お知らせ

2016年12月 8日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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12月初旬の紅葉4種と赤い木の実4種

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12月に入ってすぐは晴れて穏やかな天気の日が続いていますが、公園内では草木の花はほとんど終わって、蝶やトンボなどの昆虫の姿も見られなくなりました。これらの生きものに代わって、公園内の樹木は紅葉が盛りを迎え、またさまざまな赤い実が熟してきています。そこで今回は紅葉4種と赤い木の実4種をご紹介いたします。

なお、写真はすべて12月3日に撮影しました。

桜ヶ丘公園161203メタセコイア連結.jpg 上:イロハモミジの紅葉 / 下:メタセコイアの紅葉

イロハモミジの紅葉

杉の辻のイロハモミジが真っ赤に紅葉しました。もみじ平~記念館やゆうひの丘などのイロハモミジも紅葉の盛りを迎えています。イロハモミジはムクロジ科(カエデ科)の落葉高木で、日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。日本では本州以南の平地から1000m程度にかけての低山で多く自生しています。カエデの仲間の中では最もよく見られる種で、紅葉する樹木の代表種です。また、本種から選別された園芸種も数多くあります。


メタセコイアの紅葉

杉の辻のイロハモミジのすぐ横に植えられているシンボルツリーの3本のメタセコイアが鮮やかなオレンジ色に染まっています。今年は紅葉するのが早くて、もう落葉が始まっています。メタセコイアはヒノキ科(スギ科)の落葉高木の針葉樹で、そのメタセコイア属の化石は北半球の北極近くに広く分布していました。当初は化石として発見されたため、絶滅した種とされていましたが、1945年に中国四川省の寒村の水杉(スイサン)が同種とされて、現存することが確認されました。
桜ヶ丘公園161203ハゼノキ連結.jpg 上:コナラの紅葉 / 下:ハゼノキの紅葉

コナラの紅葉

公園内のあちこちの雑木林の中にたくさん生えているコナラが紅葉の真っ盛りを迎えています。コナラの紅葉は木によって紅葉の色調が違っていて、写真のさとやまくらぶ裏のコナラの紅葉はかなり赤みの強い色調になっています。コナラはブナ科の落葉高木で、日本、朝鮮半島、中国に分布しています。日本では雑木林に多く見られ、関東地方以西ではクヌギと並んで里山の薪炭林に植栽されて重要な燃料源となっていましたが、1960年ごろ以降は薪炭林としての位置づけは失われました。


ハゼノキの紅葉

東部団地口から入ってすぐの、斜面の草地に生えているハゼノキの葉がみごとに赤くなっています。ただし紅葉の盛りは少し過ぎて、落葉が始まっています。ハゼノキはウルシ科の落葉小高木で、東南アジア~東アジアの温暖な地域に自生しています。日本には果実から木蠟(もくろう)を採る資源作物として、江戸時代に琉球王国から持ち込まれました。俳句の世界では、秋に美しく紅葉するハゼノキを櫨紅葉(はぜもみじ)と呼んで、秋の季語になっています。
桜ヶ丘公園161203ナンテン連結.jpg 上:マンリョウの実 / 下:ナンテンの実

マンリョウの実

公園内のあちこちに生えているマンリョウの実が真赤に色づきました。マンリョウはサクラソウ科(ヤブコウジ科)の常緑小低木で、東アジア~インドの温暖な地域に広く分布しています。日本では関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄に自生しているほかに、庭木などとしても植えられています。冬に赤く熟す実が美しいので広く栽培されていて、特に名前がめでたいので、センリョウなどとともに正月の縁起物とされています。いわゆる古典園芸植物のひとつで、江戸時代には多様な品種群が作られました。


ナンテンの実

アジサイの道脇の藪の中に何本も生えているナンテンの実が鮮やかな紅色に染まりました。ナンテンはメギ科の常緑低木で、中国原産の樹木です。日本では西日本、四国、九州に自生していますが、古くに渡来した栽培種が野生化したものだとされています。江戸時代には様々な葉変わり品種が選び出されて、盛んに栽培されました。今では古典園芸植物として、その一部が保存栽培されています。

桜ヶ丘公園161203クロガネモチ連結.jpg 上:ソヨゴの実 / 下:クロガネモチの実

ソヨゴの実

ひぐらし坂の登り口脇に植えられているソヨゴの実が少し前から赤く色づいて、枝から長い柄にぶら下がっています。ソヨゴはモチノキ科の常緑小高木で、日本、中国、台湾に分布しています。日本では本州中部以西、四国、九州の山間部で良く見られます。雌雄異株で雌株に付く果実には5~6㎝の柄があり、これに釣り下がって、秋に赤く熟します。ただし、この実は他のモチノキ科の植物のようにたくさんは付かないで、まばらに付きます。


クロガネモチの実

杉の辻の周辺に数本植えられているクロガネモチの実がいよいよ真っ赤に色づいてきました。クロガネモチはモチノキ科の常緑高木で、日本、中国、台湾、インドシナに分布しています。日本では茨木・福井以西の本州、四国、九州、沖縄の低地の森林に多く自生していて、しばしば海岸林にも顔を出します。高木に分類されていますが、自然状態の成長は普通10m程度にとどまります。この樹木も雌雄異株で秋にたくさんの果実を付けて真赤に熟します。

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