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多摩丘陵で出会える植物たち

多摩丘陵のいたるところで、たくさんの植物を見ることができます。
足もとや頭の上をよく見たら、素敵な発見があるかもしれません。

春の野草

白い花

アズマイチゲ

キンポウゲ科の多年草で、山地や山麓の陽射しの差し込む明るい場所に生育していて、春先に花を咲かせます。その後、落葉樹の若葉が広がる頃になると、地上部は枯れて、その後は翌春まで地下茎で過ごす、いわゆるスプリング・エフェメラルのひとつです。

アマドコロ

ユリ科の多年草で、同属のナルコユリとよく似ていますが、アマドコロの茎には6本の陵があって、触ると少し角張った感じがしますが、ナルコユリの茎は丸いので角張った感触はありません。また、根茎には甘みがあり、山菜として利用されたことから、この名がつきました。

アマナ

ユリ科の球根性多年草で、花びらの外側だけに赤茶色の筋模様があり、内側は白い花は、小さなチューリップのようにも見えます。

アリアケスミレ

スミレ科の多年草で、全体の姿や葉や花の形などがスミレにとてもよく似ていますが、花色は、白に少し紫の筋が入るものから、紫の筋の目立つもの、花びら全体が紫を帯びるものなど、様々です。暖かい地域の開けたところでやや湿ったところに多く自生しています。

イチリンソウ

キンポウゲ科の多年草で、白い花びらのように見えるものは萼片で、花びらはありません。早春に咲き、初夏には枯れるスプリング・エフェメラルのひとつです。

エビネ

雑木林の林床のちょっと薄暗い場所に生育するラン科の多年草です。萼片などの色は変異が大きく、萼片と側花弁は赤褐色、褐色、黄褐色、緑褐色、緑などが見られます。唇弁は白または薄紫紅色です。

カンスゲ

カヤツリグサ科の常緑多年草で、園路際の植え込みの下や石垣の石の隙間など半日陰になった場所で、細長いたくさんの葉の間から花茎を伸ばして、その先に小さな白いブラシのような花を咲かせます。

ギンラン

地上性のラン科植物で、キンランと同属です。春に茎の先に白色の花を咲かせることから、黄色の花を咲かせるキンラン(金蘭)に対して、「銀蘭」の名がつきました。

クゲヌマラン

クゲヌマランはラン科の多年草で、神奈川県鵠沼の海岸のクロマツ林で発見され、この名が付けられました。日本固有種のランのひとつです。

ササバギンラン

ラン科の多年草で、ギンランに似ていますが、ギンランは花の咲く位置が葉より高くなるのに対して、ササバギンランの葉は花と同じか、花よりも高い位置まで伸び、体もギンランよりずっと大きくなる点で見分けることができます。

ジュウニヒトエ

シソ科の多年草で、日本固有種です。明るい雑木林のへりや土手に自生し、宮中の女性の装束である十二単(じゅうにひとえ)に見立てたように、花が何重にも重なった花序(かじょ)は林の中で見ごたえがあります。花期は4月後半から5月初め頃です。

タネツケバナ

田んぼや湿地に生えアブラナ科の越年草、あるいは一年草で、水田などの水辺に群生する在来種の雑草です。明るい草原などで開花している帰化植物のミチタネツケバナと似ていますが、体や花が大きめで水辺に咲いていることなどから見分けることができます。

チゴユリ

イヌサフラン科の多年草で、春の雑木林の林床に、淡いクリーム色の花を下向きに咲かせます。その小さな姿を稚児(ちご)に見立てたことが名前の由来です。ホウチャクソウやミヤマナルコユリと似ていますが、それらの花は筒状です。

ツボスミレ

もっとも遅く咲くスミレの仲間で、湿ってジメジメしたような草地に好んで生え、4月から5月初めに花が咲きます。花は小さいが白色の花弁に紫色の線が入り、日本的な上品な美しさがある。葉は青緑色のハート形で無毛です。

