お知らせ

2016年10月27日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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10月下旬の野草6種の花と実、樹木2種の実
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10月も下旬にさしかかって、朝夕は肌寒さを感じる気候になってきました。このような涼しい天候の中で、公園内の草木には晩秋の花が咲き、果実が色づいてきています。そこで今回は野草3種の花と野草3種の実、そして樹木2種の実をご紹介いたします。

なお、写真はすべて10月21日に撮影しました。

桜ヶ丘公園161021タイワンホトトギス連結.jpg 上:ツクバトリカブト / 下:タイワンホトトギス

ツクバトリカブト

こならの丘の野草保護地や野草園でツクバトリカブトが紫色の花をたくさん咲かせています。ツクバトリカブトはキンポウゲ科の多年草で、福島県から神奈川県の太平洋側に分布しています。林縁や林内などに少数自生していますが、個体数は限られていて、減少傾向にあります。ヤマトリカブトの亜種と言われ、よく似ていますが、ヤマトリカブトと比べると本種は葉の切れ込みが深いのが特徴です。筑波山で最初に発見されたので、この名が付けられました。


タイワンホトトギス

ドッグラン上の栗林の中から野草園に移植したタイワンホトトギスが満開状態になっています。日本産のホトトギスと花は良く似ていますが、ずっとたくさん花が付いて、写真のように葉の付いた茎の上にびっしりと並んで花を咲かせています。タイワンホトトギスはユリ科の多年草で、台湾と日本の西表島に分布しています。観賞用として栽培されていますが、園芸栽培されて市販されているものにはホトトギスとの交雑種も多いと言われています。

桜ヶ丘公園161021トキリマメ連結.jpg 上:カントウヨメナ / 下:トキリマメの実


カントウヨメナ

杉の辻から大谷戸公園に向かう園路脇の保護柵で囲ったカントウヨメナの自生地で、秋風が吹いて気温が下がるにつれて、咲く花の数が増して咲き乱れています。カントウヨメナはキク科の多年草で、その名の通り本州の関東地方以北に分布しています。これに対して、近縁種のヨメナは中部地方以西に分布しています。このカントウヨメナはいわゆる野菊と呼ばれる花のひとつですが、多摩丘陵で良く見られる他の野菊のノコンギク、シロヨメナ、ユウガギク、シラヤマギクなどとの区別は容易ではありません。


トキリマメの実

思い出の道脇の草むらの中などで、他の草や低木などにつるを絡ませているトキリマメには、先月までは黄色い花が咲いていましたが、今はすっかり、ふたつに分かれた莢に包まれた種子になっています。その莢が今では赤い色に熟して、中には莢の皮が割れて中から黒い種子が顔を覗かせているものもあります。このトキリマメはマメ科のつる性多年草で、本州の関東地方以西、四国、九州に分布しています。

桜ヶ丘公園161021スズメウリ連結.jpg 上:カラスウリの実 / 下:スズメウリの実

カラスウリの実

赤い実の道脇のフェンスや樹木などにつるを絡ませて伸び上がったカラスウリの実が朱色に熟してきました。カラスウリはウリ科のつる性多年草で、本州、四国、九州、そして中国に分布しています。雌雄異株なので、実は雌株だけに付きます。この実は人間の食用としては適しませんが、鳥が食べて種子を遠くに運びます。また、実の付く前の花は縁が糸状に裂けてレースのように見える5弁花ですが、夜の間だけ咲いて、夜明け前にはしぼんでしまいます。


スズメウリの実

ナンバンギセルが寄生しているススキの大株の上やゆうひの丘の竹林側フェンスに絡み付いたスズメウリの実が、緑色から灰白色に色づき始めています。スズメウリはウリ科のつる性一年草で、本州、四国、九州、そして韓国の済州島に分布しています。和名は、果実がカラスウリより小さいことから、果実をスズメの卵に見立てて付けられたと言われています。湿った草地や林縁などに多く自生しています。

桜ヶ丘公園161021サンシュユ連結.jpg 上:クコの実 / 下:サンシュユの実

クコの実

拓魂碑の広場の車道側の植込みの中やその周辺に生えているクコの木の果実が赤く熟しています。9月までは赤い果実と紫色の花が同居していましたが、今は果実だけが付いています。クコはナス科の落葉低木で、中国~日本の東アジア原産の樹木です。食用や薬用に利用されますが、北アメリカなどに移入されて分布を広げています。最近欧米で、アンチエイジングや美容などによく効くスーパーフードとして人気のゴジベリーは、まさにこのクコの実です。


サンシュユの実

お花見坂の防災トイレの脇や東部団地口に植えられているサンシュユの実が赤く熟しています。サンシュユはミズキ科の落葉小高木で、中国、朝鮮半島に分布しています。日本には江戸時代に漢種の種が持ち込まれて、薬用植物として栽培されるようになりました。サンシュユの実は食べられますが、熟したものでも渋さや酸っぱさが強くて、生食には向きません。ただし、内部の種子を取り出して乾燥させた果肉は生薬として使われます。また、果実酒として利用することもできます。

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