お知らせ

2017年3月16日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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3月中旬の野草の花4種と木の花4種     
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3月も半ば近くになって、日差しが強まり、春本番を迎えようとしています。このような天候の中で、公園内の植物には春の花が次々と開花しています。そこで今回はこれらの中から、野草の花4種と木の花4種をご紹介いたします。

尚、写真はすべて3月12日に撮影しました。
桜ヶ丘公園170312アズマイチゲ連結.jpg 上:シュンラン / 下:アズマイチゲ

シュンラン

雑木林の林床などに生えているシュンランが、早くもきれいなグリーン色の花を咲かせ始めています。シュンランはラン科の常緑多年草で、日本各地に見られる野生蘭のひとつです。シュンランは中国にも分布していて、これらは東洋蘭として観賞用に栽培されることも多く、多くの園芸品種があります。ただし、園芸品種も最近までは培養特性が分かっていなかったことと、育苗に長い年月を要することから、現在でも交配育種による園芸化はあまり進んではいません。このため、園芸品種として流通しているものは、野生種の中から見つけた変異個体を株分けで育てたものが主流になっています。


アズマイチゲ

公園内の雑木林の下に小さな群落を作っているアズマイチゲが、たくさんの葉の間からひときわ高い花茎を伸ばして、その先に白い花を咲かせました。アズマイチゲはキンポウゲ科の多年草で、日本、サハリン、朝鮮半島、ウスリー地方に分布しています。山地や山麓の陽射しの差し込む明るい場所に生育していて、春先に花を咲かせます。その後、落葉樹の若葉が広がる頃になると、地上部は枯れて、その後は翌春まで地下茎で過ごす、いわゆるスプリング・エフェメラルのひとつです。
桜ヶ丘公園170312バイモ連結.jpg 上アオイスミレ / 下:バイモ

アオイスミレ

大松山登り口の草原の中などでアオイスミレが、白地に少し紫色の筋が入った丸っこい花を、他のスミレに先駆けて咲かせています。アオイスミレはスミレ科の多年草で、北海道~九州の宮崎に分布する、日本原産のスミレです。国外では中国と朝鮮半島からも、生育の報告がありますが、主となる分布域は日本国内です。なお、このスミレは丸い葉で全体に毛が多く、淡い色の花を咲かせますが、細部を見るとハート形の葉で毛がほとんど無いものが多い他の日本のスミレとはかなり異なる特徴を持っていて、むしろ西洋のスミレとして有名なニオイスミレと近縁なスミレです。


アミガサユリ

ゆうひの丘に向かう木道の入口の下で、アミガサユリがベージュに近いグリーンで、花びらの内側に網目模様の出た、地味な花を咲かせ始めました。アミガサユリはユリ科の半つる性多年草で、原産地は中国の、観賞用として栽培されることの多い植物です。また、花の内側に黒紫色の網目模様があるのでアミガサユリと呼ばれています。別名のバイモ(貝母)という名前は球根が二枚貝に似ていることから付けられましたが、この球根からは鎮咳、解熱、止血の効用がある漢方薬が作られます。
桜ヶ丘公園170312ヒサカキ連結.jpg 上:ナニワズ / 下ヒサカキ

ナニワズ

丘の上広場から園路を下ったところの兎平の脇の林の中に、一本だけ生えているナニワズに鮮やかの黄色の花が開き始めました。ナニワズはジンチョウゲ科の落葉小低木で、日本の本州(福井県・福島県以北の日本海側)、北海道、サハリン南部、南千島に分布しています。関東地方にも分布しているオニシバリの亜種とされることもあり、オニシバリは別名ナツボウズというように夏に落葉するのですが、これと同様に、ナニワズも夏に葉を落として秋に新しい葉を出します。


ヒサカキ

ゆうひの丘から記念館通りに出る下側の出入り口脇のヒサカキが、枝の下に小さなクリーム色の花をたくさん咲かせ始めています。ヒサカキはモッコク科(ツバキ科)の常緑小高木で、青森県を除く本州、四国、九州、朝鮮半島南部に分布しています。神事や祭礼の際にはサカキを玉串として用いますが、関東地方南部以北ではサカキが分布していませんので、ヒサカキの小枝を代わりに用います。このことから、「サカキ」に「非」ずということでヒサカキと名付けられたとの説があります。
桜ヶ丘公園170312カンヒザクラ連結.jpg 上:ハクモクレン / 下:カンヒザクラ

ハクモクレン

記念館口駐車場脇の斜面に植えられているハクモクレンに真っ白で上向きに開いた大きな花が咲き始めています。ハクモクレンはモクレン科の落葉高木で、中国原産の樹木です。日本には江戸時代に渡来して、庭木として広まりました。春に若葉が出る前に、枝先に白い卵型の花をたくさん咲かせます。花には芳香があり、上向きに半開状態(開ききらない状態)で咲かせます。白い花を咲かせるモクレンなのでこの名がつきましたが、単にモクレンというと、濃紅紫色の花を咲かせ、別名シモクレンと呼ばれているものを指します。


カンヒザクラ

東部団地口外の小さな公園飛び地に数本植えられたカンヒザクラが濃いピンク色の花をたくさん咲かせています。カンヒザクラはバラ科の落葉高木で、中国南部、台湾が原産地ですが、日本でも沖縄、鹿児島に分布しています。樹高が10mにも達する亜熱帯性のサクラですが、比較的耐寒性があって、関東地方でも育ちます。沖縄ではヒカンザクラと呼ばれますが、本土のヒガンザクラと混同されるので、今はカンヒザクラと呼ばれることの方が多いようです。

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