ナズナ

春の七草の一つであるアブラナ科の越年草で、春先に日当たりのよい草地や畑の脇などで見られ、花の柄の部分にはハート型の実がつきます。ペンペングサやシャミセングサという別名が良く知られていますが、これは「ぺんぺん」は三味線を弾く擬音語を表していること、また花の下についている果実の形が三味線の撥(ばち)によく似ていることに由来します。

ナルコユリ

ユリ科の多年草で、太い茎を斜め上に伸ばし、茎から円筒状の白い花をたくさん並べて吊り下げます。草姿や花の様子が、長い縄に板と竹を結びつけて沢山並べてぶら下げ、揺らすと音が出る「鳴子(なるこ)」という道具に似ていることからこの名がつきました。

ニガイチゴ

雑木林に自生するバラ科の木イチゴの仲間です。モミジイチゴに似ていますが、花は上向きで4月中旬~5月上旬と遅い、花弁が細い、葉先に丸みがあるなどの違いがあります。

ニリンソウ

キンポウゲ科の多年草で、湿ったところに生え、木々が葉を広げる前の明るい林でいち早く花を咲かせます。3月下旬~4月に1本の茎から2輪ずつ花茎が伸びて、その先に白い花を咲かせ、これは和名の由来となっています。

ニワトコ

レンプクソウ科の落葉低木で、3月〜5月頃に線香花火のような小さな花をいくつもまとまって咲かせ、葯(やく)のクリーム色と柱頭(ちゅうとう)の赤紫色の色合いがかわいらしいです。

フキノトウ

キク科のフキの花で、水が豊富で風があまり強くない土地を好む、雌雄異株の多年草です。独特の香りがあり、山菜としての利用が有名です。

フタリシズカ

センリョウ科の多年草で、雑木林に自生し、白い花穂が1~4本ほどあります。よく似たヒトリシズカより約1か月遅い5月中頃に咲き、全体に大きいです

ホウチャクソウ

ユリ科の多年草で、雑木林などの樹間の開けた場所に群生しています。白~緑色へのグラデーションがかかった鐘形の花がぶら下がっている姿が、お寺の軒先に吊り下げられている鐘形の飾り「宝鐸(ほうちゃく)」に似ているということでこの名前がつけられました。

マルバスミレ

スミレ科の多年草で、野生のスミレの中ではやや遅く咲く種類です。花は大きめで白く、その名の通り葉は丸みがあります。

赤・ピンク色の花

カラスノエンドウ

マメ科の越年草で、標準和名は「ヤハズエンドウ」ですが、「カラスノエンドウ」という名が一般には定着しています。明るい草原に多く、3月下旬から5月頃にエンドウに似た小型の赤紫色の花を咲かせます。

ジロボウエンゴサク

ケシ科の多年草で、名前の「エンゴサク」は中国の漢方薬としての名前「延胡索」を日本語読みにしたものという説があります。また、「ジロボウ」は「次郎防」のことで、昔の子供たちがスミレを「太郎坊」と呼び、両者の花を絡み合わせて、引っ張り合いをして遊んだことによるというのが通説になっています。

ハルジオン

キク科の多年草で、3~5月に日当たりの良い草地で白またはピンク色の花を咲かせます。ヒメジョオンとよく似ています。ただしハルジオンの蕾は下を向いてしなだれていることと、ハルジオンの茎は中空で葉が茎を抱いていることで区別できます。

オレンジ・黄色の花

アブラナ

アブラナ科の越年草で、古くから野菜として、また油を採るために栽培されてきた植物です。別名としてナノハナ、ナタネなどがあり、ナノハナはアブラナ科の中で黄色い花を咲かせるものの総称でもあります。

カントウタンポポ

キク科の日本在来のタンポポで、花の下の緑の部分が反り返らないのが特徴です。しかし、近年は外来種との雑種もあり、外見だけでは厳密な識別はできなくなりつつあります。

キンポウゲ

キンポウゲ科の多年草で、日当たりの良い草地や土手などに生えていて、光沢のある黄色の花を咲かせることから、金鳳花(きんぽうげ)の名がつきました。

キンラン

里山のランを代表する地上性のラン科植物で、春に茎の先に鮮やかな黄色の花を咲かせます。コナラ等が光合成で作った養分を菌根菌を通して吸収するため、コナラ等の雑木林でないと生きられません。以前はよく見られたありふれた和ランのひとつでしたが、近年急激に数を減らしつつあるため、公園では保全に取り組んでいます。

