お知らせ

2017年4月20日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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4月中旬の野草の花8種     
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春爛漫の4月中旬となり、公園内の植物は次から次へと花を開花させています。そこで今回はこの中から野草8種を選んで、その春の花をご紹介いたします。

なお、写真はすべて4月15日に撮影しました。
桜ヶ丘公園170415ニオイタチツボスミレ連結.jpg 上:スミレ / 下:ニオイタチツボスミレ

スミレ

連光寺公園の南の、こならの丘の東側の明るい草地の斜面の中で、日本のスミレの代表種の、その名もスミレ、学名ヴィオラ・マンジュリカが紫色の花を咲かせ始めました。スミレはスミレ科の多年草で、北海道~屋久島の日本列島、国外では朝鮮半島、中国~ウスリーに分布しています。春に深い紫色の花を咲かせますが、山間部の道端から都会の地まで、場合によっては舗装道路際のコンクリートの隙間やひび割れからも顔を出しています。なお、葉を天ぷらやおひたしにするなど、山菜としても利用されています。


ニオイタチツボスミレ

富士美の丘のあずまやの下の明るい草地の中で、ニオイタチツボスミレが深い赤紫色の花びらで中心部が白く抜けた花を咲かせています。ニオイタチツボスミレはスミレ科の多年草で、北海道西南部~九州に分布していて、山地や丘陵地の日当たりの良い草地によく見られます。どこでもよく見かける近縁種のタチツボスミレと全体的によく似ていますが、タチツボスミレの花は全体が薄紫色なのに対して、本種の花は上記したように、はっきりとしたコントラスト感のあるツートーンカラーなので区別できます。
桜ヶ丘公園170415マルバスミレ連結.jpg 上:アリアケスミレ / 下:マルバスミレ

アリアケスミレ

拓魂碑の広場の入口近くの草原の中で、アリアケスミレがスミレに似た姿で白い花を咲かせています。アリアケスミレはスミレ科の多年草で、本州~九州、朝鮮半島~中国東北部に分布しています。全体の姿や葉や花の形などがスミレにとてもよく似ていますが、花色が白っぽいことでスミレとははっきり区別できます。ただし花色は、白に少し紫の筋が入るものから紫の筋の目立つもの、花びら全体が紫を帯びるものまでの変異があります。暖かい地域の開けたところでやや湿ったところに多く自生しています。


マルバスミレ

大谷戸公園前の果樹園の中の草地で、その名の通り葉の丸いマルバスミレの白い花が咲き出しています。マルバスミレはスミレ科の多年草で、本州、四国、九州、屋久島の太平洋側の内陸部に多く分布していますが、西日本での生育数は少ないようです。また、国外では朝鮮半島にも分布しています。以前は毛の多いものをケマルバスミレ、毛が少ないものをその変種としてマルバスミレと呼んでいましたが、現在は区別しないでマルバスミレとしています。
桜ヶ丘公園170415イチリンソウ連結.jpg 上:フデリンドウ / 下:イチリンソウ

フデリンドウ

スミレが咲いている斜面の草地の上部で、フデリンドウが体の割には大きな水色の花を咲かせ出しています。フデリンドウはリンドウ科の越年草で、北海道~九州、国外では朝鮮半島、中国、サハリンに分布しています。山地の林内や日当たりの良いやや乾いた林縁などに自生していて、花は晴れて陽の光が当たっている時だけ開き、曇天や雨天にはつぼみ状態になって閉じています。花色は青紫色~青色ですが変異があって、花色の薄いものや、まれに白花もあります。


イチリンソウ

公園内にはイチリンソウの自生地が何ヵ所かありますが、とんぼの広場奥の草地の中のイチリンソウがいち早く真っ白な花を咲かせています。イチリンソウはキンポウゲ科の多年草で、本州、四国、九州に分布しています。自生地は落葉広葉樹林の林床や林縁です。同属のニリンソウと同じで、葉や茎は早春に地上部に出てきて初夏には枯れるスプリング・エフェメラルのひとつです。花茎の先に花を一輪咲かせるのでこの名がつきましたが、ちなみにニリンソウはその名の通り二輪の花がつくことが多い植物です。
桜ヶ丘公園170415タマノカンアオイ連結.jpg 上:シロヤブケマン / 下:タマノカンアオイ

シロヤブケマン

あちこちで咲き出しているムラサキケマンの花を白くしたようなシロヤブケマンの花が、大松山中腹のおもいでの道の脇やゆうひの丘の裏の駐車場へ下る園路際などで咲き始めました。シロヤブケマンはケシ科の多年草で、ムラサキケマンの品種として区別されています。また、完全な白花のものはユキヤブケマンと名づけられています。なお、ヤブケマンとはムラサキケマンのことで、いずれも北海道~九州の山麓や丘陵地の日陰になったやや湿ったところに生えています。


タマノカンアオイ

谷戸の丘中腹の園路脇の林の下の草地の中で、タマノカンアオイが地面に接するように、奇妙な形で暗紅紫色の花を咲かせ始めています。タマノカンアオイはウマノスズクサ科の常緑多年草で、関東地方西南部特産の植物です。なお、カンアオイ属の植物は自生地が限られていて、その地域特産種になっていることがほとんどで、関東地方西南部に自生するのはこのタマノカンアオイとランヨウアオイ、カンアオイ(別名カントウカンアオイ)だけです。

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