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特集コンテンツ 東京水辺百景フォトコンテスト

第13回受賞作品

最優秀賞

作品タイトル

「春の隅田川を行く」

受賞者

田中 和夫

審査委員コメント

まさに滝廉太郎の唱歌「花」の冒頭を彷彿とさせる光景。「船人の櫂のしずく…」の風情こそ現代の観光船には求めようもないが、時代は変われど春の水辺に憩う人々の姿に変わりはない。頭上の桜は満開にもかかわらず少々寒そうなご婦人方の所作、添景として絶妙な遠くの乳母車の女性も厚着のまま。よく見ると船内も乗客は少ないようだ。ただ美しいだけの春景色にとどまらない写真的リアリティーの旨味が、この作品に深みを与えている。

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優秀賞

作品タイトル

「入港」

受賞者細田 邦昭

審査委員コメント

浜離宮恩賜庭園を訪れたことのある人は多いだろうが、この光景を見たことのある人はいったい何人いるだろうか。周囲の高層ビルを入れて庭園美を強調する撮影例は多いが、これはその逆。まずは格別の視点を確保した作者の勝利といえよう。画面右上の対角線上から水門を入ってくる船の予想航路が開けていて、ゆったりとした時間を感じさせる。そしてコバルトブルーの水の色にも驚かされる。水辺の生態系の豊かさを教えてくれる一枚だ。

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作品タイトル

「隅田川の出会い」

受賞者浜中 義孝

審査委員コメント

2020オリンピックイヤーに相応しい作品。マスコットのミライトワとソメイティが大きく描かれた観光船が川面をすべるように進む様子が、的確なフレーミングで巧みに切り取られている。天候にも恵まれ、川と空が美しいブルーに染まり、キャラクターのブルーと良く響き合っている。船のへさきには未来を象徴する意味合いもあるが、半世紀ぶりに東京の水辺を訪れたメモリアルな歴史を後世に残す写真としても貴重な一枚となった。

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隅田川特別賞

作品タイトル

「光の曲線とスカイツリー」

受賞者

伊藤 優

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審査委員コメント

「光の曲線」というのは桜橋。隅田川でただ一つの歩行者専用の橋。スカイツリーの右上に月が写っていますが、「光の曲線」を画面左に対置させることで、見た目のイメージを飛躍させ、「銀河鉄道の夜」を思わせる幻想的なイメージを演出する表現に繋がったと思います。夜景に映える川面の描写も無駄がありません。作者はこの外にも何点か応募していますが、いずれも観察力の鋭さと写真技術の確かさを感じさせるもので素晴らしいと思いました。

作品タイトル

「隅田川の風景を楽しむ」

受賞者

石井 清治

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審査委員コメント

隅田川をわたるのは日光方面への東武鉄道の特急。その下をくぐるのは水辺観光の屋形船。手前の隅田公園には、浴衣姿の若い女性たちと外国からの観光客たち。「名にし負はばいざ言問はむ都鳥」と『伊勢物語』にあるように、浅草は平安時代の昔から、人間や物資が集合離散する水陸の要衝として発展してきました。いかにも浅草らしい情緒を感じさせる秀作で、見ず知らずの人間同士の一瞬の出会いと別れがしっかり捉えられています。

作品タイトル

「都会の暮色」

受賞者

原 道春

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審査委員コメント

お台場から見た東京の夕景の圧巻。水上バスの展望デッキに乗客が集まり、目のまえに広がるレインボーブリッジ・芝浦の高層ビル群・東京タワーなどのパノラマを楽しんでいます。それをさらに手前の海岸から作者が見ている、というのがこの写真の基本的構造。夕景を見る人も、見られる人として写真のなかに溶け込んでいるわけです。水上バスとの距離感もいいですね。船の灯りの水面への反射が、夜のクルーズの雰囲気を盛り上げています。

作品タイトル

「いちにちゆらり旅」

受賞者

多和 裕二

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審査委員コメント

隅田川が荒川より分流する箇所が岩淵水門。ちょうど、観光客を乗せた水上バスがやってきたところ。作品タイトルは写真の雰囲気にぴったり。手前が旧水門(赤水門)で、大正13年竣工の歴史的名建築。昭和58年に引退し、機能と役割は後方の新水門(青水門)に譲りますが、やがて街歩きや建築ファンの人気スポットに。望遠レンズの特性を生かし、二つの水門の規模の差異や水門と水上バスとの大小の比較が上手く表現されています。

作品タイトル

「なぎさ橋にて」

受賞者

下鳥 亨

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審査委員コメント

葛西臨海公園のなぎさ橋から見た東京湾の夕景。写真説明がないと、どこか分かりにくいのですが、なぜか引きつけられる魅力的な作品。左端に小さく富士山。右端に疾走するボート。航跡の左側は人工なぎさで、突き当たりが荒川の河口。その奥に広がる高層ビルのスカイラインは江東区の埋立地。富士山は唯一の例外。その他はすべて近代以降の人工的な造成地。それ以前は、江戸前の魚貝類の好漁場だった自然の海岸線が続いていたわけです。

審査会の様子

今回の東京水辺百景フォトコンテストには、400点をこえる応募がありました。
最終の審査会は令和元年12月17日(火)、審査委員長1名、審査委員7名の計8名により、(公財)東京都公園協会本社会議室にて行われました。厳正な審査の結果、最優秀賞1点、優秀賞2点、隅田川特別賞5点、入選10点の合計18点が決定しました。
入賞・入選されたみなさま、おめでとうございます。

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