小峰公園・小峰ビジターセンター

お知らせ

2023/09/29

「里山の生きもの調査隊 小峰公園で赤トンボをさがそう!」2023 実施の報告

小峰ビジターセンターでは、年に3回の里山の生きもの調査をイベント開催しています。

今回は、9月23日(土)に「里山の生きもの調査隊 小峰公園で赤トンボをさがそう!」を開催しました。

赤トンボ調査2023ー1_01

調査を始める前に小峰公園がどのような場所で、生きものの為にどのような公園管理をしているのか、

そして、なぜ赤トンボを調査するのか、谷戸田のお米づくりとつながりの深い赤トンボの一生について、スライドを交えてお話をしました。

赤トンボ調査2023ー2_02

次にトンボが飛び交う谷戸田でガイドウォークを行いました。

赤トンボの捕まえ方や持ち方のポイントを実演し、参加者の皆さんに説明しました。

そして、トンボが止まりそうなところに止まり木の設置も行いました。

赤トンボ調査2023‐3_03

そして、いよいよ調査本番です。

赤トンボを見つけるコツ、捕まえるコツ、捕まえた赤トンボの持ち方を学んだ後は、トンボ捕りに挑戦です!

目の前を通り過ぎる赤トンボを追う参加者の姿は真剣そのもの。

やっとの思いで赤トンボを捕まえることが出来ました。

赤トンボ調査2023ー4_04

捕まえた後は、虫眼鏡を使ってトンボの体の造りや模様などを観察しました。

よく似た見た目の赤トンボですが、じっくり観察すると見分けることができます。

捕まえたトンボの種類が何なのか、小峰ビジターセンターで作製・配布しているガイドシートをもって調べ、分類しました。

調査の結果、アキアカネ 21匹、ミヤマアカネ 2匹、ネキトンボ 1匹の『3種類24匹』を確認することができました。

赤トンボ調査2023 ー5_05

赤トンボは、卵から幼虫の間は田んぼなどの水中で暮らし、初夏に羽化した後は種類ごとに涼しい高山や森林で過ごします。そして、秋になると産卵のために水辺へ戻ってきます。このように、赤トンボは成長に合わせて別々の環境を利用する生きものです。

赤トンボの種類が多いほど、さまざなな自然環境が残っていることが分かります。これからも毎年赤トンボが田んぼへ戻ってこられるように、里山の自然を大切にしたいですね。

イベントの最後は、トンボの顔出しパネルで記念撮影!

トンボの顔出しパネルは、現在もビジターセンターで実施中です。お立ち寄りの際はぜひご利用ください。

※イベント後、赤トンボは元いた場所へ放しました。小峰公園では、動植物の採取をご遠慮いただいております。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

(樺沢レンジャー)