
たくさんのご応募ありがとうございました。
厳正な審査の結果、入賞21作品が決定いたしました。
今年も美しい紅葉に恵まれ、多くの都立公園・庭園や隅田川周辺で
素晴らしい秋景色が撮影できたようです。
誰もがいつでも自由に訪れて撮影できる場所だけに、その中で個性的な
作品を生み出すことは逆に難しい面もあると思います。
しかしながら3,400点を超える応募の中から最終選考まで残った写真の
中に、新しい発見や独自性に満ちた眼差しの感じられる作品を数多く見つ
け出せたことに今回もまた驚かされました。
過去に何度も撮影された場所であっても、そこを訪れた人それぞれの感
性や時期、天候によって、写し留められる写真は無限にその表情を変えま
す。そんな写真の素敵な可能性を信じて、また次の季節もお気に入りのス
ポットを訪れて自分だけの〝絶景〟に出会って下さい。
選評:審査員 板見浩史
(一般社団法人 日本フォトコンテスト協会 代表理事)
入賞作品
最優秀賞
選評
色彩の配分と分割の妙を重視した独特な画面構成が魅力。全面にピントを合わせたパンフォーカス手法によりどの部分もシャープで精緻な色彩で描写されていて、まるで美しい点描画を眺めているかのよう。水面の反映部分は特に美しく、ややアンダー気味の露出により上部の暗い木陰とうまくバランスを取って画面を引き締めています。秋の多様な色彩と空気感、静けさまでも画面にギュッと閉じ込めて作品化した、作者の個性的な表現力に感服させられます。
優秀賞
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選評西洋木造建築として代表的な旧岩崎家住宅の洋館を大胆にポップな感覚で表現した作品です。樹齢400年以上ともいわれる大イチョウも、思い切った彩度強調によって、初めて見る不思議な植物のように描写されました。建物とのせめぎ合うかのような強い構図も表現意図に合っているように思います。
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選評隅田川を往く観光船の光跡は春開催の同コンテスト入賞作品にも清洲橋とともに撮影したものがありましたが、こちらは永代橋ということもあってまた異なる趣をかもし出しています。美しいブルーのアーチを挟んで、スカイツリーと光跡の赤がとても良く響き合い、小さな物語を作り出しています。
特選
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選評写真とは〝記憶〟である―というのは写真家・森山大道さんの言葉ですが、まさにそれを思わせる作品です。光あふれる美しい公園で、幼いきょうだいが遊ぶ姿を見守る親の視線。それは〝いま〟であるのにたちまち〝記憶〟に。こんな素敵な写真をたくさんアルバムに残したいものです。
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選評黄金色のイチョウでたっぷりと画面上部を満たし、人物を下部ギリギリに留めたうまさ。樹木が人に与えてくれる恩恵を的確に描写しています。小さいけれどもさまざまに行き交う人々の形や色彩が、とても効果的に写し留められているところも見逃せません。
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選評撮影場所として人気の水元公園の中でもよく登場する撮影ポイント。この作品の最大の魅力は透過光に際立つ色とりどりの紅葉の色彩変化とボリューム感。露出設定の適切さと巧みな画面構成に作者の撮影技術の高さを感じます。人物の存在も添景として良い効果を上げました。
入選
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ozakoji06撮影場所:日比谷公園
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vale.riona撮影場所:浜離宮恩賜庭園
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nav_phos撮影場所:神代植物公園
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rika74coo616撮影場所:水元公園
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tiny1206jp撮影場所:小石川後楽園
佳作
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japan_biyahe撮影場所:旧古河庭園
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the_world_woven_by撮影場所:水元公園
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yoshiko.1209撮影場所:旧古河庭園
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rojo.all撮影場所:赤塚公園
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kirara3_3jp撮影場所:芝公園
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hiroc_ohta撮影場所:日比谷公園
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rarakoko451撮影場所:隅田川(隅田川大橋)
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zyuni_sr撮影場所:六義園
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blue_bird_gram撮影場所:葛西臨海公園
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ktn2389撮影場所:小石川後楽園
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