お知らせ
2025/05/15
『多摩の里山見本園』の四季 5月
小峰公園は都立秋川丘陵自然公園のほぼ中央部に位置し、多様な環境を擁する約11haのエリアです。
小峰ビジターセンターでは、『多摩の里山見本園』をコンセプトに里山管理を実践しており、「雑木林」「田んぼ」「畑」など、秋川丘陵自然公園の代表的な里山風景やそこに生息・生育する動植物の観察を楽しむことができます。

ハイキング中の休憩や、ピクニックを楽しめる広場です。古民家風の休憩舎やトイレも設置されています。草地の生きものを観察できるスポットもあります。
この時期は、草地のハルジオンの花に様々なチョウが集まる姿を観察することができます。足元にはムラサキサギゴケやヘビイチゴ、ニワゼキショウといった小さな花も咲いています。

谷あいにつくられた、階段状の田んぼを谷戸田と呼びます。トンボやカエルなど、水田とそこに暮らすさまざまな生きものを観察することができます。
この時期は、田植えにむけて代かきが行われ、田んぼに水が張られます。谷戸田中にシュレーゲルアオガエルの澄んだ声が響きます。

桜尾根は小峰公園の中心を通っています。尾根道の両側にはヤマザクラやソメイヨシノの大木が並び、毎年春にはサクラのトンネルが楽しめます。
この時期は、新緑の中のマルバウツギやガマズミなどの白い花を楽しむことができ、園路沿いからキビタキのさえずりが聞こえてきます。