お知らせ

2017年9月28日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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9月下旬の野草の花5種と木の花3種
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9月も下旬となり、すっかり秋の気候となってきました。公園内の草木には秋の花が次々と咲き出していますので、今回はこれらの中から野草の花5種と木の花3種をご紹介いたします。

なお、写真はすべて9月26日に撮影しました。
桜ヶ丘公園170925キツリフネ連結.jpg 上:ツリフネソウ / 下:キツリフネ

ツリフネソウ

赤い実の道脇の谷筋の草原の中で、ツリフネソウの鮮やかな紅紫色の花が咲き始めています。ツリフネソウはツリフネソウ科の一年草で、日本、朝鮮半島、中国、ロシア東南部に分布しています。日本では北海道、本州、四国、九州の低山から山地にかけて分布し、水辺などのやや湿った場所に自生しています。次項で紹介するキツリフネと共に群生していることの多い植物でもあります。


キツリフネ

ツリフネソウが咲き出しているのと同じ場所で、キツリフネがたくさん咲き出していますので、再度ご紹介いたします。キツリフネはツリフネソウ科の一年草で、ユーラシア大陸、北アメリカ大陸に広く分布しています。日本では北海道、本州、四国、九州の水辺などのやや湿った薄暗い場所、つまり、前項で紹介したツリフネソウと同じような場所に自生しています。事実、桜ヶ丘公園でも同じ所で両種は混在しています。
桜ヶ丘公園170925キバナアキギリ連結.jpg 上:シモバシラ / 下:キバナアキギリ

シモバシラ

野草園に移植したシモバシラにたくさんの花穂が付いて、そこに白い花が2~3列に並んでたくさん咲いています。シモバシラはシソ科の多年草で、関東地方以南の本州、四国、九州に分布する日本固有種です。低山の森林内に自生していて、特に渓流の周辺で群落を作ってものが目立ちます。9~10月ごろに白い花を咲かせますが、シモバシラが有名になっているのは、冬の厳寒期に枯れた茎に白い氷柱を作ることよります。


キバナアキギリ

野草園から続く草原の中のキバナアキギリの群生地で、黄色い花が咲き出しています。キバナアキギリはシソ科の多年草で、本州、四国、九州に分布、低山の木陰や林縁などのやや湿った場所に生育していることの多い植物です。秋に淡黄色の花を咲かせますが、その花の形からも分かるように、学名をサルビア・ニッポニカと付けられた、まさに日本のサルビアです。
桜ヶ丘公園170925ミヤギノハギ連結.jpg 上:フジバカマ / 下:ミヤギノハギ

フジバカマ

さとやまくらぶ前の庭園に造られている秋の七草展示場で、フジバカマが淡紅紫色の花を咲かせ始めています。フジバカマはキク科の多年草で、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布しています。中国原産と言われていますが、万葉の昔から日本で親しまれてきた秋の七草のひとつです。かつては日本各地の河原などに群生していましたが、今は数を減らして、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。


ミヤギノハギ

同じ秋の七草の展示場で、以前に紹介したオミナエシやススキと並んで、ミヤギノハギが紅紫色の花を咲かせています。ミヤギノハギはマメ科の落葉低木で、ケハギから作られた品種、または多種との雑種と考えられている園芸品種です。ただし、日本や中国では野生化していて、公園内でも実生のミヤギノハギが生育しています。和名は、宮城県に多く自生しているため、歌枕の宮城野の萩にちなんで命名されました。
桜ヶ丘公園170925ゴンズイ連結.jpg 上:キンモクセイ / 下:ゴンズイ

キンモクセイ

公園内のあちこちの園路沿いなどに植えられているキンモクセイがオレンジ色の花を咲かせ始めて、あたりに甘い香りを漂わせています。キンモクセイは中国原産のモクセイ科の常緑高木で、日本には江戸時代に渡来して、庭木として観賞用に植えられています。また本種はギンモクセイの変種で、雌雄異株の樹木ですが、日本には雄株しか入っていませんので結実はしません。観賞用以外にもお茶や白ワイン漬けのお酒、お菓子、漢方薬など、花を食用や薬用に使える植物としても親しまれています。


ゴンズイ

拓魂碑の広場の出入り口脇や公園内のあちこちで、ゴンズイの実が花のように赤く鮮やかに染まり出していて目を引きます。ゴンズイはミツバウツギ科の落葉小高木で、茨木・富山以西の本州、四国、九州、沖縄、国外では朝鮮半島南部、中国中部、台湾北部に分布しています。果実は赤く熟すと裂けて、黒く光沢のある種子が1~3個見えるようになります。魚のゴンズイのようにあまり役に立たないということでこの名が付けられたてようですが、この赤い実の観賞価値はかなり高いと思います。

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