お知らせ
2024/01/20
1月の見どころ(19日)「冬の小峰公園②」
小峰公園で見られる旬の自然情報を紹介します。
里山尾根の園路から林床の植物を見渡すと、所々に実ったナンテンの実が目につきます。
「難を転じて福となす」と、縁起を担いで正月飾りなどにあしらうことのある里山の植物。厳冬期には鳥たちの食べ物にもなり、人と動物とで譲り合って利用しています。
ナンテンが見られる場所:里山尾根
ふれあい広場入り口から八坂神社裏手を通って桜辻へ向かう道の途中、ジャノヒゲが青い実をつけています。青い果皮を取り去った果実は弾力がありよく弾み、今60代くらいの方にお話を聞くと、子どもの頃にはハズミダマ(弾み玉)、オドリコ(踊り子)と呼んでいたとか。
葉っぱの様子がよく似ているヤブランは、黒い果実が連なって穂につくことで区別できます。
ジャノヒゲが見られる場所:桜尾根、八坂神社周辺 他
桜辻で、ロープ柵に絡まるニンドウ(スイカズラ)の葉を見かけました。冬でも葉っぱが残る常緑の植物ですが、そのままの姿で冬を越せるわけではありません。葉っぱのフチは内側に丸まり、赤く紅葉することでじっと寒さに耐えています。冬を耐え忍ぶこの姿から、「ニンドウ(忍冬)」の名で呼ばれるようになったといわれます。
ニンドウが見られる場所:桜辻、桜尾根
赤い果実が見え隠れする「拳」が見られるシーズンも終わり、冬の装いのコブシの木。枝先には、暖かそうな毛におおわれた冬芽が付いています。
冬芽の中では、3月半ばに開花する蕾が着々と育ち、春には大ぶりのきれいな白い花を見せてくれるでしょう。
コブシが見られる場所:ふれあい広場
ご不明点がありましたら、ビジターセンター窓口までお問合せください。
※園内の動植物の採集・持ち出しはご遠慮いただいております。