お知らせ

2017年5月25日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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5月下旬の野草の花4種と木の花4種
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梅雨入りにはまだ間があって晴れた日には夏のような暑さを感じますが、公園内の植物たちは初夏の花を次々に開花させています。そこで今回はこれらの中から野草の花4種と木の花4種をご紹介いたします。

なお、写真は5月19日と21日に撮影しました。

桜ヶ丘公園170521オカタツナミソウ連結.jpg 上:タツナミソウ / 下:オカタツナミソウ

タツナミソウ

ドッグラン裏の斜面の草地の中で、タツナミソウが波頭のような形の花穂に紫色の花をたくさん咲かせています。タツナミソウはシソ科の多年草で、本州の福島県以南、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、台湾、インドシナに分布しています。タツナミソウ属の近縁種には、庭などによく植えられているコバノタツナミや、次項で紹介するオカタツナミソウ、そしてトウゴクシソバタツナミなどがありますが、このタツナミソウは平地から低山の草原や林内の開けた場所などに生えていて、もっとも普通に見られる種です。


オカタツナミソウ

アジサイの道脇の少し薄暗い草地や野草園の中などでオカタツナミソウが、タツナミソウに似た形で少し薄い紫色の花を咲かせ始めています。ただし、オカタツナミソウの花穂は比較的短めで花がまとまって咲きますが、タツナミソウの花穂は縦に長いという違いがあります。オカタツナミソウもシソ科の多年草で、本州と四国に分布しています。上記したようにタツナミソウが生える場所よりもすこし薄暗い、半日陰になるような林縁や草地に生えています。また、葉の大きさが下から上に向かって大きくなっていき、全体として逆三角形のプロポーションになっています。
桜ヶ丘公園170521キツネアザミ連結.jpg 上:ナルコユリ / 下:キツネアザミ

ナルコユリ

おもいでの道の脇や果樹園の中などの明るい草原の中で、ナルコユリが長く伸ばした茎から円筒状の白い花をたくさん並べて吊り下げています。ナルコユリはユリ科の多年草で、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国東北部に分布しています。結構太い茎を斜め上に伸ばして、上部はほぼ水平になっています。この全体の形は前回紹介したアマドコロと似ていますが、ナルコユリの茎には陵がなく丸いので、触ってもアマドコロのように角ばった感触はありません。


キツネアザミ

連光寺公園南側の斜面の草地など公園内の明るい草原で、キツネアザミがちょっとアザミに似た形のピンク色の花を咲かせています。なお、キツネアザミはアザミの仲間ではないので葉に棘はありません。キツネアザミはキク科の越年草で、本州~沖縄の日本、朝鮮半島、中国、インド、オーストラリアなどに分布しています。なお、日本には古い時代に渡来したと考えられています。上記したように、花がアザミに似ていますがアザミではないところから、和名には人を化かすと言われるキツネがつけられました。
桜ヶ丘公園170519ノイバラ連結.jpg 上:スイカズラ / 下:ノイバラ

スイカズラ

ゆうひの丘の植え込みや、その下の草地の中のマユミの木に絡みついたスイカズラが白や明るい黄色の奇妙な形の花をたくさん咲かせ始めています。スイカズラはスイカズラ科の常緑つる性低木で、日本全国を含む東アジア一帯に分布しています。山野の草薮や林縁などに生えていて、ジャスミンのような甘い香りのする白い花を二つずつつけます。この花の色は白から黄色に変化していくのでキンギンカ「金銀花」の別名があります。なお、スイカズラという名前は、花の付け根のところにたまった甘い蜜を吸うつる植物ということでつけられました。


ノイバラ

山の越の草原の端の林縁に生えているノイバラの木に、たくさんの小さな白い5弁の花が咲いています。ノイバラは落葉つる性低木で、日本の野生のバラの代表的な種です。沖縄以外の日本と朝鮮半島に分布していて、野原や道端などに生えています。棘が多くて、雑草として刈り取られることが多いのですが、すぐに根元から芽を出して成長するので、根絶するのは困難です。なお、つる性といっても、他のつる植物のように巻き付いて伸び上るのではなくて、他の木などに寄りかかって這い登っていきます。
桜ヶ丘公園170521カラタネオガタマ連結.jpg 上:エゴノキ / 下:カラタネオガタマ

エゴノキ

公園内のあちこちの雑木林の林縁などに生えているエゴノキが、1週間ほど前から枝と葉の下に小さな白い花を吊り下げてびっしりと一面に咲かせています。エゴノキはエゴノキ科の落葉小高木で、北海道~沖縄の日本全土、国外では朝鮮半島、中国に分布しています。雑木林の林縁に普通に生えている陽樹で、暗い林内では発芽、更新はしないとされています。和名は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してエグイことに由来しています。なお、果皮には有毒なサポニンが含まれていて、毒流し漁で魚を捕ったと言われていますが、毒は漁に使えるほど強くないと疑問視する意見もあります。


カラタネオガタマ

サービスセンター前に数本植えられているカラタネオガタマに地味なベージュ色の花がたくさん咲いて、あたり一帯に甘い香りを強く漂わせています。カラタネオガタマはモクレン科の常緑小高木で、中国原産の樹木です。日本には江戸時代に渡来して、主として関東地方より西の温暖な地方の神社の境内や庭木などとして植えられています。カラタネオガタマは漢字では唐種招霊と書きますが、これは中国産で神霊を招く木という意味です。

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