お知らせ
2021/05/27
【自然教室レポート】谷戸田の稲作2021 第2回「代かき、あぜぬり」
小峰公園の谷戸田では、年間を通して一連の稲作を体験し、“つくって食べる”よろこびを味わうプログラム「谷戸田の稲作」を行っています。
第2回「代かき、あぜぬり」は新型コロナウィルスの感染拡大防止措置のため、残念ながら中止としました。5月16日(日)に小峰公園ボランティアとビジターセンタースタッフが感染症対策を徹底したうえで代かき、あぜぬりを代行しました。今回はその様子をご紹介します。

① 代かき ~その1~
“代かき”は、田植えに備えて田んぼを平らに整える作業です。
田おこし後に水を張っておいた田んぼには、土の塊がごろごろしています。まずはクワを使って砕いたり、足で踏みつぶして土の塊をほぐしていきます。中を歩きまわって田んぼをかきまわすことによって、雑草をうめこむことができ、また、細かくなった土が田んぼの水もれを防いでくれます。

② 代かき ~その2~
土の塊がほぐせたら、レーキを使って、田んぼを平らに均します。田んぼが平らになると、植えた苗の高さがそろいます。

③ あぜぬり
“あぜぬり”は、田んぼの縁を泥で固める作業です。
クワを使ってあぜの内側に田んぼの泥を塗りつけ、泥壁を作っていきます。クワを使わず、スコップや足でペタペタと塗りつけることもできます。泥壁はあぜから田んぼの水が漏れるのを防いでくれます。
④ 苗代
4月に種籾を撒いた苗代では、緑の苗がゆっくりと育っています。今年は、気温が高いので、水の量を調整して成長を制御しています
⑤ 田んぼの生きもの
あぜぬりをした田んぼに、シュレーゲルアオガエルがやってきました。気の早いカエルが生んだ卵からはちょうどオタマジャクシが孵りました。
次回、谷戸田の稲作第3回では、いよいよ田植えを行います。
(菅沼レンジャー)