小峰公園・小峰ビジターセンター

お知らせ

2022/12/20

12月の見どころ(20日)「冬の小峰の赤い木の実」

小峰公園で見られる旬の自然情報を紹介します。

Ten-thousandOunce_01 ①八坂神社周辺の見どころ『マンリョウ』

寒念仏供養塔から八坂神社の下を抜け、桜辻へと続く道の途中。ここでは真っ赤な実をつけたマンリョウが見られます。
雰囲気が似ているカラタチバナの中国名"百両金("沢山の金"の意味。両は重さの単位。)"から連想し、縁起を担いでつけられたと言われています。縁起物としてセットで語られる植物に、アリドオシ(一両)、ヤブコウジ(十両)、センリョウ(千両)があります。

マンリョウが見られる場所:八坂神社周辺、里山尾根

 

BushSmallCitrus_02 ②里山尾根の見どころ『ヤブコウジ』

里山尾根へ上る途中、園路沿いの足元にはポツリポツリとヤブコウジの真っ赤な実が見られます。
まっすぐ歩いていては見落としてしまう程 小さな樹木とその果実ではありますが、ちょっと歩調を緩めて観察してみませんか?

ヤブコウジが見られる場所:里山尾根、ホオジロ尾根、杉の木広場 ほか

 

MonkeyCaptureThorn_03 ③桜辻の見どころ『サルトリイバラ』

桜辻から梅林方面へ進む園路沿いでは、寒さで葉を落としたサルトリイバラの果実が目立ちます。
サルトリイバラの名前は、サルの侵入を止めるほど鋭いトゲが生えているというような意味合いを持つようです。その薬効を謳った山帰来(サンキライ)の名のほうがなじみ深いでしょうか。

サルトリイバラが見られる場所:桜辻、ホオジロ尾根

 

BerryVine_04 ④ホオジロ尾根の見どころ『サネカズラ』

枝葉が落ち、徐々に藪の奥を見通せるようになってきたホオジロ尾根で、サネカズラの実を見つけました。鮮烈な赤色が目を引きます。
目立つ外見から『実かずら』、整髪料としての用途から『美男かずら』、咳き止め薬としての用途から『咳かずら』、和紙づくりの"ふのり"としての用途から『布海苔かずら』など多くの名を持つ、かつての日本人の生活と切っても切れない関係を築いてきた植物です。

サネカズラが見られる場所:ホオジロ尾根

 

ご不明点がありましたら、ビジターセンター窓口までお問合せください。

※園内の動植物の採集・持ち出しはご遠慮いただいております。