お知らせ

2017年4月 6日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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4月初旬の野草の花4種と木の花4種     
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3月下旬は寒い日が多くて、ソメイヨシノの開花がだいぶ遅れてしまいましたが、4月に入ってようやく開花した花の数が増えてきました。このような4月初旬の公園内では草木の開花は着実に進んでいますので、今回はその中から野草4種の花と花木4種の花をご紹介いたします。

なお、写真はすべて4月2日に撮影しました。

桜ヶ丘公園170402ムラサキサギゴケ連結.jpg 上:カキドオシ / 下:ムラサキサギゴケ

カキドオシ

カキドオシは公園内の多くの場所に生えていますが、杉の辻から大谷戸公園に向かう園路脇の草むらの中では早くも花を咲かせ始めています。カキドオシはシソ科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国、台湾、シベリアに分布しています。野原や道端などに生えていて、花が終わった後に茎を横に長く伸ばして、節のところから根を下ろして増えていきます。この長く伸びていく性質を「地面を這いながら垣根を通り抜けて隣の土地へと行ってしまう」と表現して、「垣通し」という名前がつけられました。


ムラサキサギゴケ

山の越から記念館に登る園路が始まる場所の横で、ムラサキサギゴケが2ヶ月ほど前からポツポツと花を咲かせていましたが、4月に入るとすぐに多くの花を咲かせるようになりました。ムラサキサギゴケはシソ科の多年草で、本州、四国、九州の湿ったあぜ道などの日当たりの良い場所に生えています。カキドオシと同じように匍匐茎(ほふくけい)で広がっていきますが、その和名は花が紫色で形が鷺(サギ)に似ていることからつけられました。また、本種の白花に限ってサギゴケと呼ばれることもあります。

桜ヶ丘公園170402シャガ連結.jpg 上:ウラシマソウ / 下:シャガ

ウラシマソウ

大松山の中腹を横切る「おもいでの道」脇の草原の中でウラシマソウが茶褐色の模様のある仏炎苞(ぶつえんほう)を開いて、中から釣糸のような付属体を出して、長く伸ばしています。ウラシマソウはサトイモ科の宿根性の多年草で、日本の本州と四国を中心に北海道と九州の一部に分布しています。葉はふつう一枚で、成熟した株では11~17枚の小葉を鳥の足状につけますが、本種は前述した長く伸びた付属体が特徴的で、これを浦島太郎が持っている釣竿の釣糸に見たてて和名がつけられたと言われています。


シャガ

ひぐらし坂の脇の石組みの間に植えられたシャガに花が咲き始めています。シャガは中国原産のアヤメ科の多年草で、かなり古くに日本に入ってきた帰化植物です。遺伝子は三媒体なので種子が作られることはありません。このことは日本のヒガンバナと同じで、日本に存在するすべてのシャガ(またはヒガンバナ)は同一の遺伝子を持っていて、その分布の広がりは人によって行われたと考えることができます。実際、シャガは人家近くの木陰などのやや湿ったところに群生しています。
桜ヶ丘公園170402ユスラウメ連結.jpg 上:ハチジョウキブシ / 下:ユスラウメ

ハチジョウキブシ

記念館口駐車場の東側出入り口の脇に植えられているハチジョウキブシの枝からたくさんぶら下がっている花穂の花が開花しました。ハチジョウキブシはキブシ科の落葉低木で、キブシの変種です。キブシは北海道西南部~九州、小笠原に分布していて、海岸線から内陸の川沿いまでと、生活環境が幅広いのに対して、ハチジョウキブシの分布域は関東地方南部、東海地方、伊豆諸島と狭く、主として海岸近くに生えています。また、ハチジョウキブシはキブシと比べると花穂や葉が長くて、実も大きいという特徴を持っています。


ユスラウメ

サービスセンター裏の石垣の上に生えているユスラウメに薄いピンク色の花が咲き出しています。ユスラウメはバラ科の落葉低木で、中国北西部、朝鮮半島、モンゴル高原に分布しています。日本には江戸時代に渡来して、庭木や果樹として植えられています。秋にさくらんぼに似た赤い小さな実をつけ、形はほぼ球形ですが、桃の実のようなかすかな縦割れが入っています。熟した実は食べられますが、生食の他にジュースやジャムなどにも加工されます。
桜ヶ丘公園170402シナレンギョウ連結.jpg 上:ヒュウガミズキ / 下:シナレンギョウ

ヒュウガミズキ

カキドオシの花が咲いている草原の奥に列植されているヒュウガミズキに薄い黄色の花がたくさん咲き出しました。ヒュウガミズキはマンサク科の落葉低木で、日本の石川県~兵庫県の日本海側、高知県、宮崎県、そして台湾に分布しています。和名にヒュウガ(日向)には自生していないという説が多いため、地名からついたのではなさそうです。トサミズキと比べて小さいので、ヒメミズキとなり、これが訛ったものなど諸説があります。またミズキに関しては植物学上のミズキ科とは関係ないので、こちらも不明です。


シナレンギョウ

公園内のあちこちの園路際に植えられているシナレンギョウの鮮やかな黄色の花が、葉が出ていないこの時期にたくさん咲き出していてとても目立ちます。シナレンギョウはモクセイ科の落葉低木で、原産地は中国です。日本でよく栽培されているものには、このほかにレンギョウやチョウセンレンギョウがありますが、いずれも中国や朝鮮半島原産の樹木で、ふつうあまり区別しないで、どれもレンギョウと呼ばれています。ただし厳密にいうと、公園などに植えられているのはこのシナレンギョウが多いようです。

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