小峰公園・小峰ビジターセンター

お知らせ

2023/06/28

6月の見どころ(28日)「夏の初めの小峰公園」

小峰公園で見られる旬の自然情報を紹介します。

AntHell23_01 ①杉の木広場の見どころ『アリジゴク』

アリジゴクの観察エリアに、今年もアリジゴクが巣穴を作ってくれました。
アリジゴクとはウスバカゲロウの幼虫のことで、アリなどの食べものとなる昆虫を捕まえるために地面に巣穴をつくります。円錐形に掘られた巣穴に入ってしまったアリは、斜面を滑り待ち構えるアリジゴクの餌食となります。梅雨の長雨が続いても濡れない場所を上手く見つけて暮らしています。

アリジゴクが見られる場所:杉の木広場、展望広場

HillTigerT_02 ②桜尾根の見どころ『オカトラノオ』

桜尾根では白い花が連なるオカトラノオの穂が目立ちます。
オカトラノオの花には、吸蜜のために多くの蝶が訪れます。花と合わせて蝶の観察はいかがでしょうか。

オカトラノオが見られる場所:桜尾根

 

CatFoot_03 ③ふれあい広場の見どころ『エゴノネコアシ』

ふれあい広場の園路沿いで、鈴なりになった丸い緑の果実を風に揺らすエゴノキの枝先に、時折小さなバナナの房のような形の物体が混じっています。
これはエゴノネコアシと呼ばれる「虫こぶ」です。虫こぶとは、主にタマバチやタマバエ("タマ"は虫こぶをさす)、フシダニ("フシ"は虫こぶをさす)などといった昆虫やダニが、自身の住みかや次世代の成長の場として、植物に対して何らかの干渉を行った結果、植物側の防衛反応として肥大化や変形などの奇形が発生したものです。エゴノネコアシの場合はエゴノネコアシアブラムシというアブラムシが冬芽に産卵し、春先に孵化した幼虫が吸汁することが刺激となって奇形が発生します。その後アブラムシは、房状に変形した枝先の組織内で産卵と成長を繰り返します。この際、房状に変形した組織が猫の指のように見えることからエゴノネコアシの名で呼ばれるようになりました。

エゴノネコアシが見られる場所:ふれあい広場

MtGatherNavyBlue_04 ④ホオジロ尾根の見どころ『ヤマアジサイ』

新小峰トンネル北側の入り口の上あたりの園路沿いで、ヤマアジサイが咲いています。
公園の入り口や田んぼの周りには装飾花がドーム状に咲く園芸種のアジサイが植栽されていますが、それらの原種ともいわれるヤマアジサイの飾らない美しさもぜひご覧ください。

ヤマアジサイが見られる場所:ホオジロ尾根巻き道、竹林 ほか

 

ご不明点がありましたら、ビジターセンター窓口までお問合せください。

※園内の動植物の採集・持ち出しはご遠慮いただいております。