お知らせ

2017年6月22日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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6月中旬の草花5種と木の花3種
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6月も後半に入りましたが、まだシトシトと雨の降る梅雨らしい天候はあまり見られません。公園内の草木の開花は端境期(はざかいき)に入っていて、花はあまり多くは見られませんが、今回はその中から草花を5種と木の花を3種ご紹介いたします。

なお、写真はすべて6月17日に撮影しました。
桜ヶ丘公園170617ヨウシュヤマゴボウ連結.jpg 上:ユウゲショウ / 下:ヨウシュヤマゴボウ

ユウゲショウ

公園内のあちこちの草原でかなり前からユウゲショウが赤い花を咲かせていますが、まだ紹介していませんでしたので今回取り上げました。ユウゲショウはアカバナ科の多年草で、南アメリカ~北アメリカ南部原産の植物です。現在は帰化植物として世界の温暖な地域に広く分布しています。日本でも明治時代に観賞用として移入されたものが全国的に野生化していて、道端や空地などでよく見かけます。和名の由来は、午後遅くに開花して女っぽい花色を持っているからとされていますが、実際には昼間でも開花した花が見られます。


ヨウシュヤマゴボウ

ゆうひの丘下の草原の中などで、ヨウシュヤマゴボウが太い茎を高く伸ばして枝先の花穂に小さな花をたくさん咲かせ始めています。ヨウシュヤマゴボウは北アメリカ原産のヤマゴボウ科の多年草で、明治時代初期に渡来して以降、日本各地で繁殖している帰化植物です。高さは2m前後に達する大きな植物で、葉も大きくて秋になると紅葉します。6月から9月に掛けて枝先の花穂に白色ないし薄紅色の花を咲かせて、夏に付けた扁平な果実は初秋には黒く熟します。
桜ヶ丘公園170617ウツボグサ連結.jpg 上:ムラサキウマゴヤシ / 下:ウツボグサ

ムラサキウマゴヤシ

お花見坂から杉の辻に向かうメイン園路脇の草地斜面の保護柵の中に生えているムラサキウマゴヤシが、長く伸ばした茎の先の花穂に小さな紫色の花をたくさん咲かせ始めています。ムラサキウマゴヤシは中央アジア原産のマメ科の多年草で、アルファルファやルーサンとも呼ばれます。日本には明治時代に牧草として導入されましたが、定着せずに一部が桜ヶ丘公園内のように野生化するにとどまっていました。これが1980年代に突如、健康食品として流行しましたが、ほどなく下火になりました。ところが最近では加工されたサプリメントの他にもスプラウト(発芽野菜)ブームで再び注目されています。


ウツボグサ

旧聖蹟記念館横の植え込みの間の草地の中で、ウツボグサが茎の先の太い花穂に紫色の花を下から上に向かって順に咲かせています。ウツボグサはシソ科の多年草で、日本を含む東アジアの温帯域に広く分布しています。日当たりの良い草地に群生していて、6月~8月に3~8㎝の花穂に紫色の唇形の花を密集して咲かせます。日本ではハーブティとして用いられる他に、止血作用と治癒促進作用があるとされて、外傷薬として古くから利用されてきました。強壮薬やうがい薬としても用いられます。
桜ヶ丘公園170617トケイソウ連結.jpg 上:アメリカオニアザミ / 下:トケイソウ

アメリカオニアザミ

わき水の広場の干上がった水路の中で、アメリカオニアザミが茎や葉に堅く鋭い棘を持った太い茎を伸ばして、その先の大きな楕円球型の総苞の上に赤紫色の花を咲かせています。アメリカオニアザミはキク科の越年草で、20世紀の半ばに北アメリカ経由で渡来して、北海道、本州、四国に移入分布しているためにこの名前がつきましたが、原産地はヨーロッパです。このためセイヨウオニアザミと呼ばれることもあります。また、アメリカオニアザミは繁殖力がとても強く、在来植物の生育場所を占領してしまう可能性があり、しかもうかつに触ると棘で怪我をするため、要注意外来生物に挙げられています。


トケイソウ

サービスセンター前のフェンスに絡みついたトケイソウにたくさん蕾がついて、時計を思わせる人工的な色と形の花を順番に咲かせています。トケイソウはトケイソウ科の落葉つる性低木で、中央アメリカや南アメリカの熱帯・亜熱帯地域が原産地ですが、世界中で観賞用に広く栽培されています。日本には江戸時代の初期に渡来しました。和名は三つに分裂した雌しべが時計の長針、短針、秒針のように見える特徴的な花を咲かせることに由来します。
桜ヶ丘公園170617ナツツバキ連結.jpg 上:ザクロ / 下:ナツツバキ

ザクロ

ゆうひの丘の階段上のベンチ脇に植えられているザクロの木に、先だけ白い朱色の花びらがたくさん重なり合った花が咲いています。ザクロはミソハギ科の落葉小高木で、世界各地で栽培されていますが、特にトルコから中央アジアにかけてはポピュラーな樹木です。原産地については複数の説があって、西南アジア原産説、南ヨーロッパ原産説、北アフリカ原産説などがあります。このように広く栽培されているザクロは庭木などの観賞用に植栽されるほかに、果実は果物として食用になります。


ナツツバキ

しょうぶ池の前など公園内の数ヶ所に植えられているナツツバキに白い花が咲いています。ナツツバキはツバキ科の落葉高木で、宮城県以西の本州、四国、九州、朝鮮半島南部に分布していますが、よく植栽もされています。樹皮は赤っぽい色をしていてツルツルしているので、地方によっては「サルスベリ」という別名もあります。また、仏教の聖樹であるフタバガキ科の裟羅樹・さらのきに擬せられて、「シャラノキ」という別名もあります。なお、ナツツバキに似ていて花の直径が半分ほどの大きさのヒメシャラも山地に自生していますが、よく玄関先や庭などに植えられています。

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