お知らせ

2017年5月18日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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5月中旬の野草の花3種と木の花5種
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5月も中旬となり、夏を思わせるような暑い日が続いていますが、このような気候の中で公園内の草木にも初夏の花が咲き始めています。そこで今回は、咲き出した野草の花3種と木の花5種をご紹介いたします。

なお、写真はすべて5月11日に撮影しました。

桜ヶ丘公園170511ミヤマナルコユリ連結.jpg 上:アマドコロ / 下:ミヤマナルコユリ

アマドコロ

アマドコロの花は2週間ほど前から咲き出して、花期も終わりに近づいていますが、まだ取り上げていなかったので、果樹園の草原の中で咲いていたものを撮影して、ご紹介いたします。アマドコロはユリ科の多年草で、日本を含む東アジアに分布しています。同属のナルコユリとよく似ていますが、アマドコロの茎には6本の陵があって、触ると少し角張った感じがしますが、ナルコユリの茎は丸いので角張った感触はありません。また、根茎には甘みがあって、山菜として食用にされるため、この名がつきました。


ミヤマナルコユリ

こならの丘東側の雑木林の中で、ミヤマナルコユリが白~緑のグラデーションの花を咲かせていました。ミヤマナルコユリはユリ科の多年草で、本州以西の日本から朝鮮半島に分布しています。名前にはミヤマ「深山」という言葉がついていますが、平地の里山などにも普通に見られます。なお、ナルコ「鳴子」とは長い縄に板と竹を結び付けて、たくさん並べてぶら下げて、揺らすと音がするようにした道具で、茎の下に花が並んでつり下がった様子がこれに似ているので、この名前になりました。
桜ヶ丘公園170511ハンショウヅル連結.jpg 上:ムラサキカタバミ / 下:ハンショウヅル

ムラサキカタバミ

山の越の園路際の日当たりの良い草原でムラサキカタバミが鮮やかな赤紫色の花をたくさん咲かせています。ムラサキカタバミはカタバミ科の多年草で、南アメリカ原産の植物です。江戸時代末期に観賞用として持ち込まれて以降、日本に広く帰化しています。また、北アメリカ、オーストラリア、熱帯アジアなどにも移入されて野生化しています。花茎は葉を超えて伸びてその先にたくさんの花を咲かせますので、昼間に花が開いている時にはとてもよく目立ちます。


ハンショウヅル

アジサイの道の階段脇のカクレミノの木や野草園の端に張ったネットにツルを絡ませているハンショウヅルが、ツルからたくさんの鐘形の赤い花を吊り下げて咲かせています。ハンショウヅルはキンポウゲ科の落葉つる性低木で、本州と九州に分布、主に温帯の地域の林縁や林内に生育しています。花の形は違いますが、テッセンやカザグルマと同じクレマチスの仲間です。和名は下向きに咲く花の形を、火事を知らせるためにたたく半鐘に例えたことに由来しています。
桜ヶ丘公園170511オオデマリ連結.jpg 上:ヤブデマリ / 下:オオデマリ

ヤブデマリ

赤い実の道脇の谷筋に生えているヤブデマリが、小さな両性花群とそれを取り巻く大きな白い装飾花からなるガクアジサイのような花をたくさん咲かせています。ヤブデマリはスイカズラ科の落葉低木で、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。沢の近くの水辺や湿り気のある林縁などに多く自生しています。なお、装飾花は5弁ですが、そのうちの両性花の咲いている中心部に向いたひとつの花びらが他の4弁に比べて極端に小さいのが特徴的です。


オオデマリ

杉の辻に植えられているオオデマリの木に、たくさんの白い装飾花が集まって球形になった花が咲き出しています。このように真っ白なボール状の花を咲かせるので、英名ではジャパニーズ・スノーボールと呼ばれています。オオデマリはスイカズラ科の落葉低木で、ヤブデマリの花がすべて装飾花になって球状になったもので、これはすべてが装飾化になって球形になったセイヨウアジサイの花と同じような構造をしています。また、オオデマリには両性花がないため、結実しません。
桜ヶ丘公園170511ヤマボウシ連結.jpg 上:タニウツギ / 下:ヤマボウシ

タニウツギ

杉の辻の池の前に植えられているタニウツギに濃いピンク色の花がたくさん咲き出しています。タニウツギはスイカズラ科の落葉小高木で、北海道西部、本州の東北地方、北陸地方、山陰地方に分布していて、日本海型気候の山地の谷沿いや斜面に多く見られます。田植えの時期に花が咲く「田植え花」としても知られていて、花色が美しいので、古くから庭園などに観賞目的で植栽されることが多い樹木です。


ヤマボウシ

公園内のあちこちに生えているヤマボウシの木に白い十字型の花が咲き始めています。といっても、実はこの白い花びらは花ではなく総包片で、花は中心部に小さい淡黄色の花がたくさん集合して咲きます。ヤマボウシはミズキ科の落葉高木で、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布しています。果実は集合果で9月ごろ赤く熟して食用になります。また、近縁のハナミズキの花はヤマボウシとよく似ていますが、ハナミズキの果実は集合果ではありません。

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