ケキツネノボタン

キンポウゲ科の多年草で、水田の畔など日当たりが良くて湿気のあるところに多く生育しています。同じような環境の中に生えているキツネノボタンによく似ていますが、茎などに細かい毛が多いのでこの名がつきましたが、実際には両者の区別はかなり困難です。

コウゾリナ

キク科の越年草で、茎は長く伸び、上部で枝分かれしてその先に花をつけます。また上部の茎や葉には赤褐色の剛毛が生えているため、触るとざらざらします。この感触から、剃刀菜または顔剃り菜の名が転じてコウゾリナになったとされています。

ハハコグサ

キク科の越年草で、冬は根生葉がロゼットの状態で過ごし、春になると茎を伸ばして花を付けます。また、「ごぎょう」という名前で春の七草のひとつになっています。

ヘビイチゴ

バラ科の多年草で、明るい草原などに生え、春から初夏に葉の脇から顔を覗かせるように黄色い花を咲かせます。花の後にイチゴに似た赤い実をつけます。

青・紫色の花

アオイスミレ

スミレ科の多年草で、3月から4月にかけて、他のスミレ類に先駆けて咲く日本原産のスミレです。このスミレは丸い葉で全体に毛が多く、淡い色の花を咲かせます。細部を見るとハート形の葉で毛がほとんど無いものが多い他の日本のスミレとはかなり異なる特徴を持っています。

アカネスミレ

スミレ科の多年草で、文字通り他のスミレの花と比べて赤みの強い色の花を咲かせます。低山や日当たりの良い林縁、林道の斜面、畑の土手などに生育し、全体に毛が多いのが特徴です。

オカタツナミソウ

シソ科の多年草で、すこし薄暗い、半日陰になるような林縁や草地に薄紫色の花を咲かせます。花穂はタツナミソウに似ていますが、オカタツナミソウの花穂は比較的短めで花がまとまって咲き、タツナミソウの花穂は縦に長いという違いがあります。

カキドオシ

シソ科の多年草で、茎や葉は独特の香りがあり、3月末~4月に薄紫色の花が咲きます。花が終わった後に茎を横に長く伸ばして増えていきます。この長く伸びていく性質を「地面を這いながら垣根を通り抜けて隣の土地へと行ってしまう」と表現して、「垣通し」という名前がつけられました。

カタクリ

ユリ科の多年草で、雑木林の北向き斜面に生え、3月後半~4月初め頃に咲きます。「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」と呼ばれる植物のひとつで、春先の2か月ほどしか地上部がなく、木の葉が茂る初夏以降は球根の状態となり、冬を越します。

キュウリグサ

ムラサキ科の二年草で、明るく草丈の低い場所に生え、花は3月末~4月頃に咲きます。葉をもむとキュウリに似たにおいがする、というのが和名の由来です。

キランソウ

シソ科の多年草で、明るい草地、特に草の背丈の低いところ、または岩の多い草地や道端で、濃い紫色の花を咲かせます。茎が立ち上がらないで、根生葉が地面に張り付くように広がることから、ジゴクノカマノフタの別名があります。

コスミレ

スミレ科の多年草で、3月~4月頃に咲きます。花は白っぽいものから淡紅色まで変化が多いです。

サイハイラン

ラン科の多年草で、花序をいくさに使われた采配に見立ててこの名がつきました。雑木林に生え、花期は5月後半~6月初めです。

シャガ

中国原産のアヤメ科の多年草で、かなり古くに日本に入ってきた帰化植物です。遺伝子は三倍体なので種子が作られることはありません。人家近くの木陰などのやや湿ったところに群生しています。

