お知らせ

2017年6月 1日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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5月下旬の野草の花4種と木の花4種
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5月も数日を残すだけになり、梅雨入り前の公園内では草木の花が早い周期で盛衰を繰り返しています。そこで今回はこの時期に開花して見ごろを迎えようとしている野草の花4種と木の花4種をご紹介いたします。

なお、写真はすべて5月27日に撮影しました。

桜ヶ丘公園170527ホタルブクロ連結.jpg 上:ミヤコグサ / 下:ホタルブクロ

ミヤコグサ

ドッグラン上の斜面に設置した植物保護柵の中やその周辺で、ミヤコグサが鮮やかの黄色の花を咲かせ始めています。ミヤコグサはマメ科の多年草で、北海道~南西諸島の日本、国外ではインド以東の東アジア一帯に広く分布しています。なお、日本に自生するミヤコグサは麦類の栽培に伴って持ち込まれた史前帰化植物だろうと言われています。道端から海岸沿いまでの背の低い草原で、よく陽の当たるところに多く生えており、また田畑の周辺にも見られる野草として親しまれています。


ホタルブクロ

遊びの広場の木道脇の斜面など、公園内のあちこちの草地の中で、ホタルブクロが、個体によってほとんど白から濃いピンクまでの様々に色調の変化が見られる、大きな花を咲かせ始めました。ホタルブクロはキキョウ科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国、シベリアなどの東アジアに広く分布しています。日本では古くから親しまれている野草で、山野の草原や道端などに自生しています。野趣のある花姿が好まれて、庭園、鉢植え、茶花などとして栽培もされています。昔から親しまれているので地方ごとの呼び名も多く、トーローバナ、チョウチンバナなどの別名があります。
桜ヶ丘公園170527アカショウマ連結.jpg 上:ノアザミ / 下:アカショウマ

ノアザミ

ゆうひの丘の雄大な景色が広がる斜面の草地に設置された保護柵の中で、ノアザミが鮮やかな赤紫色の花をたくさん咲かせ始めています。ノアザミはキク科の多年草で、日本の本州、四国、九州の草原や河原などに見られます。また、アジア大陸にも変種が分布しています。花期は5月~8月で、他の多くのアザミが夏以降に開花するのに対して、本種はほとんど唯一の春咲の日本のアザミです。なお、ノハラアザミと本種は似ていますが、ノハラアザミは秋咲ですので、難なく区別できます。


アカショウマ

ゆうひの丘に向かう木道の下の雑木林の中で、アカショウマが枝分かれした花穂にたくさん付いた小さな白い花を咲かせ始めました。アカショウマはユキノシタ科の多年草で、東北地方~近畿地方の本州と四国に分布しています。また、このアカショウマは名前に同じショウマがつくサラシナショウマと姿が似ていますが、サラシナショウマはキンポウゲ科の多年草なので近縁関係にはありません。むしろ、水辺に自生するチダケサシが同属の近縁種です。


桜ヶ丘公園170527ガマズミ連結.jpg 上:イボタノキ / 下:ガマズミ

イボタノキ

サービスセンター前やその上側のバス通りに沿って生えているイボタノキに小さな白い花が開花しました。イボタノキはモクセイ科の落葉低木で、北海道~九州と朝鮮半島に分布しています。林縁や道路脇などの明るいところに生える陽樹で、山間の崩壊地などにもいち早く出現します。イボタノキの樹皮の上にはイボタロウムシが寄生しますが、このカイガラムシの一種が分泌する「いぼた蝋」は蝋燭の原料や日本刀の手入れ、また戸の滑りをよくするために敷居に塗るなどして利用されます。また、イボタノキはライラックの苗木の台木としても使われます。


ガマズミ
記念館口駐車場入口のガマズミは花が終わりましたが、大谷戸公園前の園路際のガマズミは盛りを過ぎたものの、まだ白い花をたくさん咲かせた円盤状の花穂がたくさん付いています。ガマズミはレンブクソウ科の落葉低木で、北海道西南部~九州の丘陵地や山地の明るい林や草原に自生しています。5月~6月に白い花を咲かせて、秋になると3~5ミリほどの大きさの赤く熟した果実となり、甘く美味です。春の白い花、初夏~秋につく赤い実、そして秋の紅葉と、長く観賞できる花木でもあります。

桜ヶ丘公園170527センダン連結.jpg 上:ハコネウツギ / 下:センダン

ハコネウツギ

公園内のあちこちの園路際に植えられているハコネウツギの白~紅色に変化する花が、少し前に盛りを過ぎたタニウツギの花に代わって、見頃を迎えています。ハコネウツギはスイカズラ科の落葉低木で、北海道~九州に分布する日本固有種です。名前にハコネがついていますが、箱根に自生するものは少なく、海岸近くに多く自生しています。また、観賞価値が高いので、庭木や公園木などとして植栽もされます。前述したように、花が白から薄いピンク、そして濃い紅色へと変化することが特徴となっています。


センダン

お花見坂や杉の辻、そしてゆうひの丘の階段脇などに生えているセンダンの木にたくさんの花が開花して、薄紫色の雲がたなびいているように見えます。センダンはセンダン科の落葉高木で、アジア各地の熱帯や亜熱帯地域に広く分布しています。日本では四国、九州、沖縄の海岸近くや林縁などに自生しています。なお、「栴檀は双葉より芳し」のことわざの中の栴檀は中国名で、本種を指すのではなく、日本で言う白檀を指しています。

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