お知らせ
2025/05/15
谷戸田の稲作 第2回「代かき、あぜぬり」
小峰公園では、年間を通して一連の稲作を体験し、”つくって食べる”よろこびを味わうプログラム「谷戸田の稲作」を園内の谷戸田にて行っています。
今回は、5月5日(月・祝)に行われた、谷戸田の稲作 第2回「代かき、あぜぬり」の様子をご紹介します。

前回の籾まき作業から約1月程たちました。
苗代の稲の苗の様子はどうでしょうか?田植えまで着々と近づいてきていることを感じます。
周辺では地名「芹沢」の由来となったセリなどの野草の姿も見られました。

田植えに向けて、まずはあぜぬりを行います。
あぜぬりについてボランティアさんに教えてもらいながら、みんなで進めていきます。
あぜは田んぼの周りをぐるりと囲む、泥でできた小さな堤防。田んぼのふちを泥で固めてあぜをつくることで、水が外に漏れないようにします。

次は田んぼに入り、前回起こした泥の塊を細かく砕いていきます!
かつての稲作で使われた、牛馬に鍬を引かせることで田んぼの泥の塊を細かくする農具「馬鍬(まぐわ)」を見学し、作業の意図を共有しました。
実際の作業はプラ舟にロープを付けた道具を馬鍬に見立て、みんなで力を合わせて牽引して泥を砕きます。

細かくした泥はトンボという道具を使い平らにならします。
田んぼの泥をかきまぜた後に平らにならすことを「代(しろ)かき」と言います。
代かきには、①雑草やボウフラなどを泥の中に埋める、②栄養分を泥の中に混ぜる、③泥を柔らかくし稲の根がそだちやすくする、④水底を平らにし田植えをしやすくする、などさまざまな効果があります。

これで田植えの準備が整いました!
田んぼ作業に一生懸命、気づけば全身泥だらけの子どもの姿も。
おかげさまで、田んぼは田植えができる状態となりました!
次回は6月1日(日)「田植え」の予定です。
(レンジャー・君島)