お知らせ

2016年12月22日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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12月上旬の樹木2種の花と樹木6種の花の冬芽

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12月上旬を過ぎようとする頃、公園内の草木の花はほとんど姿を消し、また紅葉も終わろうとしています。このような冬を迎えた公園では冬芽(花や葉の冬越し状態の芽)や赤い木の実などが興味を引きます。そこで今回は、今咲き始めた木の花2種と来春の開花を目指して膨らんできた木の花の冬芽6種をご紹介いたします。

なお、写真はすべて12月10日に撮影しました。

桜ヶ丘公園161210ビワ連結.jpg 上:ヤブツバキ / 下:ビワ

ヤブツバキ

サザンカやカンツバキの開花に続いて、ヤブツバキの花が咲き始めました。ヤブツバキはツバキ科の常緑小高木で、東北地方以西の本州、四国、九州、南西諸島から朝鮮半島南部と台湾に分布しています。本州中北部には近縁のユキツバキが自生していますが、ヤブツバキは海岸沿いに分布していて、内陸の標高の高い所に自生するユキツバキとは住み分けています。


ビワ

記念館口や拓魂碑の広場に生えているビワの木に厚ぼったく白い花が咲き出しています。ビワはバラ科の常緑高木で、原産地は中国南西部です。日本には古代に持ち込まれたと考えられていて、主に本州南部や四国、九州に分布しています。日本では梅雨のころに一口大の甘い実がなりますので、「琵琶」や「琵琶の実」は仲夏(芒種(6月6日ごろ)から小暑「7月6日ごろ」まで)の季語とされています。

桜ヶ丘公園161210キブシ連結.jpg 上:コブシの花の冬芽 / 下:キブシの花の冬芽

コブシの花の冬芽

公園内のあちこちに生えているコブシの木に毛皮のコートにくるまれたような花の冬芽が目立っています。コブシはモクレン科の落葉高木で、九州、本州、北海道および韓国の済州島に分布しています。北海道のコブシは「キタコブシ」と呼ばれることもあります。3月~4月に写真の右下に示したような直径6~10㎝の大きな白い花を咲かせます。なお、コブシという名前は、果実の形が拳に似ていることから来ています。


キブシの花の冬芽

雑木林の縁などに自生しているキブシの枝先できた、花の冬芽がたくさん付いた花穂が伸びてきました。キブシはキブシ科の雌雄異株の落葉低木で、北海道西南部、本州、四国、九州、小笠原に分布する日本固有種です。3月~4月ごろ、葉が伸びる前に、右下の写真のような長く垂れ下がった花穂にクリーム色の小さな花をたくさん咲かせます。雌花と雄花は一見同じように見えますが、花の内部を観察すると、雌花のおしべは小さく退化しているため違いが分かります。

桜ヶ丘公園161210ソシンロウバイ連結.jpg 上:マンサクの花の冬芽 / 下:ソシンロウバイの花の冬芽

マンサクの花の冬芽

ゆうひの丘にたくさん植えられているマンサクやシナマンサクの木に、曲がった柄の先に数個付いた丸い花の冬芽が膨らんできました。なお、右下の写真の細い紐が何本もねじれているような花がマンサクの花です。マンサクはマンサク科の落葉小高木で、日本の本州の太平洋側から九州に分布しています。なお、ゆうひの丘にマンサクと並んで植えられているシナマンサクは中国原産の木で、花の芳香が強いことと、何より冬の枯葉が春まで落ちずに残るという特徴があります。


ソシンロウバイの花の冬芽

お花見坂のセンダンの木の下に植えられているソシンロウバイの花の冬芽がかなり大きくなってきました。ソシンロウバイはロウバイの栽培品種で、基本種のロウバイは中国原産のロウバイ科の落葉低木です。ロウバイは江戸時代には日本に渡来していたと言われていますが、1月~2月に咲く花は、右上に入れた写真のようにソシンロウバイは全体がクリーム色なのに対して、ロウバイは花の中心部は暗紫色をしています。
桜ヶ丘公園161210ナニワズ連結.jpg 上:アセビの花の冬芽 / 下:ナニワズの花の冬芽

アセビの花の冬芽

公園内の広場などに植えられているアセビの枝葉の先に長く伸びてきた花穂に付いた冬芽が膨らんできました。アセビはツツジ科の常緑低木で、日本の本州、四国、九州の山地に自生しています。早春の3月~4月頃に長く垂らした花穂につぼ型の花をたくさん咲かせます。なお、自生種の花の色は白ですが、右下の写真のピンク色の花は園芸種のアケボノアケビの花です。


ナニワズの花の冬芽

丘の上広場から下る園路の脇に1本だけ生えているナニワズの葉の付け根に付いた花の冬芽が膨らんできて、少し黄色味に色づいてきています。ナニワズはジンチョウゲ科の落葉小低木で、本州の福井県以東・福島県以北、北海道、南千島、サハリン南部に分布しています。この分布からいうと、公園内には自生していないはずなので、植栽されたものかもしれません。関東地方にも分布するオニシバリの亜種ですが、3月に咲く花は写真のように鮮やかな黄色ですが、オニシバリの花はずっと地味な色をしています。

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