お知らせ

2017年7月13日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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7月上旬の野草の花8種        
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梅雨のさなか、毎日蒸し暑い日が続きますが、公園内の野草には次々に夏の花が咲き出しています。そこで今回は、これらの花の中から、水辺の花を中心に野草の花を8種ご紹介いたします。

なお、写真はすべて7月9日に撮影しました。

桜ヶ丘公園170709ミソハギ連結.jpg 上:チダケサシ / 下:ミソハギ

チダケサシ

わき水の広場ととんぼの広場の水辺でチダケサシが、枝分かれした花穂に薄いピンク色の小さな花を一面に咲かせ始めています。チダケサシはユキノシタ科の多年草で、日本の本州、四国、九州に分布しています。水辺、湿原、林縁など湿気の多いところに生育していて、淡紅紫色~白色の花を咲かせます。チダケまたはチチダケというキノコを採って、この茎に刺して持ち帰ったということからチダケサシの名がつけられましたが、実際茎が細くて強い植物です。


ミソハギ

わき水の広場の水路の中で、ミソハギの鮮やかな赤紫色の花が咲き出しています。ミソハギはミソハギ科の多年草で、日本と朝鮮半島に分布しています。湿地や田の畦などに生えていますが、盆花としてよく使われるので栽培もされ、ボンバナ、ショウリョウバナの別名もあります。和名の由来は、ハギに似ていて、禊(みそぎ)に使ったことから禊花、または溝に生えることから溝萩と呼ばれた名前が転訛(てんか)したと言われています。
桜ヶ丘公園170709ハス連結.jpg 上:ヌマトラノオ / 下:ハス

ヌマトラノオ

ミソハギが咲いているすぐ脇の草地の中で、ヌマトラノオが上に向かって伸びた茎の先の花穂に白い花を咲かせ始めました。ヌマトラノオはサクラソウ科の多年草で、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、インドシナに分布しています。沼沢地(しょうたくち)やため池の岸などの水辺に生育していますが、長期間の沈水には耐えられません。和名の由来は、普通の草原に生育するオカトラノオに比較してつけられましたが、花穂はオカトラノオのように頭を垂れないでまっすぐ上を向いています。


ハス

田んぼの片隅に植えてあるハスに大きなピンク色の花が咲き出しています。ハスはハス科の多年性水生植物で、原産地はインド亜大陸とその周辺です。水底の土の中に塊茎(かいけい)を作って、そこから葉と花茎を水面に伸ばしますが、塊茎をレンコンとして食用にする系統と、花を楽しむ系統があります。なお、花を楽しむ系統の塊茎はあまり太らないので食用には向きません。ハスという名前は、花の中央の実の入った花床にはたくさんの穴が空いていて蜂の巣に似ているので、蜂巣が転訛してこの名前になりました。
桜ヶ丘公園170709ヒメヒオウギズイセン連結.jpg 上:ヤブカンゾウ / 下:ヒメヒオウギズイセン

ヤブカンゾウ

田んぼの脇の畦の上で、ヤブカンゾウが朱色で八重咲のとても目立つ花を咲かせています。ヤブカンゾウはススキノキ科の多年草で、日本、中国に分布しています。ただし、日本には古い時代に中国から渡来したという説もあります。道端や土手、林の縁などに多く生えていて、7~8月に朱色の花を咲かせます。花はおしべとめしべが弁化して八重咲になったもので、結実しません。また、花は朝開いて夕方しぼむ一日花ですが、近縁種に一重咲き一日花のノカンゾウがあります。


ヒメヒオウギズイセン

ゆうひの丘の頂上やわき水の広場の階段脇の草原の中のヒメヒオウギズイセンが、長く伸ばした花穂にたくさんの朱赤色の花を咲かせています。ヒメヒオウギズイセンはアヤメ科の多年草で、ヒオウギズイセン属のヒオウギズイセンとヒメトウショウブとの交配種です。両親は南アフリカ産ですが、本種は耐寒性に優れていてどのような環境にも耐え、繁殖力も旺盛なので、全世界で野生化しています。日本には明治中期に渡来して、暖地に野生化しているものも多く見られます。
桜ヶ丘公園170709アキノタムラソウ連結.jpg 上:オオキツネノカミソリ / 下:アキノタムラソウ

オオキツネノカミソリ

ゆうひの丘のあずまやの裏の草原の中で、オオキツネノカミソリのオレンジ色の花が咲き出しています。オオキツネノカミソリはヒガンバナ科の多年草で、本州の関東地方以西、四国、九州に分布しています。山地や丘陵地の林縁や道沿いなどで見られ、7~8月に茎の先にオレンジ色の花を付けます。分類上はキツネノカミソリの変種とされていますが、花期が早く、また花が基本種よりも大きくて、雄しべが長く花の外に付き出す点が違っています。


アキノタムラソウ

大松山を記念館に向かって登る園路脇の草原の中で、アキノタムラソウが花穂にたくさんの薄紫色の花を咲かせ始めています。昨年はここに完全な白花種が見られましたが、今年はまだ確認できません。アキノタムラソウはシソ科の多年草で、本州、四国、九州、沖縄、国外では朝鮮半島、中国に分布しています。林縁や明るい草原、道端などに見られ、7~11月に細長い花穂を伸ばして薄紫色の花を付けます。アキノと名付けられていますが、実際には夏~秋の長い期間花を咲かせます。

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