お知らせ

2017年10月12日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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10月上旬の野草の花7種とシダ1種
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10月の上旬を過ぎようとしている中で、秋の気配が濃くなってきて、公園内の野草には次々に秋の花が咲き出しています。そこで今回は、これらの中から野草7種の花とシダを1種ご紹介いたします。

なお、写真はすべて10月9日に撮影しました。

桜ヶ丘公園171009ヤクシソウ連結.jpg 上:シロヨメナ / 下:ヤクシソウ

シロヨメナ

山の越の草原や野草園の中でシロヨメナが咲き始めています。シロヨメナはキク科の多年草で、本州以南の日本~台湾に分布しています。ノコンギクの亜種とされていて、多摩丘陵に分布するノコンギク、カントウヨメナ、ユウガギク、シラヤマギクなどの、いわゆる野菊のひとつです。丘陵地から高原、そして高山までの広い生息域を持っています。


ヤクシソウ

遊びの広場に降りる木道のすぐ脇で、ヤクシソウの小株にたくさんの黄色い花が付いていました。ヤクシソウはキク科の越年草で日本、朝鮮半島、中国、台湾、インドネシア、ベトナム、インドなどの広い地域に分布しています。日当たりのよい乾いた山野に生えていて、新しく林道をつけた斜面の裸地に真っ先に侵入するパイオニア植物でもあります。
桜ヶ丘公園171009セイタカアワダチソウ連結.jpg 上:ノハラアザミ / 下:セイタカアワダチソウ

ノハラアザミ

大松山南斜面のタイアザミがたくさん咲いている草原のかたわらで、ノハラアザミがまっすぐ伸ばした茎の先に紅紫色の花を上向きに咲かせています。ノハラアザミはキク科の多年草で、本州中部以北の山地の林縁や草原に見られます。タイアザミと花は似ていますが、背丈は60㎝~1mと低く、タイアザミのように横向きに花を付けることはなく、上向きに花を咲かせます。


セイタカアワダチソウ

連光寺公園南側の斜面の草地やとんぼの広場の草原などで、セイタカアワダチソウが大きな花穂に黄色の小さな花をたくさん咲かせ始めました。セイタカアワダチソウは北アメリカ原産のキク科の多年草で、日本には切り花用の観賞植物として導入された帰化植物です。名前の通り背が高くなり、大きな群落を作ります。昭和40年代にはススキなどの他の植物を駆逐して、大繁殖し、背の高いものが目立っていたのですが、最近はその勢いが衰えてきています。
桜ヶ丘公園171009ヤマハッカ連結.jpg 上:イヌショウマ / 下:ヤマハッカ

イヌショウマ

赤い実の道脇や野草園の半日陰になった場所などで、イヌショウマが長く伸ばした花穂に白い花をたくさん咲かせています。イヌショウマはキンポウゲ科の多年草で、本州の関東地方から近畿地方にかけて分布しています。花が咲くと萼片と花びらはすぐに落ちてしまい、中の雄しべがブラシ状に目立つ花穂になります。山地や丘陵地の樹木の下や沢沿いなどのやや湿った場所に多く生育しています。


ヤマハッカ

もみじ平脇の草地やその周辺で、ヤマハッカが淡紫色の花を咲かせています。ヤマハッカはシソ科の多年草で、北海道から九州の山野にごく普通に見られます。国外では朝鮮半島と中国にも分布しています。シソ科の花はふつう先端が5裂して、そのうちのひとつが上側に位置して、そこに雄しべや雌しべが守られるようにくっついていますが、ヤマハッカはこの関係が逆になっています。
桜ヶ丘公園171009オオハナワラビ連結.jpg 上:ミゾソバ / 下:オオハナワラビ

ミゾソバ

とんぼの広場の池の中や岸辺で、ミゾソバが白地で先がピンク色の小さな花をたくさん咲かせています。ミゾソバはタデ科の一年草で、日本、朝鮮半島、中国に分布しています。日本では北海道、本州、四国、九州の小川沿いや沼沢地などに自生していますが、特に稲作地帯ではコンクリートなどで護岸化されていない用水路脇などの、水が豊かで栄養価が高めの場所に多く群生しています。


オオハナワラビ

丘の上広場の半日陰の林縁やあちこちの林床などで、オオハナワラビがオレンジっぽい色の花ではなく胞子嚢を伸ばし始めました。オオハナワラビはハナヤスリ科の冬緑性のシダで、東北地方中部以南の本州~沖縄の日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。フユノハナワラビとよく似ていますが、栄養葉を比べてみると、オオハナワラビは先端が鋭くとがっていますが、フユノハナワラビはあまりとがっていません。

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