お知らせ

2017年6月29日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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6月下旬の野草の花2種と木の花2種、および蝶4種        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6月も下旬となり、いよいよ梅雨が本格化、雨の降る日や曇り空の日が多くなってきました。このような梅雨空の下で咲く草木の花はあまり多くありませんが、今回はその中から野草と木の花を2種ずつ、そしてこのごろよく見かけるようになった蝶を4種ご紹介致します。

なお、写真はすべて6月26日に撮影しました。
桜ヶ丘公園170626オカトラノオ連結.jpg 上:ネジバナ / 下:オカトラノオ

ネジバナ

けやきの丘やゆうひの丘などの日当たりの良い斜面の草地で、ネジバナが長い花茎を伸ばして、そこに小さなピンク色の花を螺旋状に並べて咲かせています。ネジバナはラン科の多年草で、ヨーロッパ東部~シベリア、温帯・熱帯アジア全域、オセアニアに広く分布しています。ラン科の植物にしてはめずらしく、日当たりの良い背の低い草地を好むため、芝生の中や土手、都市公園など、人間の生活圏やその近くで普通に見ることができます。


オカトラノオ

大松山南斜面を記念館に向かって登る園路脇のオカトラノオの群生地で、オカトラノオの横にたなびいたような花穂に小さな白い花がたくさん咲いています。オカトラノオはサクラソウ科の多年草で、北海道~九州、国外では朝鮮半島、中国に分布しています。日当たりの良い草原に自生していて、普通は群生しています。白い小さな花を花穂の下の方から順番に咲かせますが、花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がっているのでこの名前がつけられました。
桜ヶ丘公園170626リョウブ連結.jpg 上:アカメガシワ / 下:リョウブ

アカメガシワ

アカメガシワの枝先にたくさん付いた花穂に地味な色合いの花がたくさん咲いています。この木は雌雄異株で花穂の形も雌雄で違っていますが、写真は雌株の花穂です。アカメガシワはトウダイグサ科の落葉高木で、本州の岩手・秋田県以南、四国、九州、国外では中国南部、台湾に分布しています。日本では二次林に多く自生していて、山野、川の土手、空き地などによく生えてくる、典型的なパイオニア植物です。新芽が鮮紅色をしていること、そして葉が柏のように大きくなることからアカメガシワと呼ばれるようになりました。


リョウブ

公園内に数ヶ所植えられているリョウブに白い花が咲き出しました。今年はゆうひの丘の階段下のリョウブにたくさんの花穂が付いています。リョウブはリョウブ科の落葉小高木で、北海道南部~九州、韓国の済州島に分布しています。昔は飢饉のときの救荒植物として利用され、令法・りょうぶという名前は救荒植物として育て蓄えることを法で決められたからだと言われています。現在でも「令法飯」などの材料になる山菜として利用されます。
桜ヶ丘公園170626モンシロチョウ連結.jpg 上:クロアゲハ / 下:モンシロチョウ

クロアゲハ

クロアゲハが2頭、杉の辻前の園路の湿ったアスファルトに止まって水を吸っていました。クロアゲハはアゲハチョウ科のチョウで、台湾、中国からヒマラヤにかけて広く分布しています。日本産のクロアゲハにはジャコウアゲハやカラスアゲハなどよりは短い尾状突起があって本州以南の都市近郊や山地に生息しています。オスには後翅前縁に白い帯が見られます。なお、幼虫の食草はナミアゲハなどと同じ、カラタチ、ユズ、サンショウなどの柑橘類の葉です。


モンシロチョウ

大松山の南斜面の草原でヒヨドリバナが開花し始めていて、その花にモンシロチョウが止まって蜜を吸っていました。モンシロチョウはシロチョウ科のチョウで、全世界の温帯、亜寒帯に広く分布しています。この広い分布域の中でいくつかの亜種に分かれていて、日本に分布する亜種の食草はキャベツ、ブロッコリーなどのアブラナ科の植物です。日本のモンシロチョウは奈良時代に大根の栽培と共に移入されたと考えられていて、それ以降、それらの農作物の栽培に伴って分布を広げてきました。
桜ヶ丘公園170626キマダラセセリ連結.jpg 上:ダイミョウセセリ / 下:キマダラセセリ

ダイミョウセセリ

シロツメクサやオオバコなどの背の低い草が生えている草原で、シロツメクサの葉の上にダイミョウセセリが止まっていました。ダイミョウセセリはセセリチョウ科のチョウで、東アジア、東南アジアに広く分布しています。3つの亜種に分かれていますが、日本に生息する亜種は朝鮮半島、済州島、中国北・東北部、ロシア東南部にも分布しています。日本では北海道渡島半島から長崎県にかけての林地に生息しています。関東などの一部地域では平地でも見られますが、それ以外の地域では平地ではあまり見られません。


キマダラセセリ

リョウブの花が先日開花しましたが、花の数が増えるにつれて、密を吸いに来る虫が集まってきていて、この日はキマダラセセリが花の上に止まっていました。キマダラセセリもセセリチョウ科のチョウで、北海道南部~トカラ列島、国外ではインド東部、中国、朝鮮半島、ロシア極東、マレー半島、フィリピンに分布しています。林縁や疎林、河川敷でよく見られますが、市街地にはあまり現れません。幼虫の食草はイネ科のススキ、アシボソや、タケ科のアズマネザサなどで、成虫は年2~3回発生します。

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