水戸黄門ゆかりの名園
小石川後楽園
こいしかわこうらくえんお知らせ
2024/08/22
夏から秋へ 稲田の様子など
厳しい残暑が続きますが、朝夕にはだいぶ涼しさを感じるようになってきました。
植物は花から実に、空には秋らしい雲も流れていきます。
この時期は急な天気の変化もありますので、傘などお持ちになり庭園散策をお楽しみください。
この時期の当園の旬の情報を紹介いたします。
稲田に鳥除けのネットを張りました。稲穂に実が付きはじめて、収穫が今から楽しみです。東門には観察用のイネも植えていますのでお米のなる様子を間近に見ることができます。
ハスに関する季語はたくさんあり、数多く俳句に詠まれています。「蓮の実」も季語のひとつです。
「蓮の実のこぼれつくして何もなし 正岡子規」ポッカリと空いた穴が秋の寂しさを感じさせます。
大泉水に浮かぶ蓬莱島。ほんのりと木々が色づいてきました。
正面に見える大きな一枚岩は築造した庭師・徳大寺左兵衛にちなんで「徳大寺石」と呼ばれています。
モミジの葉の間からプロペラのようなものが見えますが、これは種です。風にのって遠くまで飛んでいけるような形をしています。種の保存のため、植物にはいろいろな工夫がありますね。
唐門前の鮮やかなピンクの花はサルスベリ。樹皮がツルツルしているのが名の由来。咲く時期が長いので別名ヒャクジツコウ(百日紅)とも言います。鮮やかな彩色の唐門とよく似合っています。