お知らせ

2017年9月14日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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9月中旬の野草の花8種  
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今年の夏は雨が多くて、あまり夏らしい日は少なく、9月に入るとすぐに秋を感じさせるような気候になってきました。まだ暑い日はあるものの、今回はこのような天候の中で咲いている夏の野草と秋の野草の花を8種ご紹介いたします。
なお、写真は9月11日と12日に撮影しました。
桜ヶ丘公園170912シラヤマギク連結.jpg 上:タイアザミ / 下:シラヤマギク

タイアザミ

大松山の南斜面の園路際の草地の中などで、タイアザミが高く背を伸ばして、茎の先に赤紫色のアザミの花をやや横向きに咲かせ始めました。タイアザミはキク科の多年草で、関東地方~東海地方に分布しています。タイアザミという名前は全体に大型だということからの命名ですが、別名のトネアザミは利根川付近に多いということから付けられました。また「アザミ」という名は、古語でアザミの葉のようにチクチク痛いことを「あざむ」と言っていたことから転訛したというのが通説です。


シラヤマギク

丘の上広場のあずまやの裏の草むらの中で、シラヤマギクが他の野菊と比べると花びら・舌状花のまばらについた白い花を咲かせています。シラヤマギクはキク科の多年草で、沖縄を除く日本、朝鮮半島、中国、ウスリー、アムールまでに広く分布しています。山地の草原や道端、明るい林床などに生育していて、8~10月に白い花を咲かせます。白い舌状花は6枚前後と少なく、間が透けて見える花が多く見られます。また、下部の葉はとても大きいのですが、上に至るにつれて小さくなります。
桜ヶ丘公園170911ススキ連結.jpg 上:キクイモ / 下:ススキ

キクイモ

東部団地口から入ってすぐ右手の草原の中で、キクイモが大きな黄色の花を咲かせています。キクイモは北アメリカ原産のキク科の多年草で、世界中に外来種として分布しています。日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来しました。これらの栽培されているもののほかに、第二次世界大戦中に加工用や食用として栽培されていたものが、その後野生化して自生しているものもあります。キクイモという和名は、キクに似た花を咲かせて、食用となる芋ができることから付けられました。


ススキ

連光寺公園南側の出入り口の傍の、ナンバンギセルが根元に出ているススキの大株に穂が出てきています。ススキはイネ科の多年草で、日本全国、朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。夏から秋にかけて、茎の先端に長さ20~30㎝ほどの十数本に分かれた花穂を付けます。この花穂は赤っぽい色をしていますが、この後に種子ができるとそこには白い毛が生えていて、全体が白っぽくなります。かつては「茅・かや」と呼ばれて、茅葺屋根の材料として用いたり、家畜の餌として利用されました。
桜ヶ丘公園170911ヤマホロシ連結2.jpg 上:ノダケ / 下:ヤマホロシ

ノダケ

谷戸の丘の園路脇の草地の斜面や大松山の南斜面の草地の中で、ノダケが円盤状の花穂に暗紫色の花を咲かせ始めています。ノダケはセリ科の多年草で、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、ウスリー、インドシナに分布しています。セリ科の植物の花はふつう白なので、ノダケの花色は珍しいものです。9~11月に分枝した先端に暗紫色の花穂を付けますが、まれに白色の花を付けるものもあります。また、花後に果実になると、これにはカレーに似た香りがあります。


ヤマホロシ

ゆうひの丘の竹林側のフェンスにつるを絡ませたヤマホロシが、ツルの先に白い花を咲かせ、早いものは、今は緑色ですが秋になると赤く熟す実を付けています。ヤマホロシはナス科のつる性多年草で、北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に分布しています。ナスやジャガイモ、トマトなどの作物を含むナス属の植物ですが、日本に自生しているナス属の野草としては、本種の他にイヌホオズキ、ヒヨドリジョウゴ、ワルナスビなど数種が野生しています。

桜ヶ丘公園170911クズ連結.jpg 上:ノササゲ / 下:クズ

ノササゲ

ウグイスの道の園路の脇やひぐらし坂の石垣の間から生えている実生木や背の高い草などにつるを絡ませたノササゲにクリーム色の花が咲き出しました。ノササゲはマメ科のつる性多年草で、本州、四国、九州に分布しています。半日陰になる林縁によく生えていて、初秋~秋に花穂に花を数個咲かせ、この花は長さ2㎝ほどの筒状の形をしています。この花の基部の筒状の部分は花筒の半分ほどもある淡緑色で、その先がクリーム色の花弁になっていて、先が小さく開いています。また、マメ果の色が濃紫色に熟すのが大きな特徴です。


クズ

長いつると大きな葉をもったクズが、つるを絡みつかせた木の上などで、上向きについた花穂に赤紫色の花を下から上に順番に咲かせ、あたりに甘い香りを漂わせています。クズはマメ科のつる性多年草で、日本各地のほかに、中国~フィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布しています。日本では根を用いて食材の葛粉や漢方薬が作られ、万葉の昔から秋の七草のひとつに数えられています。和名は、かつての大和国・現奈良県の吉野川上流の国栖・くずが葛粉の山地だったことに由来しています。

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