お知らせ

2017年8月10日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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8月上旬の野草の花8種       
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8月に入っていよいよ夏も本番となり、公園内の野草には夏の花が次々と開花しています。そこで今回はこれらの中から野草の花を8種ご紹介いたします。

なお、写真はすべて8月6日に撮影しました。
桜ヶ丘公園170806キツネノカミソリ連結.jpg 上:ノカンゾウ / 下:キツネノカミソリ

ノカンゾウ

とんぼの広場の北端の斜面の保護柵の中で、10日ほど前からノカンゾウが大きなオレンジ色の花を咲かせています。ノカンゾウはユリ科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国、サハリンに分布しています。日本では本州以南の原野などに群生していて、7~8月にユリに似たオレンジ色の花を開きます。属名や和名のワスレグサは、花の蕾を調理して食べると、心配事をすべて忘れるほど美味しいからという説と、その美しい花を見ると憂さを忘れることから来ているという説があります。


キツネノカミソリ

公園内のあちこちの林床、特に赤い実の道脇の谷筋でキツネノカミソリが群生していて、朱色の花を一面に咲かせ出しました。キツネノカミソリはヒガンバナ科の球根性多年草で、本州、四国、九州、朝鮮半島に分布しています。明るい林床や林縁などに自生していて、早春のまだ他の草が生えていないうちに細長い葉を出して球根を太らせ、夏ごろには一旦葉を落とします。そして8月の半ば前後に花茎を伸ばして、先端で枝分かれした先にいくつか花を咲かせます。
桜ヶ丘公園170806キツリフネ連結.jpg 上:コバギボウシ / 下:キツリフネ

コバギボウシ

田んぼの畦やもみじ平の保護柵の中、そして野草園などで、コバギボウシがオオバギボウシより紫味の強い花を咲かせ始めています。コバギボウシはキジカクシ科の多年草で、北海道、本州、四国、九州の日当たりの良い湿った草原や湿原などに自生しています。また、コバギボウシは栽培もされていて、斑入り種など多くの園芸品種が作り出されています。花は一日花で、咲き終わった花はしおれてうなだれます。


キツリフネ

赤い実の道脇の谷筋の中で、キツネノカミソリの群落と住み分けるように群生しているキツリフネに黄色い花が咲き出しています。キツリフネはツリフネソウ科の一年草で、ユーラシア、北アメリカ大陸に広く分布しています。日本では北海道、本州、四国、九州の低山から山地にかけて分布していて、水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生しています。今はまだ赤い花を咲かせていないツリフネソウと分布域が類似しているために、すぐ隣り合って群生していることも多く見られます。
桜ヶ丘公園170806イヌトウバナ連結.jpg 上:ミズタマソウ / 下:イヌトウバナ

ミズタマソウ

大松山を記念館に向かって登る園路脇の草原の中で、ミズタマソウの小さな白い花が咲いて、咲き終わったものには小さな球形の果実が付き始めています。ミズタマソウはアカバナ科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国、インドシナに分布しています。山野の木陰などに生えていて、高さは20~60㎝です。茎には下向きの毛が生えていて、葉が付く節は多くは赤褐色を帯びています。和名は、白い毛の生えた果実を「霧がかかってついた水玉」に見立てて付けられました。


イヌトウバナ

公園内のあちこちの林縁に沿った草原などで、イヌトウバナが上に向かって伸ばした花穂に白い花を咲かせています。イヌトウバナはシソ科の多年草で、北海道、本州、四国、九州、国外では韓国の済州島に分布しています。山地の林内や道端などに生えていて、茎の下部は地面近くを這っていて、上部は直立するか斜めに伸び上ります。花穂は茎の先端だけでなく、途中から分かれた枝先にも付きます。
桜ヶ丘公園170806オミナエシ連結.jpg 上:オトコエシ / 下:オミナエシ

オトコエシ

こならの丘の園路脇や野草園の中で、オトコエシが円盤状の花穂に白い花を咲かせ始めました。オトコエシはオミナエシ科の多年草で、北海道~九州、奄美大島、沖縄、国外では朝鮮半島、中国、シベリア東部に分布しています。山野の日当たりの良い草地や林縁などに自生していて、よく見かける普通種です。造成地にもよく生えてきます。和名は、オミナエシに似ていて茎が太く体も大きくて男性的なので、男郎花・オトコエシと呼ばれたという説が一般的です。


オミナエシ

さとやまくらぶの前の庭園の脇に植えられているオミナエシがオトコエシに似た形の黄色い花を咲かせています。オミナエシはオミナエシ科の多年草で、沖縄を除く日本全土、中国から東シベリアにかけて分布しています。日当たりの良い草地に生えていて、特に手入れの行き届いたため池の土手などはとても良い生育地でしたが、現在ではこれらの多くが放棄されたため、自生地は極端に少なくなっています。また、オミナエシは秋の七草のひとつで、名前の「オミナ」は「美しい女性」という意味です。

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