スミレ

スミレ科の多年草で、春に深い紫色の花を咲かせる、日本のスミレの代表種です。また、葉は天ぷらやおひたしにするなど、山菜としても利用されています。

タチツボスミレ

日当たりのよい法面(のりめん)に群生するスミレの仲間です。托葉(たくよう)が櫛形(くしがた)に切れ込むのが最大の特徴ですが、個体差が多く、見分けるのは難しいです。

タツナミソウ

シソ科の多年草で、平地から低山の草原や林内の開けた場所などに生え、波頭のような形の花穂に紫色の花をたくさん咲かせます。

タマノカンアオイ

ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草。関東地方西南部に自生し、多摩丘陵で最初に確認されたことから、「多摩の」という名前がついています。4月頃から暗紫色の小さな花を地際に咲かせます。

ナガバノスミレサイシン

暖帯のスミレで半日陰の湿っぽい場所を好み、林の中や縁に生育します。暗い林内でも白い花がよく目立ち、ツヤのある細長い葉も特徴的です。

ニオイタチツボスミレ

スミレ科の多年草で、山地や丘陵地の日当たりの良い草地によく見られます。近縁種のタチツボスミレと全体的によく似ていますが、タチツボスミレの花は全体が薄紫色なのに対して、本種の花ははっきりとしたコントラスト感のある赤紫と白のツートーンカラーなので、見分けることができます。

ノジスミレ

人里近くに咲く小さなスミレで、青みの強い紫色の花を地際に咲かせます。よく草刈された、明るい乾いた場所を好みます。

ハナダイコン

アブラナ科の多年草ですが、耐寒性には優れていますが耐暑性がないため、日本では一年草として扱われています。5月頃に薄紫色の花を咲かせます。

ハナニラ

ヒガンバナ科の多年草で、アルゼンチン原産の球根植物です。日本には明治時代に観賞用として導入されましたが、これが逸出して、各地で野生化しています。ハナニラという名前は、葉や茎を切るとニラやネギのような臭いがあることから付けられました。

ハンショウヅル

キンポウゲ科の落葉つる性低木で、林縁や林内に生育しています。ツルからたくさんの鐘形の赤い花を吊り下げて咲かせます。和名は下向きに咲く花の形を、火事を知らせるためにたたく半鐘に例えたことに由来しています。

ヒメスミレ

スミレ科の多年草で、全体的にスミレ(スミレの代表種)に似ていますが、より小型です。やや乾燥した背の低い草地に生育する、人里に生える植物です。

フデリンドウ

リンドウ科の越年草で、明るい土手などに生え、晴れた日の青空のように澄んだ青色の花は、晴天時の昼過ぎまでが見ごろで、5月初め頃まで見られます。雨や曇りの日は蕾(つぼみ)が閉じたままであり、その様子が筆のように見えることからフデリンドウと呼ばれています。

マムシグサ

サトイモ科の多年草で、ヘビの首のような部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれ、紫褐色~緑色まで変異があります。類似種のウラシマソウやミミガタテンナンショウより花期が遅いのが特徴です。

ムラサキサギゴケ

シソ科の多年草で、湿ったあぜ道などの日当たりの良い場所を好み、匍匐茎(ほふくけい)で広がっていきます。和名は花が紫色で形が鷺(サギ)に似ていることからつけられました。また、本種の白花に限って「サギゴケ」と呼ばれることもあります。

ヤマルリソウ

ムラサキ科の多年草で、湿り気のある山地や道端、半日陰となる木陰を好み、4~5月に瑠璃色の花を咲かせます。

緑色の花

シュンラン

ラン科の常緑多年草で、日本各地の明るい雑木林の林床で見られる野生蘭のひとつです。早春にグリーン色の花を咲かせます。春に咲く蘭の花ということから、「春蘭」と呼ばれています。

茶色の花

ウラシマソウ

サトイモ科の宿根性の多年草で、茶褐色の模様のある仏炎苞(ぶつえんほう)を開いて、中から釣糸のような付属体を出し、長く伸ばしてます。この長く伸びた付属体を、浦島太郎が持っている釣竿の釣糸に見たてて和名がつけられたと言われています。

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