お知らせ

2016年11月10日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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11月上旬の野草4種の花と果樹2種の実、紅葉2種

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11月に入ると急に朝夕の冷え込みが強くなって、本格的な晩秋の気候となってきました。このひんやりした空気の中で、公園内の植物には花の他に熟した実や始まったばかりの紅葉が目を引くようになりました。そこで今回はこれらの中から、野草4種の花と果樹2種の果実、そして紅葉した樹木2種をご紹介いたします。

なお、写真はすべて11月6日に撮影しました。

桜ヶ丘公園161106セイヨウタンポポ連結.jpg 上:シロバナタンポポ / 下:セイヨウタンポポ

シロバナタンポポ

記念館口脇の自生地で、早くもシロバナタンポポが開花しました。ここは陽だまりになっていて暖かいからか、毎年、冬になる前に春の花のシロバナタンポポが咲き出します。シロバナタンポポはキク科の多年草で、本州の関東地方以西、四国、九州に分布する日本在来種のタンポポです。西の方に行くほど多く見られ、関東ではやや珍しい白い花のタンポポですが、この頃は以前より多く見られるようになっています。なお、北限ははっきりしませんが、北海道の松前町で確認された記録があります。


セイヨウタンポポ

東部団地口の北側の小高くなった場所の草地で、セイヨウタンポポも開花しています。なお、セイヨウタンポポは条件が良ければ春だけでなく夏や秋にも花が見られます。セイヨウタンポポはキク科の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。日本の他にも、北アメリカ、南アメリカ、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、インドにも移入分布しています。日本の在来種のタンポポとよく似ていますが、セイヨウタンポポの花の外側の総苞(そうほう)は反り返る点が在来種とは違っています。

桜ヶ丘公園161106ベニバナボロギク連結.jpg 上:ヤクシソウ / 下:ベニバナボロギク

ヤクシソウ

ひぐらし坂の山側に積まれた石組みの間から茎と葉を伸ばしているヤクシソウに黄色い花がたくさん咲き出しています。ヤクシソウはキク科の越年草で、日本、朝鮮半島、中国、台湾、インドネシア、ベトナム、インドなどに分布しています。日当たりの良い乾いた山野に生えていますが、中には石灰岩、蛇紋岩地帯の岸壁など、非常に厳しい環境の中にも生育しているものもあります。また、新しく林道を付けた斜面の裸地などに真っ先に侵入するパイオニア植物でもあります。


ベニバナボロギク

野草園の中で自然に芽吹いて大きくなったベニバナボロギクにオレンジ色の花とボロ布のように見える花後の綿毛が付いています。ベニバナボロギクはキク科の一年草で、アフリカ原産の植物です。現在では南洋方面に多く帰化していますが、日本でも第二次大戦後に帰化が確認されました。ただし、日本では意外にも山間部に多く見られ、特に森林が伐採された際などに一斉に出現するというパイオニア植物としての一面もあります。
桜ヶ丘公園161106ナツミカン連結.jpg 上:カキノキの実 / 下:ナツミカンの実

カキノキの実

もみじ平の下の斜面に生えているカキノキに小さな柿の実が鈴なりに付いています。カキノキはカキノキ科の落葉高木で、東アジア、特に長江流域多く自生する東アジア固有種です。熟した果実は食用とされ、幹は家具材として用いられます。また、果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として使われます。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は寒冷地でも)で果樹として栽培されています。


ナツミカンの実

もみじ平の崖際に生えているナツミカンの木に今年付いたナツミカンの実が大きく膨らんで、その色も少し黄色を帯びてきています。ナツミカンはミカン科の常緑小高木で、江戸時代中期に黒潮に乗って南方から山口県長門市に漂着した文旦系の柑橘の種を、地元に住む西本於長が播いて育てたのが起源とされています。明治期には萩藩において、職を失った武士に夏みかんの栽培が奨励されたため、山口県、特に萩市で多く栽培されています。
桜ヶ丘公園161106ケヤキ連結.jpg 上:ドウダンツツジの紅葉 / 下:ケヤキの紅葉

ドウダンツツジの紅葉

東部団地口の外の公園飛び地や、お花見坂から杉の辻に向かう園路脇に列植されているドウダンツツジが紅葉し始めて、一部の葉は真っ赤になっています。ドウダンツツジはツツジ科の落葉低木で、本州、四国、九州の温暖な岩山に自生していますが、自生地は多くはありません。新緑、花期、紅葉と、見時が多いこともあって、庭木や植込みとしては多く植えられています。寒冷地でも耐える樹木ですが、関東地方以西の温暖な地に多く植えられています。


ケヤキの紅葉

けやきの丘から百地ヶ丘にかけてたくさん植えられているケヤキの葉が紅葉し始めて、黄色やオレンジ色などの様々な色彩に染まり出しています。ケヤキはニレ科の落葉高木で、本州、四国、九州、そして朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。箒(ほうき)を逆さにしたような樹形が美しいので、街路樹や庭木などとしてよく植えられています。また、秋の紅葉が美しい樹木でもあり、個体によって色が異なって、赤や黄色に紅葉します。

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