小峰公園・小峰ビジターセンター

お知らせ

2023/06/23

谷戸田の稲作 第2回「代かき、あぜぬり」

小峰公園では、年間を通して一連の稲作を体験し、
”つくって食べる”よろこびを味わうプログラム「谷戸田の稲作」を園内の谷戸田にて行っています。

今回は、5月20日(土)に行われた、谷戸田の稲作 第2回「代かき、あぜぬり」の様子をご紹介します。

谷戸田の稲作2023②苗代観察_01

前回の籾まき作業から約1月程たちました。

さて、苗代の稲の苗の様子はどうでしょうか?

種籾は順調に発芽して、すくすくと生育していました。

次回の田植えまであともう少し!

谷戸田の稲作2023②馬鍬体験_02

次は田んぼに入り、泥の塊を細かく砕いていきます!

写真は昔ながらの馬鍬(まぐわ)という農具をイメージしたものです。牛馬に鍬を引かせることで田んぼの泥の塊を細かくしていました。小峰公園では、舟にブロックなどを載せて、馬鍬の疑似体験を取り入れています。

ということで、今日は皆さん、牛や馬になった気持ちで田んぼを平らにしてください‼

谷戸田の稲作2023②代かき_03

そして、次は細かくした泥をトンボという道具を使い平らにならします。

田んぼの泥をかきまぜた後に平らにならすことを「代(しろ)かき」と言います。

代かきには、①雑草やボウフラ稲を食べてしまうイナゴの幼虫を泥の中に埋める、②栄養分を泥の中に混ぜる、③泥を柔らかくし稲の根がそだちやすくする、④水底を平らにし、田植えをしやすくするなどさまざまな効果があります。

谷戸田の稲作2023②あぜぬり_04

最後にあぜぬり作業について、ボランティアさんに教えていただきました。

あぜとは、田んぼの周りを囲んでいる泥でできた小さな堤防(※水が外から入ったり、中から流れ出すことを防ぐための壁)の事です。田んぼのふちを泥で固めてあぜをつくり、水が外に漏れないようにします。

谷戸田の稲作2023②集合写真_05

これで田植えの準備は整いました!

皆さん一生懸命に馬鍬体験や代かき作業をしてくださったので、全身泥だらけの子も。

おかげさまで、田んぼはいつでも田植えができる状態となりました!

さて次回はいよいよ6月4日(日)に「田植え」を行います。(樺沢レンジャー)