お知らせ

2018年2月 1日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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1月下旬の草木の花6種と葉痕2種
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1月22日の大雪とその後の厳しい寒さによって、公園内の植物の姿、特に草木の花はごく少数が見られるだけになっていますが、今回はあえて、これらの野草と園芸植物、そして花木の花を各2種・計6種、そしてこれらに加えて冬枯れの落葉樹の葉痕を2種、ご紹介いたします。

なお、写真はすべて1月28日に撮影しました。
桜ヶ丘公園180128ナズナ連結.jpg 上:ミチタネツケバナ / 下:ナズナ

ミチタネツケバナ

陽だまりになっていて雪もすでに融けた草地の中で、ミチタネツケバナが白い花を咲かせ始めています。ミチタネツケバナはヨーロッパ原産のアブラナ科の越年草で、1990年代に日本への侵入が確認され、すでに広範に分布していると考えられています。在来の近縁種のタネツケバナとよく似ていますが、ミチタネツケバナはタネツケバナよりやや乾燥した場所に生えることと、やや小型で果実が直立して花を挟む点で区別できます。


ナズナ
ミチタネツケバナが生えているところと同じような場所で、ナズナが白い花を咲かせ出しています。ナズナはアブラナ科の越年草で、ムギ栽培の伝来共に日本に渡来した史前帰化植物と考えられています。別名のぺんぺん草は、花の下に付いている果実の形が三味線の撥(ばち)によく似ているからです。また、春の七草のひとつで、食用になる若苗は、かつては冬季の貴重な野菜となっていました。
桜ヶ丘公園180128フクジュソウ連結.jpg 上:スイセン / 下:フクジュソウ

スイセン

園路脇の草地などに植えられているスイセンが白い花を咲かせ始めています。スイセンは地中海沿岸~北アフリカ原産のヒガンバナ科の球根性多年草で、日本には二ホンスイセンが古い時代に中国を経由して渡来したといわれています。分布しているところとしては、本州以南の比較的暖かい海岸近くで野生化して、群生しているのが見られます。越前海岸越前町の群落が有名で、福井県の県花になっています。


フクジュソウ

サービスセンター入口やさとやまくらぶ前の花壇、そして野草園に植えられているフクジュソウが開花して、鮮やかな黄色で光沢のある花を咲かせています。フクジュソウはキンポウゲ科の多年草で、北海道~本州に分布する日本固有種です。早春に花を咲かせて、その後細かく分かれた葉を広げて光合成をおこないます。これが夏になると地上部は枯れてしまい、次の春まで地下で過ごすという、典型的なスプリング・エフェメラルです。
桜ヶ丘公園180128ウメ連結.jpg 上:マンサク / 下:ウメ

マンサク

ゆうひの丘で、シナマンサクの開花に少し遅れて、マンサクがオレンジ色や黄色の糸くずのような花を咲かせ始めています。マンサクはマンサク科の落葉小高木で、日本の本州の太平洋側から九州にかけて分布しています。これらの地域の山林に自生していますが、花木としても多く栽培されています。早春にまず咲くところから、これが転じてマンサクという名前になったといわれています。また、黄金色の花を枝いっぱいに咲かせた姿を豊年満作と縁起を担いで、この名になったという説もあります。


ウメ

東部団地口近くの梅林で白梅がちらほらと開花し始めました。梅は中国原産のバラ科の落葉高木で、朝鮮半島を経由して日本に渡ってきたといわれています。正確な渡来時期ははっきりしていませんが、万葉集に多くの梅を詠んだ歌が載っていることから、奈良時代にはすでに栽培されていたようです。観賞価値の高い花を咲かせる「花ウメ」と、食品加工用や薬用に向いた実を付ける「実ウメ」に分けられますが、それぞれ多くの品種があります。
桜ヶ丘公園180128ニワウルシ葉痕連結.jpg 上:アジサイ葉痕 / 下:ニワウルシ葉痕

アジサイ葉痕

ゆうひの丘やわき水の広場など、公園内のあちこちに植えられているアジサイの葉がすっかり落ちて、葉の落ちた痕をよく見ると、人の顔のような面白い形が見えます。葉は枝との間で養分や水分のやり取りをしますが、その通り道となった維管束の痕が残った形が葉痕です。アジサイはアジサイ科の落葉低木で、その原種は日本に自生するガクアジサイです。このガクアジサイをヨーロッパで品種改良したものはセイヨウアジサイと呼ばれています。


ニワウルシ葉痕

ニワウルシの葉痕もよく目立つ形をしています。とても大きなハート形の葉痕で、ハートの形の下側の縁に添って内側に小さなドットが並んでいます。ニワウルシは中国北部原産のニガキ科の落葉高木で、日本には明治時代初年に渡来しました。和名にウルシが付いていますが、ウルシとは全くの別種ですので、かぶれる心配はありません。ヤママユガ科のガの一種のシンジュサンの食樹として知られていて、絹糸を採る養蚕(ようさん)目的に栽培されたことも各地で野生化した原因となりました。

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