水戸黄門ゆかりの名園
小石川後楽園
こいしかわこうらくえんお知らせ
2024/04/16
「穀雨(こくう)」 4/19~5/4の見どころ
【小石川後楽園の二十四節気】
二十四節気はまもなく「清明(せいめい)」から「穀雨(こくう)」に移ります。
穀雨はたくさんの穀物をうるおす恵みの春の雨が降る頃のことです。
特に雨が多い時期というわけではないのですが、このころの雨には色々な名前があるようです。花が咲くことを促す雨の「催花雨(さいかう)」。転じて、「菜花雨(さいかう)」。春の長雨の「菜種梅雨(なたねづゆ)」。なんだか、雨の日が楽しみに思えてくる名前ですね。
園内でも、各所でいろいろな花が見られる時期へと移り変わっていきます。
この時期の当園の旬の情報などを紹介いたします。
昨年よりも少しゆっくり開花し始めたフジの花。辺りの花菖蒲田、愛宕坂など緻密に計算し配置された風景に馴染むフジは、遠くから眺めるからこその美しさがあります。
内庭のスイレンの葉の間から見える小さなお魚。もう少しすると水面はスイレンの葉で覆われるため、その姿を見るなら今がチャンス!です。
初夏が近づいてくると延段(のべだん)脇で小さく可憐なお花を咲かせます。多くの花言葉を持ち、その中には「夏の訪れ」などがあるようです。
園内各所で見られる明るい青紫色のスミレ。数あるスミレの中でもハート形の葉がチャームポイントです。
丸屋(まろや)前で、ボタンとシャクヤクの蕾が膨らんできました。
見分けの難しい2つのお花。今回は茎の部分に注目したいと思います。
ボタンは木本(もくほん)植物で、シャクヤクは冬期に地上部が枯れる多年生の草本(そうほん)植物です。
「立てば芍薬、座れば牡丹…」といった美しい女性の姿の例えのように、芍薬は枝分かれせずまっすぐ伸びるのに対し、牡丹は枝分かれして横に広がります。
どちらも美しいお花を見られる日が楽しみですね。