お知らせ

2017年3月23日

桜ヶ丘公園の動植物情報

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3月下旬の野草の花8種     
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

春爛漫の4月を目前にして、公園内の草花や花木には次々と春の花が開花しています。花木の開花も進んでいますが、今回は特別に野草の花を8種取り上げて、ご紹介いたします。

なお、写真はすべて3月19日に撮影しました。
桜ヶ丘公園170319アマナ連結.jpg 上:ハナニラ / 下:アマナ

ハナニラ

記念館口駐車場の端に生えている木の根元のところで、ハナニラが白に近い薄紫色の良く目立つ花を咲かせていました。ハナニラはヒガンバナ科(ユリ科)の多年草で、アルゼンチン原産の球根植物です。日本には明治時代に観賞用として導入されましたが、これが逸出して、繁殖力が旺盛なので各地で野生化しています。ハナニラという名前は、葉や茎を切るとニラやネギのような臭いがあることから付けられました。


アマナ

サービスセンターからほど近い明るい草地の中に群落を作っているアマナが、花びらの外側だけに赤茶色の筋模様の出た白い6弁の花を咲かせ始めています。アマナはユリ科の球根性多年草で、本州の東北地方南部以南、四国、九州、奄美諸島、国外では朝鮮半島、中国東北部に分布しています。花の見かけは小さなチューリップそのもので、かつてはチューリップ属に分類されていましたが、現在は別属として扱われています。
桜ヶ丘公園170319キランソウ連結.jpg 上:アカネスミレ / 下:キランソウ

アカネスミレ

大松山の南斜面を登る園路の脇で、アカネスミレが、文字通り他のスミレの花と比べて赤みの強い色の花を咲かせ始めました。アカネスミレはスミレ科の多年草で、北海道~九州、朝鮮半島、中国、シベリアに分布しています。低山や日当たりの良い林縁、林道の斜面、畑の土手などに生育していますが、西日本では山地にはあまり見られません。花の色は紅紫色や淡紅紫色が主ですが、また青みの強いものもあり、まれに白花もあります。


キランソウ

記念館駐車場の北側園路脇の南向き斜面の陽だまりで、キランソウに濃い紫色の花が咲き始めています。キランソウはシソ科の多年草で、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布しています。明るい草地、特に草の背丈の低いところ、また岩の多い草地や道端で見ることの多い植物です。茎が立ち上がらないで、根生葉が地面に張り付くように広がることから、ジゴクノカマノフタの別名があります。
桜ヶ丘公園170319タネツケバナ連結.jpg 上:ヤブタビラコ / 下:タネツケバナ

ヤブタビラコ

キランソウが咲いているすぐ横の斜面で、ヤブタビラコが長い花茎を伸ばして、その先に小さな黄色い花を咲かせています。ヤブタビラコはキク科の越年草で、北海道~九州、朝鮮半島、中国に分布しています。春の七草のひとつの「ほとけのざ」として知られる同属のコオニタビラコとよく似ていますが、コオニタビラコは舌状花が6~12個と少ないのに対して、ヤブタビラコの舌状花は15~20個とたくさんあります。


タネツケバナ

とんぼの広場からしょうぶ池へと降りる階段の下側を流れる水路の中で、タネツケバナが白い花を咲かせていました。公園内の明るい草原などで開花している帰化植物のミチタネツケバナと似ていますが、体や花が大きめで水辺に咲いているので、在来種のタネツケバナです。タネツケバナはアブラナ科の越年草で、日本全土を含む北半球の温帯域に広く分布しています。水田などの水辺に群生する雑草ですが、最近は異常な勢いで広がっているミチタネツケバナに侵略され始めています。
桜ヶ丘公園170319カンスゲ連結.jpg 上:タチイヌノフグリ / 下:カンスゲ

タチイヌノフグリ

今、オオイヌノフグリが群生しているところでは、小さなブルーの花がたくさん咲いていてとても美しいのですが、これとよく似たタチイヌノフグリの花も、よく見るとたくさん咲いています。この花はオオイヌノフグリの花よりもかなり小さく、淡青色の地に濃いブルーの線が花びらの内側に数本入っています。タチイヌノフグリはオオバコ科(ゴマノハグサ科)のヨーロッパ・アフリカ原産の越年草ですが、現在は世界中に帰化植物として分布しています。花は小さく、晴天の昼前後数時間しか開かないので目立ちません。


カンスゲ

園路際の植え込みの下や石垣の石の隙間など半日陰になった場所で、カンスゲが細長いたくさんの葉の間から花茎を伸ばして、その先に小さな白いブラシのような花を咲かせて、風が吹くたびに白い煙のような花粉を飛ばしています。カンスゲはカヤツリグサ科の常緑多年草で、福島県以西の本州、四国、九州に分布しています。低山~山地の湿った林床や林縁、岩場などに生育しています。

ページの先頭へ戻る