりがいが語られました。
第一部 基調講演
都立公園ボランティアの魅力
「活動が公園の魅力になる ~都立公園の現場から~」
第一部の基調講演は、一般社団法人みんなの公園愛護会の椛田里佳さんと跡部徹さんのお二人に登壇いただきました。

「みんなの公園愛護会」は、2020年に設立された団体で、地域の公園を支えるボランティア活動の支援や調査を行っています。
全国の公園を訪ね、現場の知恵や工夫を収集・発信しており、2024年には書籍『推しの公園を育てる』を出版するなど、公園ボランティアの魅力を広く伝えています。
2024年からは、東京都公園協会と連携し、都立公園ボランティアのヒアリング調査や活動レポートの発信にも取り組んでいます。

講演では、こうした現場取材から見えてきた都立公園ボランティアの魅力が語られました。
特に印象的だったのは、ボランティア活動そのものが“公園の価値”を高めているという点です。
① 公園の楽しみ方が広がる
花壇づくり、自然観察、星空観察、子どもの遊び場づくりなど、活動を通じて公園の楽しみ方が多様化し、来園者に新しい体験が生まれていることが語られました。
② 仲間と生きがいが生まれる
「電車に乗ってでも参加したい」と感じるほど魅力的な活動も多く、趣味を共有できる仲間や居場所が育まれていることが語られました。
③ 公園職員との連携が力になる
サービスセンターとの連携により新しい企画が生まれ、公園の魅力向上につながっていることが語られました。
また、緑の中での活動は、参加者自身の健康づくりだけでなく、来園者にとっても心地よい環境づくりにつながっていることが語られました。
第二部 ボランティアトークセッション
ボランティアが語る、活動の魅力とやりがい

トークセッションでは、実際に活動する団体の代表者が登壇し、それぞれの活動の特色ややりがいについて語っていただきました。
登壇いただいたのは、八王子市を流れる城山川をはじめとする大沢川、川口川、浅川で活動する「八王子市西部地区環境市民会議」の坂東 教雄さん、雑司ケ谷霊園で活動する「緑のこみちの会」の増田 圭一郎さん、六義園で活動する「六義園ガイド倶楽部」の萩原 寿夫さんです。
■地域の自然を守り、次世代へつなぐ 八王子市西部地区環境市民会議

河川の清掃や水質調査、生きもの調査などを継続的に行い、地域の自然環境の保全と再生に取り組んでいます。
長年の活動により、かつて水質が課題であった川に魚や昆虫が戻るようになってきて、環境の改善が実感できるようになってきたそうです。
小学校と連携した環境学習の支援など、次世代への学びの場づくりにも関わっています。
活動を続けていく中でのやりがいは、地域の方からの声かけや、自然環境の変化を実感できることが大きいと坂東さんは語ります。
また、活動を通じて、地域全体の環境意識の高まりが感じられることもあり、そのことが原動力となって活動を続けているとのことでした。
活動レポート:八王子市西部地区環境会議 活動レポート(PDF)
■身近な景観を、自分たちの手で育てる 緑のこみちの会(雑司ケ谷霊園)

霊園外周の生け垣管理や花の植え付け、清掃活動などを通じて、地域の景観を守り育てる活動を続けています。
地域の要望から生まれた生け垣をきっかけに、大学や企業、子どもたちとも関わりながら、地域に開かれた活動が展開されているそうです。
猛暑やメンバーの高齢化が課題となってきている今、無理なく続けられるよう活動内容を工夫している点も紹介してもらいました。
自分たちで植えた花が咲き、景観が育っていく喜びは大きいと語る増田さん。
身近な場所を自分たちの手で良くしていく実感が、活動の魅力につながっているとのことでした。
活動レポート:緑のこみちの会活動レポート
■ 歴史と文化を伝え、人の心を動かす 六義園ガイドクラブ

六義園において、歴史や和歌、四季の自然の魅力を来園者に伝えるガイド活動を行っています。
ガイドは養成講座や継続的な勉強会を通じてスキルを磨き、それぞれの得意分野や個性を活かした案内を行っているそうです。
来園者の反応に応じて語り方を工夫するなど、一人ひとりに寄り添った案内が実践されています。
萩原さんにやりがいを尋ねると、来園者が理解を深め、楽しんで帰っていく姿を見ることができること、と語ってくれました。
伝え方を工夫しながら対話すること自体が、活動の面白さにつながっていると話す姿も印象的でした。
活動レポート:六義園ガイド倶楽部活動レポート
■みなさんへのメッセージ

最後に、登壇いただいた3人から視聴いただいたいるみなさんへメッセージをいただきました。
・八王子の山川の自然をよく守りたいと思っています。私たちのテーマはゴミの供給元になってはいけないということです。
川の水質測定も 20 年以上続けており、数字で川の改善が見えます。これを長く守り、次の世代にもつなげていきたいと思っています。
八王子は都内より 1~10 日遅く桜が咲くので、ぜひ八王子の方にも来てください。
ボランティア参加したい方は、活動日に一緒に参加できます。(八王子市西部地区環境市民会議 坂東さん)
・一緒に緑と花を楽しみませんか?ボランティアは決して特別なものではなく、気軽に関われる場です。
ふらっと来る感じでも参加できます。
毎月第 4 土曜日の朝 9 時から約 1 時間で実施しているので、ぜひ来てください(緑のこみちの会 増田さん)
・六義園の魅力を存分に楽しんでいただきたい。遊芸の門という言葉があります。
これは『芸に遊ぶ』という意味で、春は桜、その後ツツジ、秋は紅葉など、いろいろなことで遊べます。
ぜひ六義園へお越しください。土・日・祝日でガイドを実施しておりますので、ご来園いただければ幸いです。(六義園ガイド倶楽部 荻原さん)
まとめ
今回の報告会では、ボランティア活動が公園等の環境を支えるだけでなく、人のつながりや学び、楽しみを生み出していることが、さまざまな言葉で語られました。
関わり方や動機は人それぞれですが、無理なく参加できる形の中で、自分なりの楽しみややりがいを見つけられることが、ボランティアの大きな魅力です。
今後もこうした活動の広がりを通じて、多くの人にとって公園がより身近な存在となっていくことが期待されます。
youtubeにて当日の様子もご覧いただけます。
