お知らせ

2017年8月24日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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8月下旬の野草の花8種
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8月に入ってからずっと天気が悪く、雨が降り続いていますが、夏の野草たちには着実に花が咲き出しています。そこで今回はこれらの中から8種の野草の花を取り上げて、ご紹介いたします。

なお、写真はすべて8月21日に撮影しました。
桜ヶ丘公園170821ツリガネニンジン連結.jpg 上:タカサゴユリ / 下:ツリガネニンジン

タカサゴユリ

拓魂碑の入口の石垣の上で、タカサゴユリが白く細長い花を咲かせ始めています。タカサゴユリはユリ科の球根性多年草で、台湾原産のユリです。日本には1923~24年に観賞用として導入され、その後野生化して、日当たりの良い法面や道路脇、空き地などに侵入して急速に繁殖しています。これは、自家受粉も可能で、成熟した種子を大量に風散布するためで、現在は宮城県以南、関東地方以南の本州、四国、九州、沖縄に移入分布しています。また、オーストラリアにも移入分布が見られます。


ツリガネニンジン

大松山南斜面の草原の中やドッグラン上の野草保護柵の中などで、ツリガネニンジンが長い茎を伸ばして、その上部に輪生した釣鐘型の花を何段かに分かれて咲かせています。ツリガネニンジンはキキョウ科の多年草で、北海道、本州、四国、九州、国外ではサハリン、千島列島に分布しています。山地の草原や林縁、草刈りなどの管理された河川堤防などに自生していますが、排水が良くて、日当たりの良い場所を好んで生えています。花の色は白~淡紫色で、変異がかなりあって、その中でも白い花を咲かせるものはシロバナツリガネニンジンと呼ばれます。
桜ヶ丘公園170821ヤブラン連結.jpg 上:ワレモコウ / 下:ヤブラン

ワレモコウ

とんぼの広場やもみじ平の野草保護柵の中などで、ワレモコウが茎の先端に楕円形の花穂を付けて、そこに上から順番に小さな濃紅紫色の花を咲かせ始めました。ワレモコウはバラ科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国、シベリアなどに分布していて、アラスカでは帰化植物と自生しています。なお、太く短い地下茎は生薬になり、タンニンやサポニンを多く含んでいて、天日乾燥したものは止血や火傷、湿疹の治療に用いられます。


ヤブラン

野草園から続くキバナアキギリの自生地の中やひぐらし坂脇の石垣の間などに生えているヤブランに長い花穂が付いて、そこに紫色の花が咲き出しました。ヤブランはキジカクシ科の多年草で、日本を含む東アジアに広く分布しています。山野の薄暗い藪の中などに群生しますが、丈夫で日陰でも良く育つので、庭園の下草として広く利用されています。園芸品種には葉に白い斑の入ったものがあって、花期以外にも観賞価値があるために、庭園の下草としてとても多く使われています。
桜ヶ丘公園170821ママコノシリヌグイ連結.jpg 上:ヌスビトハギ / 下:ママコノシリヌグイ

ヌスビトハギ

大松山南斜面を横断するおもいでの道の脇の草地の中などで、ヌスビトハギが長い花穂を伸ばして、そこに紅紫色の花を咲かせ始めています。ヌスビトハギはマメ科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。低地から山間部の草地から林縁に生えていて、林縁では日なたになったところにもよく見られます。また、小さな群落を作っていることが多いのですが、開けた草地にはあまり見られません。花後にできる2節に分かれた果実は、表面に小さな鉤が並んでいて、これによって衣服などにくっつく「ひっつき虫」です。


ママコノシリヌグイ

赤い実の道脇の植え込みにつるを絡ませて伸びているママコノシリヌグイが、細かい棘の密集した茎の先にピンク色の花を咲かせています。ママコノシリヌグイはタデ科の一年草で、東アジアの日本、朝鮮半島、中国に分布しています。他の草に寄りかかりながらつる性の枝を伸ばし、よく分岐してしばしば藪状になります。名前は、この草の棘だらけの茎や葉で憎い継子の尻を拭くという想像から来ています。韓国では同じような発想から、「嫁の尻拭き草」と呼ばれています。
桜ヶ丘公園170821センニンソウ連結.jpg 上:ナンバンギセル / 下:センニンソウ

ナンバンギセル

連光寺公園の南側の斜面の草地に生えているススキの大株の根元から、ナンバンギセルが花茎を伸ばして、その先にパイプの首のような形をした赤紫色の花を咲かせ始めました。ナンバンギセルはハマウツボ科の一年草で、イネ、ススキ、サトウキビなどのイネ科の植物の根に寄生する寄生植物です。日本を含むアジア東部、アジア南部の温帯から熱帯にかけて分布していて、8月~10月に赤紫色の花を1個咲かせます。その花の姿がちょうど喫煙具のパイプを立てたような形をしているので、この名がつけられました。


センニンソウ

田んぼの敷地内の園路脇の植え込みを包み込むようにつると葉を絡ませたセンニンソウにたくさんの蕾がついて、次々と白い花が咲き出しています。センニンソウはキンポウゲ科の常緑つる性半低木で、日本全国に分布しています。このセンニンソウは多年草とも言われますが、公園の田んぼのフェンスに絡みついたセンニンソウには基部に直径7~8㎝の木質の部分があるので、多年草というよりは半低木といった方が良いでしょう。なお名前は、花後にできる果実には白い毛が付いていて、これを仙人のヒゲに見立てたことから、こう名付けられました。

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