お知らせ
2024/07/30
谷戸田の稲作 第4回「田んぼの手入れ、生きもの観察」
小峰公園では、年間を通して一連の稲作を体験し、
”つくって食べる”よろこびを味わうプログラム「谷戸田の稲作」を園内の谷戸田にて行っています。
今回は、7月7日(日)に行われた、谷戸田の稲作 第4回「田んぼの手入れ、生きもの観察」の様子をご紹介します。
田植えから1か月が経過した田んぼ。連日降り注ぐ陽光を浴びて、田植えをした時とは見違えるほど成長し、植えた時の約6倍程まで大きくなりました。
参加者のみなさんも、稲が順調に育っている様子を見て一安心。
ただし油断はできません。田んぼの畦や水路の植物たち、こちらも大きく成長しています。
これらを取り除かないと、お米の生長にも影響を及びます。今日は田んぼのお手入れとして、この植物を取り除く除草作業を行います。
作業を始める前に、職員と小峰ボランティアが鋸鎌の使い方と注意事項について、実演を交えながら説明しました。
初めて使う鋸鎌に戸惑いながらも丁寧に草刈作業を進めていきます。
このように除草することで、稲が使う栄養分がほかの植物に奪われてしまうことを防ぎ、また害虫や病原菌の住処を作らないことにもつながります。
次に、田んぼの中に入り、田んぼの泥をかき回す「らちがき」を行いました。
稲の間をゆっくり歩き、足で泥をかき回すことで新鮮な空気を取り入れ、稲の生長を助けます。稲の間に生えた植物を手足で泥に埋め込むと、除草の効果もあります。
稲を踏まないように気を付けて、作業を進めました。
午後は谷戸田の生きもの観察を行いました。谷戸田と池で自由に生きものを探してもらい、みんなで観察しました。
容器の元へ続々と届く生き物たち。オタマジャクシ、ヤゴ、カワニナ。マツモムシにアメンボ、アメリカザリガニ。用意していた道具は小さな魚網でしたが、なんとトンボを捕まえることに成功した参加者まで!
谷戸田で繁殖した小さなドジョウの赤ちゃんも見つかり、田んぼで暮らす生きものとの距離も縮まった観察会となりました。
※生きものは、観察後に元の場所に戻しました。
8月のお休みを挟んで、次回は9月8日に案山子づくりを行います。(君島レンジャー)