2023年は、東京に最初の5公園が生まれてから150周年を迎える記念の年です。
この記念の年に、都内に在住、在学している小・中学生の皆さんを対象に、将来の都立公園の姿を想像してもらう絵画コンクールを開催しました。
募集期間は6月21日~9月5日で、108件の応募をいただきました。
たくさんのご応募ありがとうございました!
下記の日程で「こどもたちが描く将来の都立公園絵画コンクール」での応募作品を展示いたします。
令和5月11月20日(木)から令和6年7月下旬頃まで 場所:日比谷公園 第二花壇西側囲い
令和6年7月20日(土)から令和6年12月頃まで(予定) 場所:代々木公園 噴水池北側仮囲い
応募してくれた皆さん、本当にありがとうございました!
こどもたちが一生懸命に描いたステキな公園の絵をぜひ見に来てください。
【実施施設写真】
あなたが大人になった時、こんな風になったらいいなと思う、みんなが楽しんでいる都立公園の姿を自由に描いてください。
四季の大木公園
3年 小田嶋 快
審査員コメント
色彩感覚が抜群に優れた作品です。
色の組み合わせだけでなく、同じ色の中での濃淡が、色に迫力を与えています。
それでいて画面全体の調和が取れており、大きな一本の木が堂々とそびえたっている印象を、見る側にしっかりと伝えることができています。
楽しく描けた良い作品です。
私の大好きな公園
1年 板橋 一希
審査員コメント
時間をかけて、一生懸命描いた力作です。
一つの絵の中に沢山の物語が詰まっているようで、見る側をとてもワクワクさせる素晴らしい作品です。
カラフルな虹の滑り台に乗ってみたいという気持ちがよく伝わります。
クレヨンと水彩の併用もとても良い効果を生んでいると感じました。
月とブランコの公園
2年 大河原 凜
審査員コメント
夜と月とハンモックとブランコ。
ただそれが真っ直ぐに表現されています。
迷いがなく、作業的でなく、「これはハンモックで、これは月だよ」と語りかけるように描かれた様子が、見る側をとても優しい気持ちにしてくれます。
何より黒が美しく、きっと心地よい夜の公園なのだと感じ取れます。
しょくちゅうしょくぶついっぱい
1年 小田 裕
ジャブジャブ・ホカホカだれでもこうえん
2年 荒原 有吾
みんな集まれ木のガチャガチャ公園
2年 三春 沙帆
花といっしょにまいあがれ!ふん水大ジャンプ公園
5年 小田嶋 咲
審査員コメント
大胆な筆使いで描かれた噴水や花と、細くコミカルに描かれる人物の様子が重なっています。
二つの対比はとてもユニークで、リアリティのある公園の姿を描きながらも、現実の世界と夢の世界が同居しているような印象を見る側に与える、素晴らしい作品に仕上がっています。
みんなの空中公園
5年 若林 桜子
審査員コメント
「面白い絵だな」というのが最初の印象です。
空に浮いているのか?、でももしかしたら海の上に浮いているのかもしれない?、いや、これは公園の地図なのかもしれない?と、見る側に解釈の余地をたくさん与えることのできる奥行きのある作品です。
画面を大きく包む青が印象的でした。
私たちの大好きな居場所
6年 松井 彩夏
審査員コメント
抜きん出た描画力のある作品です。
人物の動き、表情、木の枝葉まで克明に描かれており、イメージされた公園の魅力が豊かに表現された素晴らしい作品であると思います。
絵を描くことがとても好きな人が描いた絵という印象を受けました。
これからもぜひ描き続けてください。
ドラゴンがすむ公園
4年 坂下 蒼一郎
未来の資源乗り物遊具
4年 嶋田 理花
夢の緑公園
4年 細谷 夏奈多
雲の上の公園
3年 中島 嘉美
審査員コメント
しっかりと構成された画面からは、とても高い完成度を感じました。
下書きの作業にとても時間をかけて、イメージをしっかりと膨らませながら描かれたことが伺える作品です。
東京の空に浮かぶ公園の中に描かれている人々の様子も、小さいながらも愛らしさを感じることができます。
雲にのった公園
1年 川端 史歩
審査員コメント
画面全体が白で統一されているとてもシンプルな作風が印象に残る作品でした。
しかしながら、よくよく近づいてみると、一人一人の人物がとても丁寧で、しかも人体の形を的確に捉えた高いデッサン力が伺えます。
雲の上の公園と、人の様子の調和がよく取れた作品だと感じました。
水上公園
2年 井上 日菜乃
審査員コメント
躍動感を感じる力強い作品に仕上がっています。
手を繋いで走る二人の人物の姿や表情が画面に大きなインパクトを与えており、描かれた公園の広さや清々しさが伝わってきます。
未来の公園のイメージも、足元が水族館になっていたり、それでいて大きな木があったりと工夫を感じます。
明るくて自然がたくさんある公園
1年 沖田 陽香
かんきょうにやさしい公園
1年 藤川 朱璃
誰もが楽しめる音楽公園
2年 坂下 奈緒
伊藤 達矢
東京藝術大学 社会連携センター 副センター長 特任教授 東京藝術大学大学院美術教育専攻修了 博士号取得「Museum Start あいうえの」(上野公園に集まる 9 つの文化施設と共同で、こどもにミュージアムを通じて、学び・体験の場をデザインするプロジェクト)の立ち上げや、「Diversity on the Arts Project 」(アート×福祉をテーマにした東京藝大履修証明プログラム:DOOR)の企画運営を務め、アートを力に、広く社会に届けるプロジェクトを展開している。