お知らせ

2016年11月 2日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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10月終旬の草木の花4種と草木の実4種

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11月を目前にして、晩秋を迎えた桜ヶ丘公園では、草木の花は徐々に数を減らし、果実が熟して色づきが進んでいます。そこで今回は秋を飾る野草の花2種と木の花2種、そして野草の実1種と木の実3種をご紹介いたします。

なお、写真はすべて10月29日に撮影しました。

桜ヶ丘公園161029ツワブキ連結.jpg 上:ナギナタコウジュ / 下:ツワブキ

ナギナタコウジュ

こならの丘の植物保護区の中や周辺の園路際などで、ナギナタコウジュが花穂の一方向に薄紫色の小さな花をたくさん並べて咲かせています。ナギナタコウジュはシソ科の一年草で、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、アジア温帯域、ロシアに分布しています。これらの地域の丘陵地や山地の道端や林縁などに群生することの多い植物です。植物の全ての部分に独特の強い香りがあって、種ができて枯れる頃にはこのにおいが特に強くなります。反り返った花穂の一方向にだけ花が付いている様子が薙刀(なぎなた)を連想させるため、この名前が付きました。


ツワブキ

ひぐらし坂の園路脇の石組みの間に植えられているツワブキがキクに似た黄色の花を咲かせ始めました。ツワブキはキク科の常緑多年草で、本州の福島県~石川県以西、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島と周辺島嶼、中国東南部、台湾に分布しています。葉の表面にはツヤがあって、これが潮風から体を守るため、海にごく近い海辺に多く自生しています。日陰でもよく育つため、日本庭園の石組みや庭木の根元などに好んで植えられます。なお、園芸品種には斑入りのものもあります。
桜ヶ丘公園161029サザンカ連結.jpg 上:ヤツデ / 下:サザンカ

ヤツデ

公園内の雑木林の中や園路際の林縁などに生えているヤツデが球状の花穂に黄白色の花をたくさん咲かせています。ヤツデはウコギ科の常緑低木で、関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄に分布しています。主として海岸近くの森林周辺に自生していますが、日当たりの悪い森林の中にはよく生えています。ヤツデという名前は掌状の葉があるために付けられましたが、葉は奇数に裂けるため、8つに裂けた葉はほとんど見られません。


サザンカ

公園内の園路際などに植えられているサザンカが花を咲かせています。サザンカに近い種類のカンツバキも花を咲かせ始めました。サザンカはツバキ科の常緑小高木で、四国西南部、九州、沖縄などの日本の温暖な地域に自生しています。日本では昔から親しまれている樹木で、たくさんの園芸種(約300種)があります。花色は桃、紅、白など、また咲き方も一重咲き、半八重咲き、八重咲き、ラッパ咲きなど多岐に渡ります。なお野生種のサザンカは白色の一重咲きだそうです。
桜ヶ丘公園161029サネカズラ連結.jpg 上:ノササゲの実 / 下:サネカズラの実

ノササゲの実

大松山の北側斜面を通る園路際の木などにつるを絡ませたノササゲに紫色の莢に包まれた種子が育っています。ノササゲはマメ科のつる性多年草で、本州~九州の丘陵地や山地の林縁などに自生しています。8月~9月に黄色の花を咲かせましたが、今は紫色の莢(さや)を持った豆果になっています。さらに熟すとこの莢は二つに割れて中に入っている3~5個の黒紫色の種子が出てきます。大松山の南側などでは種子が出た後の莢がオブラートのように薄くなってぶら下がっているものも見られます。


サネカズラの実

東部団地口竹林の縁に生えているチャノキなどにつるを絡ませて伸び上がっているサネカズラの、つぶつぶした大きなキイチゴのような実が赤く色づいてきました。サネカズラはマツブサ科の常緑つる性木本(木のこと)で、関東地方以西の本州、四国、九州、中国南部に分布しています。雌雄異株で、雌花の花床(花びらなどがつく部分)は結実すると膨らんでいって、真赤な丸い集合果になります。その後果実は個々に落ちて、後にはやはり真っ赤に膨らんだ花床が残って、冬までよく目立ちます。
桜ヶ丘公園161029ムラサキシキブ連結.jpg 上:センリョウの実/ 下:ムラサキシキブの実

センリョウの実

野草園に植えたセンリョウの実が赤く色づいて、緑の葉とのコントラストがきれいです。センリョウはセンリョウ科の常緑小低木で、東アジア~インドに分布しています。日本では南関東・東海地方~九州、沖縄の比較的温暖な地域の常緑樹林下に自生しています。冬に赤い実を付けて美しいので栽培されていますが、特に名前がめでたいので、マンリョウなどとともに正月の縁起物とされています。


ムラサキシキブの実

公園内の林縁などにたくさん生えているムラサキシキブの実が鮮やかな紫色に色づいてきました。ムラサキシキブはシソ科クマツヅラ科)の落葉低木で、北海道~九州、沖縄、朝鮮半島、台湾に分布しています。名前の由来は平安時代の女性作家「紫式部」ですが、この名が付けられたのはもともと「ムラサキシキミ」と呼ばれていたためと考えられています。なお「シキミ」とは重なる実=実がたくさんなるという意味です。

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