水辺事業
- 防災船着場の一般開放
- 防災船としての役割を持つ水上バス
- 総合学習への水上バスの活用
- 河川施設について
- 調節池 / 防災船着場 / 情報提供装置 / 扇橋閘門管理
- 河川事業支援について
- 土砂災害対策 / 河川工事監督支援
- 隅田川テラスの花守活動
- 河川清掃等ボランティア団体に対する助成事業
- 神田川・環状七号線地下調節池インフラツアー
防災船着場の一般開放(平常時利用)
隅田川等の防災船着場は、災害時に人や緊急物資を運ぶための水上輸送拠点として整備されています。
このうち一部の船着場は、河川舟運の振興により東京の水辺空間の魅力向上を図るため、一般船舶に開放されています。
東京都公園協会は、一般開放されている東京都の越中島防災船着場、明石町防災船着場、桜橋防災船着場、両国防災船着場、浜町防災船着場、箱崎町防災船着場。
大田区の羽田空港天空橋船着場。墨田区の吾妻橋船着場・おしなり公園船着場。
江東区の黒船乗船場・高橋乗船場・小名木川クローバー 橋乗船場・番所橋乗船場・夢の島船着き場。
台東区の浅草二天門防災船着場などの利用受付や現地対応等の運営業務を行っています。
管理者の異なる船着場を一括して運営することで、利用者の利便性向上を図っています。
令和6年4月改訂
水上バス「さくら」、「あじさい」、「こすもす」について
水上バスの詳細は下記ページをご覧ください。
水上バス「東京水辺ライン」については下記ページをご覧ください。
防災船としての役割を持つ水上バス
東京都公園協会が運航している水上バス「さくら」、「あじさい」、「こすもす」は、いずれも東京都建設局が所有する船舶です。
これらの水上バスは、河川愛護精神の普及啓発を目的として、より多くのみなさまに水辺と触れ合う機会を創り出すため、通常時は隅田川、荒川、臨海部を運航しています。
しかし、大規模災害が東京で発生した場合には、東京都の定める地域防災計画に基づき、防災船として救援物資、医療救護班及び患者、帰宅困難者等の移送を担う重要な役割を持っています。
特に大地震発生時には、道路や橋などの陸上交通網が遮断されることが予想されるため、水上輸送の果たすべき役割は非常に重要になっています。
私ども公園協会は、災害時に水上バスが防災船としての機能を着実に発揮できるよう、関係機関と連携して水上バスを活用した防災訓練を実施しています。




総合学習への水上バスの活用
東京都公園協会では、子ども達に、荒川や隅田川を地域の川として愛着を持つとともに、自主的に環境保護を推進する活動に参加しようとする精神を育てることをねらいとして、小・中学校等の実施する水辺環境等の学習における水上バス利用を支援しています。
小・中学校における授業として貸切をご利用いただく場合は、正規貸切料金の5割引きとして総合学習料金を設定しています。(※旅行会社経由でのご予約は割引対象外となります)詳細につきましてはお問い合わせくださいませ。
河川施設について
東京都公園協会は、調節池や河川水難事故防止用の情報提供装置の保守、暫定係留施設の管理運営、閘門の運転等を通して、都民生活の安全・安心に貢献しています。
また、水辺に沿って散策が楽しめるように隅田川テラス等の植栽管理や清掃等ハード面の環境創出を行い、普及・都民交流事業との相乗効果により、隅田川の水辺空間の魅力を多くの利用者に提供できるように総合的な水辺環境保全を行っています。
調節池
調節池は、河川が増水した際に、一時的に河川の水を取り込み、調節池より下流の河川の氾濫を防ぐための施設です。
神田川・環状七号線地下調節池のような地下式トンネル式や、地下箱式、堀込式の調節池があります。
東京都公園協会では、東京都が整備した調節池 14 箇所の機械設備・監視設備の保守点検及び清掃、修繕等 を実施しています。


(地下トンネル式)

(換気ファン)
東京の地下調節池・分水路
各調整池は下記URLより河川施設のバーチャルツアーでご覧いただけます。
東京都河川施設360°バーチャルツアー
防災船着場
東京都公園協会では、東京都で管理する防災船着場のうち、隅田川等に整備されている13箇所において、施設の点検・清掃・補修作業を行っています。
防災船着場は、災害時において水上輸送が有効に機能するための拠点施設です。
①傷病者輸送 ②医療物資輸送 ③緊急物資輸送 ④避難者輸送 ⑤帰宅困難者輸送 の5つの輸送目的が設定されており、災害発生時に機能することが求められるため、日頃から適切な維持管理を行う必要があります。


防災船着場の一部では、一般開放(平常時利用)がされております。
一般開放については下記ページをご覧ください。
情報提供装置
東京都公園協会では、境川、鶴見川、真光寺川、恩田川、湯殿川に設置された表示装置の計5か所と管理している事務所のサーバに関して保守点検や修繕を実施しています。
情報提供装置とは、気象情報をもとに、落雷や増水が予想される際に、河川利用者に避難など、注意喚起を行う掲示板です。

