お知らせ
2022/10/26
10月の見どころ(25日)「秋後半の小峰の花と実」
小峰公園で見られる旬の自然情報を紹介します。

谷戸の奥、薄暗いひのき広場でひっそりと、サラシナショウマが咲いています。
日陰と湿気を好むサラシナショウマにとって、ひのき広場は絶好の環境のようです。
サラシナショウマが見られる場所:ひのき広場

ススキに巻き付き登っていくツル植物、アオツヅラフジ。
本来の紺色を覆い隠す白い粉はプルームと呼ばれる物質で、これが反射した光は鳥たちの目にひときわ輝いて写ります。
アオツヅラフジが見られる場所:ホオジロ尾根、桜尾根

桜尾根から展望広場にかけて、園路沿いに咲くアキノキリンソウが見られます。「キリン」の由来は草姿を「麒麟」に見立てたとも、花の咲き方から付けられた「黄輪」だともいわれます。
小峰でみられる似た雰囲気の花にキンミズヒキがありますが、あちらとは葉っぱの形で判別すると良いでしょう。
アキノキリンソウが見られる場所:展望広場、桜尾根

春先に花を咲かせてスパイシーな香りを漂わせていたヒサカキ。半年の時間をかけ、果実が黒く熟しました。
人が口にしても苦いだけの小さな果実も野鳥にとっては秋半ばから晩秋にかけての大切な食料源のひとつ。メジロなどの小鳥から、ヒヨドリ、シロハラ、そしてアオバトなどさまざまな野鳥が利用します。
ヒサカキが見られる場所:桜辻、ホオジロ尾根
ご不明点がありましたら、ビジターセンター窓口までお問合せください。
※園内の動植物の採集・持ち出しはご遠慮いただいております。