ボランティア お知らせ
2026/03/26
2025年度ボランティアスキルアップ講習【花壇管理編】を実施しました
現場で考える、これからの花壇づくり~
「環境選び」と「土を守る」ガーデニング~
都立公園で花壇管理に取り組むボランティアの皆さんを対象に、2025年度ボランティアスキルアップ講習【花壇管理編】を実施しました。
都立公園の花壇管理は、長年にわたり大切に続けられてきた活動のひとつです。
一方で、担い手の高齢化や人手不足、猛暑や乾燥などの気候変化により、これまでと同じ方法での管理が難しくなってきています。
今回は、東大和南公園で活動する「花葉心雑草の会」さんの花壇をケーススタディに、これからの花壇づくりに必要な視点を、講義と実習を通して学びました。
講師は、西尾 春美さん(にしお設計室)、長阪 雅子さん(コアガーデン)のお二人です。
講義では、「土を守ること」と「環境に合った植物選び」について学びました
西尾さんからは、猛暑や乾燥の中でも植物が育ちやすい花壇にするために、土を守り育てることの大切さについてお話しいただきました。
水はけと保水のバランスを保ちながら、草取りでも土壌を傷めない工夫が必要であること、また、草マルチの実例を通して、刈った草を活用しながら乾燥を防ぎ、土を守る方法について学びました。
長阪さんからは、植物を元気に育てるための「環境選び」についてお話しいただきました。
植物にはそれぞれ好む日当たりや水分、土壌があり、その性質に合った場所に植えることが大切です。
講義では、植物の自生地や好む環境の調べ方についても紹介があり、日照、水・土壌、耐暑性・耐寒性などを手がかりに、植物に合う環境を考える視点を学びました。
気候の変化や管理体制の変化がある中でも、現場に合った工夫を重ねながら、長く続けられる花壇づくりを考える時間となりました。

花壇見学とお手入れ実習で、現場ならではの学びを深めました
講義のあとは公園へ移動し、「花葉心雑草の会」さんが管理している花壇の見学とお手入れ実習を行いました。
まずは、会の皆さんから、ふだん手入れをしている花壇の見どころや工夫している点、今悩んでいることについてご紹介いただきました。
その後、講師のお二人から、実際の花壇の様子を見ながら、ヤグルマギクの育ち方からその植物の好む生育環境を見る視点や、ハマスゲの除草のコツ、大きく育ったハーブの剪定方法など、具体的なアドバイスをいただきました。

実習では、低木の剪定、パンパスグラスのスプリングカット、さらにカットしたパンパスグラスを使ったマルチングを実施。講義で学んだ「土を守る」という考え方を、実際の作業を通して体感できる機会となりました。
現場に合った花壇づくりを考える一日に
今回の講習は、「これが正解」という方法を学ぶのではなく、それぞれの花壇に合ったやり方を考えるための視点を持ち帰る、という講習でした。
植物に合った環境を見きわめること、土を守りながら育てていくこと、そしてそれぞれの現場に応じて工夫すること。
講義と実習の両方を通して、これからの花壇づくりにつながる多くのヒントを得る機会につながりました。
今後も、都立公園で活動するボランティアの皆さんの実践に役立つ学びの機会を大切にしていきます。

