お知らせ
2022/10/31
「里山の生きもの調査隊 小峰公園で赤トンボをさがそう!」実施の報告
今回は、10月15日(土)に開催した、
「里山の生きもの調査隊 小峰公園で赤トンボをさがそう!」の様子をご紹介いたします。

①調査の前に、小峰公園がどのような場所なのか、そして、なぜ赤トンボを調査するのかについてお話をしました。

②その後は、トンボが飛び交う谷戸田でガイドウォークを行いました。
谷戸田では赤トンボの一生についてイラストを交えた解説やトンボの捕まえ方や持ち方のポイントを実演し、参加者の皆さんに説明しました。

③そして、いよいよ調査の本番です。
赤トンボを捕まえるコツや、捕まえた赤トンボのつかみ方についてレンジャーから学んだ後は、自分の網と自分の足でトンボを探します。
参加者の皆さまが赤トンボを探す姿は真剣そのものです。

④捕まえた後は、虫眼鏡を使ってトンボの体の造りや模様などを観察しました。
よく似た見た目の赤トンボですが、じっくり観察すると見分けることができます。
捕まえたトンボの種類が何なのか、小峰ビジターセンターで作製・配布しているガイドシートをもって調べました。

⑤赤トンボを捕まえた場所と種類を記録します。
今回の調査では、アキアカネ 1匹、ミヤマアカネ 5匹、マユタテアカネ 2匹の『3種類8匹』を確認することができました。
赤トンボは、卵から幼虫の間は田んぼなどの水中で暮らし、初夏に羽化した後は種類ごとに涼しい高山や森林で過ごします。そして、秋になると産卵のために水辺へ戻ってきます。このように、赤トンボは成長に合わせて別々の環境を利用する生きものです。
赤トンボの種類が多いほど、さまざなな自然環境が残っていることが分かります。これからも毎年赤トンボが田んぼへ戻ってこられるように、里山の自然を大切にしたいですね。
※イベント後、赤トンボは元いた場所へ放しました。小峰公園では、動植物の採取をご遠慮いただいております。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
(樺沢レンジャー)