お知らせ
2022/08/11
8月の見どころ(10日)「夏の花と昆虫たち②」
小峰公園で見られる旬の自然情報を紹介します。

ふれあい広場のエコパッチ(刈り残し)周辺で、キチキチと音を立てて飛翔する緑の昆虫。ショウリョウバッタです。
細長い船型の体を、一部の地域のお盆行事「精霊流し(しょうりょうながし)」で精霊を送る役目を担う精霊船に見立ててこの名で呼ばれるようになったといわれています。
ショウリョウバッタが見られる場所:ふれあい広場

桜尾根を歩いていると、どこからか爽やかな甘い香りが漂ってきます。香りをたどるとそこにはクサギの白い小さな花の姿が。葉っぱを傷つけると独特のにおいを放つことからついた「クサギ(臭木)」の名前が似合わない、美しい花です。
クサギが見られる場所:桜尾根、寒念仏付近 他

夕方ごろになると谷戸田で寂寥感のあるコーラスを響かせるヒグラシたち。日中は薄暗い林の藪の中で、じっと息を潜めています。藪にまぎれたヒグラシを見つけ出すことは一苦労ですが、ホオジロ尾根ではしばしばロープ柵の柱にとまっている姿を見かけます。
ヒグラシのほか、このあたりのロープ柵では同様に薄暗がりを好む傾向にあるツクツクボウシやミンミンゼミの抜け殻がよく見つかります。
ヒグラシが見られる場所:谷戸田(鳴き声)、ホオジロ尾根、里山尾根

8月初旬から、キツネノカミソリが咲いています。彼岸花の仲間にみられる特徴である狭長な葉の形を剃刀に見立ててつけられた名で、地域によってはヒガンバナにこの呼び名があてられているようですね。
小峰公園でみられる彼岸花の仲間には、キツネノカミソリのほか、"ナツズイセン(8月ごろ)"と"ヒガンバナ(10月ごろ)"があります。
キツネノカミソリが見られる場所:杉の木広場
ご不明点がありましたら、ビジターセンター窓口までお問合せください。
※園内の動植物の採集・持ち出しはご遠慮いただいております。