見どころ

水辺の彩り

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ボート場がある上の池は二つの中島を持つ広々とした明るい池です。大きい島には、弁財天がまつられています。また、池周辺にはアジサイやフヨウが植えられています。青紫色のアジサイとピンクのフヨウが次々と花をつけます。
下の池は半分以上がアシなどの水生植物で覆われていますが、善福寺側寄りにはピンク系のスイレンがあり、緑一色の中に彩りを添えています。池の周辺の樹林も、うっそうとして上の池にくらべて野趣に富んでいます。

園内の野鳥たち

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善福寺公園は「野鳥の聖地」とも呼ばれています。それは、1934年に日本野鳥の会を設立した中西悟堂氏が善福寺池の近くに住み、池の生物観察を行ったことに由来しています。
園内にはキンクロハジロやダイサギ、カワセミ等もよく見られ、年間約50種類もの野鳥を観察することができます。

フィールドミュージアムガイド
善福寺公園に飛来する野鳥たち(PDF)

遅の井(おそのい)

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善福寺池の湧水のひとつ。その起源は古く、言い伝えによると文治5年(1189年)、源頼朝が奥州征伐に向かう途中、この地で飲料水を求めるために土を掘りました。しかし折からの干ばつでなかなか水が出ず、自ら弓の筈(はず)で土を7か所掘ると、しばらくしてその7か所に水が湧き出たといわれています。水の出を「今や遅し」と待ったところから「遅の井」と命名されたというわけです。現在は泉が涸れてしまったので、新たに井戸を掘り、ポンプで汲みあげて遅の井の滝として復元しています。

遅野井川親水施設(杉並区管理)

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近隣小学校の子ども達から「もっと身近な水辺にしてほしい」との要望を受けて、上の池と下の池を結ぶ水路を水遊びができる場所として杉並区が整備し、平成30年に完成した施設です。
遅野井の湧水を水源としていた善福寺川は、かつて「遅野井川」と呼ばれていました。その頃をしのび、憩いと安らぎの場として親しまれるよう「遅野井川親水施設」と名付けられました。

内田秀五郎像

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上の池バス通りからすぐのところのほとりに内田秀五郎の像はあります。
内田秀五郎は旧井荻町の長で、現在の井荻界隈に影響を与えた政策をいくつも立案し、地域発展に貢献しました。

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