扇橋閘門
小名木川の新扇橋と小松橋間に位置し、東西の水位差を調節して船の通航を可能にする施設です。
通航できる船舶は長さ90m、幅員8m、高さA.P.+4.5m以下となります。近年は、カヌーやカヤックなど、レクリエーション目的で扇橋閘門を利用される方も増えています。
東京のミニパナマ運河などとも呼ばれ、インフラツーリズムなど観光資源としても注目されています。

扇橋閘門の仕組み
扇橋閘門バーチャルツアー
*ご利用の際は扇橋閘門監視所の指示に従って通航願います。
船のサイズが上記の条件を満たしていても監視所職員が危険と判断した場合は通航をお断りすることがあります。
隅田川テラス
東京都公園協会では、隅田川テラスの植栽の維持管理、施設の清掃、照明設備の点検や地域団体と協力した花壇づくりを行っています。
隅田川テラスとは、耐震性と親水性の向上を目的に東京都にて隅田川沿いの堤防前面に整備された施設です。
地域の安全性の向上を計るだけでなく、川に親しめる機会を創出しています。
隅田川テラスは、散歩やジョギングなどに利用され、地元の憩いの場となっています。
ドラマやCMの撮影場所にもなっており、下流域では照明も設置され、橋のライトアップとともに、夜間における隅田川の魅力向上を計っています。


利用に関しては、下記のページをご確認のうえ、周りの方へご迷惑にならないようにご利用ください。
撮影やイベント等の利用に関しては、東京都建設局の各建設事務所管理課へお問い合わせください。
河川事業支援について
東京都公園協会は、土砂災害警戒区域等の指定支援及び河川工事の施工監督補助を行っています。
土砂災害警戒区域等の指定支援
土砂災害防止法に基づき行われた調査成果について、確認を行うことで、土砂災害警戒区域等の指定を支援しています。
また、上記指定に伴う、現地調査、区域指定の住民説明会運営補助や、公示図書の作成補助、調査成果品・公示図書等のデータ管理、問合せ対応、土砂災害 防止啓発活動等を行っています。


河川工事の施工監督補助
中小河川の護岸・調節池・分水路等の整備工事及び東部低地帯の防潮堤・護岸・水門・ 排水機場等の耐震補強工事等の監督補助業務を実施しています。


水辺魅力アップ
東京都公園協会では、水辺魅力アップ事業として様々な活動に取り組んでおります。ここでは、その中の一部をご紹介いたします。
神田川・環状七号線地下調節池インフラツアー
近年、豪雨災害が各地で発生している現状を踏まえ、河川施設整備の目的や効果について都民の理解を頂くために神田川・環状七号線地下調節池インフラツアーを東京都建設局、(公財)東京都公園協会、民間事業者(見学者拡大パートナー)が連携して実施いたします。多くの方に河川施設を知って頂けるよう、見学会を含んだ様々なツアーやイベントを開催します。
※上記のインフラツアーは11月~2月の土日・祝日に実施。


詳しくは、東京都建設局のインフラツアー特設サイトをご覧ください。
神田川・環状七号線地下調節池バーチャルツアー
隅田川テラスの花守活動
隅田川のテラスに「花守さん花壇」があるのをご存知ですか。各地域の地元住民の方々がボランティアで水遣りや花の植替えなどをしてくださっている隅田川テラスにある花壇です。
花守さん花壇では、ボランティア(令和5年度現在)21団体が活動をしています。花の植替え時には公園協会の職員による花の植え方、育て方についての花守講座を開催しています。
両国地区のテラスでは、車椅子でも手入れの出来る花壇(レイズドベッド)で、墨田区の障害者団体「のぞみの家」の皆さんが、また、明石地区では中央区福祉センターの皆さんがレイズドベッド花壇の手入れをしています。
花守活動も年々団体数を増やし、今では隅田川上流は言問橋下流付近から、また、隅田川下流は勝鬨橋付近まで地元の町会や高齢者クラブ、幼稚園、保育園等年齢層も幅広く活動しています。
季節ごとのきれいな花の咲く花壇の続く隅田川テラスは散策、ジョギング、ランチなど、憩いの場所になっています。
花守さん花壇の目標は、隅田川テラスを花でいっぱいにして、多くの皆様が水辺に集い、親しんでいただくことです。


花守さんの募集について
河川清掃等ボランティア団体に対する助成事業
本事業の目的は、東京都が管理する河川において、河川環境保全を目的とした河川に係る清掃や調査、 その他環境美化の活動を行うボランティア団体に対して支援を行うことで、ボランティア団体の活動の活性化を図り、東京都の水辺空間の魅力向上に繋げることです。
詳しくは下記ページをご覧ください。