お知らせ

2017年10月 5日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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10月初旬の野草の花7種とキノコ1種
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10月に入り、いよいよ秋らしくなってきた公園内では、秋の花やキノコ、そして色づき始めた果実などが目立つようになりました。そこで今回はこの中から、野草の花7種とキノコ1種をご紹介いたします。

なお、写真はすべて10月1日に撮影しました。

桜ヶ丘公園171001カントウヨメナ連結.jpg 上:ユウガギク / 下:カントウヨメナ

ユウガギク

東部団地近くのユウガギクの保護柵の中で、白い花が咲き乱れています。ユウガギクはキク科の多年草で、近畿地方以北の本州に分布しています。6月の下旬からポツポツと花を咲かせていましたが、ここにきて急に花の数を増やして花盛りになってきました。ふつうは河川敷や堤防などに多く見られますが、公園内では東部団地口近くの草原や大松山の南斜面、丘の上広場などに多く生えています。名前は漢字では柚香菊と書きますが、あまりユズの香りはしません。


カントウヨメナ

大谷戸公園に至る園路脇の草原の中の保護柵の中で、カントウヨメナの淡紫色の花がたくさん咲き出しています。カントウヨメナはキク科の多年草で、関東地方以北の本州に分布しています。なお、西日本にはカントウヨメナによく似たヨメナが分布しています。本種は前述したユウガギクともとてもよく似ていますが、ユウガギクの葉には深い切れ込みが入るのに対して、カントウヨメナの葉は切れ込みが少なく、特に上部の葉には切れ込みはありません。
桜ヶ丘公園171001アメリカセンダングサ連結.jpg 上:コメナモミ / 下:アメリカセンダングサ

コメナモミ

野草園の中や大松山南斜面などで、コメナモミが小さな黄色の花を次々に開花させ始めています。コメナモミは中国原産のキク科の一年草で、日本には弥生時代に渡来したと言われていて、現在では全国に分布しています。いくつも枝分かれした枝先に黄色の花が数個つきますが、花の構造は外側のまわりに舌状花が1列に並んで、その内側に筒状化があります。また、花を包むように5本の総苞片が花を囲んでいます。


アメリカセンダングサ

とんぼの広場に池の端で、アメリカセンダングサが黄色い花を咲かせ始めました。アメリカセンダングサは北アメリカ原産のキク科の一年草で、日本では大正時代に初めて確認された帰化植物です。現在では北海道を除いた日本各地に分布しています。黄色の花のまわりには花の直径よりかなり長い総苞片が6~12個付くのが特徴となっています。花後にできる種子の先端には棘があって、ウールの洋服やセーターなどにくっついて嫌われる「ひっつき虫」です。
桜ヶ丘公園171001ゲンノショウコ連結.jpg 上:イヌタデ / 下:ゲンノショウコ

イヌタデ

公園内のあちこちの草原、特に田んぼの脇の草地の中で、イヌタデが淡紅色の花をたくさん咲かせています。イヌタデはタデ科の一年草で、アジアの温帯から熱帯に広く分布しています。日本では北海道、本州、四国、九州、沖縄の原野や道端、畑などに普通に生えています。普通に見られる雑草なのですが、花が美しいので絵のモチーフとして描かれることもあります。また、この花をむしり取って器に盛って、赤飯に見立ててままごとに使っていたので、アカマンマの別名があります。


ゲンノショウコ

とんぼの広場の園路脇の草地の中で、ゲンノショウコが紅色の花を咲かせ出しました。このほかの場所では白い花のゲンノショウコも見られます。ゲンノショウコはフウロソウ科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国に分布しています。山野や道端に普通に見られますが、紅色の花は西日本に多く、白色の花は東日本に多く見られます。また、昔から下痢止めの生薬として使われていて、和名は「胃腸に実際に効く証拠」を意味しています。
桜ヶ丘公園171001タマゴタケ連結.jpg 上:ヤブマメ / 下:タマゴタケ

ヤブマメ

赤い実の道の脇~とんぼの広場の園路際の草などにつるを絡ませて、ヤブマメが白い筒状で先が紫色の花を咲かせています。ヤブマメはマメ科のつる性一年草で、北海道~九州、国外では朝鮮半島~中国に分布しています。花後に付けるマメ果は長さが3㎝ほどの幅広の扁平な鞘で、中に小さな種子がはいっています。ただし、地下にも閉鎖花を付けて、球状の種子が1個入った果実を付けるのが特徴になっています。


タマゴタケ

谷戸の丘の麓の日陰になった草地の中で、丸く光沢のある鮮やかな紅色のタマゴタケが顔を覗かせていました。タマゴタケはテングタケ科のキノコで、日本、中国、セイロン、北アメリカなどへの分布が報告されています。子実体は、初めは厚くて白い外被膜に完全に包み込まれていますが、後に頂部が裂けて、かさと柄が伸び始めます。写真は外被膜が裂けて中からかさがまだ開かない状態の丸い頭を覗かせたところです。このキノコは鮮やかな紅色のため毒キノコと誤解されがちですが、実は無毒です。

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