お知らせ
2024/08/25
8月の見どころ(24日)「秋に向かう小峰の生きもの」
小峰公園で見られる旬の自然情報を紹介します。
公園で見られるトンボの種類が、シオヤトンボなど夏のトンボから、徐々に秋のトンボへと移り変わり始めました。翅先に模様が入ったコノシメトンボ、真っ赤なボディのショウジョウトンボ。写真のバンド模様のものはミヤマアカネです。
トンボが見られる場所:ふれあい広場 ほか
桜尾根に点在するススキの根元で、ひっそりとナンバンギセルが咲いています。ススキの根に寄生する植物で、葉を持たず、茎と花だけの姿をしています。桜尾根は昔、炭俵の材料にするためのススキを刈り取る場所として利用されており、ナンバンギセルが多く見られるのはかつての文化の名残といえるでしょう。
ナンバンギセルが見られる場所:桜尾根、ビジターセンター前
バス停近くの生け垣周辺で、センニンソウの花が咲いています。
甘い香りを放つ可愛らしい花ですが、その茎汁や花粉は、触れただけで皮膚炎を引き起こすほどの毒性を持つため、触らずにそっと観察してくださいね。
センニンソウが見られる場所:桜尾根、駐車場ベンチ付近 他
谷戸田奥の湿地周辺で、ヤブツルアズキの黄色い花が咲き始めました。
左右非対称の形状が目を惹くヤブツルアズキ。花の中央から大きく湾曲した「竜骨弁」は、花に訪れたハチやアブなどの僅かな体重に反応し、先端に隠した雄しべから彼らの背中に花粉を篩い落とします。まるでパズルのような植物の戦略の一端を、ぜひ公園で観察してみてください。
ヤブツルアズキが見られる場所:谷戸田、ふれあい広場