お知らせ

2017年1月26日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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1月下旬の野草の花3種、木の花1種と葉痕が目立つ樹木4種     
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1月になって、暖かな日と非常に寒い日が交互にやってきていますが、公園内の草木にも春の花が咲き出しています。また、この時期に見られる、木の冬越しの姿を表す、葉痕と冬芽にも興味深いものがあります。そこで今回は咲き始めた野草の花3種と木の花1種、そして葉の落ちた痕に見られる、まるで人や動物の顔のような模様をした葉痕と冬芽がある樹木を4種ご紹介いたします。

なお写真はすべて1月23日に撮影しました。
桜ヶ丘公園170123アカツメクサ連結.jpg 上:ヒメオドリコソウ / 下:アカツメクサ

ヒメオドリコソウ

陽だまりとなった暖かな草地でヒメオドリコソウがピンク色の花を咲かせ始めました。ヒメオドリコソウはシソ科の越年草で、ヨーロッパ原産の植物です。現在では北アメリカや東アジアにも帰化していて、日本には明治時代の中期に帰化して、本州を中心に分布しています。中国、朝鮮半島、日本に分布しているオドリコソウと同属ですが、背丈や葉、花の大きさは半分以下で小さいため、「姫」の名が付けられています。


アカツメクサ

遊びの広場の石垣の上の草地の中で、アカツメクサが開花し始めました。まだ寒い時期なので、葉の色は新葉なのに茶色をしています。アカツメクサはマメ科の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。鶏や兎の飼料用や牧草用として明治時代に輸入したものが現在、野生化して拡がっています。ツメクサという名は、江戸時代にオランダから輸入したガラス食器類の詰め物としてこの花を乾燥させたものを使っていたからだと言われています。

桜ヶ丘公園170123ハクバイ連結.jpg 上:カントウタンポポ / 下:ウメ

カントウタンポポ

東部団地口竹林の横の明るい草地でカントウタンポポの花が一つ咲いていました。他のカントウタンポポは冬越しの姿のロゼットとなって葉を広げていますが、まだ花は見られません。カントウタンポポはキク科の多年草で、関東地方周辺で見られる在来種のタンポポです。セイヨウタンポポと似ていますが、カントウタンポポは春だけ花を咲かせるのに対して、セイヨウタンポポは春から秋まで花を咲かせます。なお、花の下の総苞片が反り返っているのがセイヨウタンポポで、反り返らないのがカントウタンポポなので、花の時期には区別は容易です。


ウメ

連光寺公園南側の斜面の梅林でウメ(白梅)が咲き出しています。大松山の南斜面でも白梅や紅梅が咲き始めました。ウメはバラ科の落葉高木で、中国原産の樹木です。万葉の時代に日本に渡来して、今では野生化しているものも見られます。このウメには多数の品種があって、中国から渡来したもののほかに、日本でも江戸時代に多くの品種が作られて、現代では300種以上の品種が見られます。
桜ヶ丘公園170123ニワウルシ連結.jpg 上:アジサイの葉痕 / 下:ニワウルシの葉痕

アジサイの葉痕

アジサイの葉痕は倒松形または心形(しんぎょう)で、枝の先に付いた冬芽は長卵形で芽鱗に包まれていない裸芽です。アジサイはアジサイ科ユキノシタ科)の落葉低木で、原種は日本に自生するガクアジサイです。日本、ヨーロッパ、アメリカなどで観賞用に多くの品種が作り出されていますが、ガクアジサイの小さく密集した両性花の周辺部を縁取るように並んだ装飾花が、ヨーロッパで改良されて花全体に付いて球形になったものがセイヨウアジサイと呼ばれています。


ニワウルシの葉痕

ニワウルシはシンジュとも呼ばれますが、その葉痕はとても大きな心形です。冬芽はいぼ状または半球状で2~4枚の芽鱗に包まれています。ニワウルシはニガキ科の落葉高木で、中国北中部が原産地です。日本には明治時代に渡来しました。和名にウルシが付いていますが、ウルシ科の植物ではないのでウルシのようにかぶれる心配はありません。現在では道端などに広く野生化していて、日本と同じように導入されたアメリカなどでは問題化しています。
桜ヶ丘公園170123トチノキ連結.jpg 上:タラノキの葉痕 / 下:トチノキの葉痕

タラノキの葉痕

タラノキの葉痕はU字型で、冬芽は円錐形または円錐状球形で先端はやや尖っています。タラノキはウコギ科の落葉低木で、日本各地を含む東アジアに分布しています。林道脇など日当たりの良い山林に多く生えていますが、森林が伐採された跡地などにいち早く生えてきて、早ければ5年で3メートルまで成長することもある、いわゆるパイオニア的な樹木です。新芽は「たらの芽」、「タランボ」などと呼ばれてテンプラなどに調理され、また食用に販売もされています。


トチノキの葉痕

トチノキの葉痕は大きくて、心形または腎形をしています。枝の先端に付いた冬芽は長卵形で先が尖っていて、樹脂が滲み出て光沢があり、触るとべたつきます。トチノキはムクロジ科トチノキ科)の落葉高木で、北海道、本州、四国、九州、そして中国に分布しています。トチノキの実は大きなクリのような形と色をしていますが、渋が強くてそのままでは食べられません。しかしトチノキは縄文時代の昔からその実を渋抜きをして食用にしていたという、歴史と文化を感じさせる有用樹です。

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