お墓の種類

都立霊園のお墓については、その特徴等をわかりやすくするため、施設のタイプ毎に名称区分がされており、現在8種類に分かれています。

埋蔵施設

都立霊園においては、一般、芝生、壁型という、個別に墓所の区画がある施設と、立体埋蔵施設、合葬埋蔵施設の計5種類があります。
いずれも使用期限は定めていません。

一般埋蔵施設

一般的な平面墓地の形式であり、区画割りされた土地を貸し付けるものです。設備等は設置されていません。使用者には区画を明確にするため囲障の設置を義務付けています。

芝生埋蔵施設

一面、芝生を敷きつめた平坦地に等間隔に埋蔵施設を配置したもので、カロートはあらかじめ設置されています。囲障等により区画を設けることはできません。また景観の統一を図るため、墓碑の大きさに制限を設けています。

壁型埋蔵施設

土地を有効に活用し、墓地需要に対応できる量的な拡充を図ることを目的に、平成2年から4年にかけて、郊外の小平霊園・八柱霊園・多磨霊園に造成されました。雑木林や芝生広場などの敷地を効率的に活用することや、利用形態、環境などに配慮して3か所の霊園につくられました。墓石とカロートはあらかじめ設置してあり、使用者は墓石に家名を表示することができます。

合葬埋蔵施設

一つのお墓に多くの遺骨を共同埋蔵する施設で、年間管理料が不要であること、生前でも申し込みできることなどから、高齢世帯や単身世帯等さまざまな方の利用が可能となっています。小平霊園は平成10年に一号基、平成20年に二号基を設置。多磨霊園は平成15年、八柱霊園は平成25年に造成されました。使用許可日から個別に20年間お預かりした後、共同埋蔵する「一定期間後共同埋蔵」と、納骨時に共同埋蔵する「直接共同埋蔵」があります。

立体埋蔵施設

区部霊園の再生事業の一環としてつくられた施設で、一般埋蔵施設と合葬埋蔵施設両方のメリットを持っています。この立体埋蔵施設は、青山霊園、谷中霊園、染井霊園に設置されており、再生事業に伴う墓所移転にお使いいただく区画と、一般公募でお使いいただく区画とがあります。一般公募でお使いになる場合は、使用許可日から20年間、地上カロート(納骨室)に個別埋蔵したのちに地下カロートに共同埋蔵するもので、ご遺骨3体まで納骨できます。

写真は染井霊園立体埋蔵施設

樹林型合葬埋蔵施設・樹木型合葬埋蔵施設

「死後は安らかに自然にかえりたい」という多くの都民の要望に応えるものとして、平成24年に小平霊園につくられました。樹林墓地・樹木墓地とも、より自然にかえりやすくするため、ご遺骨は個別に布製の納骨袋に移して埋蔵します。樹林墓地は平成24年から使用を開始しました。布袋に移したご遺骨を共同埋蔵するもので、都立霊園としては初めての「粉状遺骨」でも受け付けています。樹木墓地は3本のシンボルツリーの下、芝生に覆われた墓域にご遺骨を個別埋蔵するもので、平成26年から募集を開始しました。

写真は多磨霊園樹林型合葬埋蔵施設

収蔵施設

長期収蔵施設

墓所として長期間使用することを目的としたもので、その大きさにより第1種(6体用)、第2種(4体用)、第3種(2体用)の3種類があります。使用期間は30年で更新が可能です。
この施設は、墓地の立体化、集約化を図るため新霊園等構想委員会の答申に基づき、多磨霊園みたま堂内に設置されたもので、平成5年度から供給を開始したものです。また、ここでは間接参拝方式を採用しています。

短期収蔵施設

ある程度の長期にわたり収蔵することを目的として使用するもので、使用期間は5年間で更新が可能です。大きさにより第1種から第6種に分かれています。
この施設は、昭和初期の東京における人口の急増に伴う墓地需要の増加に対応するため、従来の平面墓地に代わる立体墓地(お墓のアパート)として雑司ケ谷崇祖堂に「家族納骨壇」として造られたものです。

一時収蔵施設

墓地を取得するまでの間、一時的な遺骨の保管を目的として使用するもので、使用期間は1年、更新は4回まで可能です。多磨、八柱、雑司ケ谷の3霊園に設置されています。

式場

簡易な法事等を行うための施設で、雑司ケ谷崇祖堂内に設置されています。2時間単位で使用することができ、80名程度まで利用することができます。なお付属の休憩施設(和室、洋室)が併設されています。