お知らせ

2016年10月20日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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10月中旬の野草8種の花

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10月中旬になって秋らしいさわやかな天気が続くようになってきました。このような気持ちの良い空気の公園の中では晩秋を飾る野草の花が咲き出しています。そこで今回は、これらの中から野草8種の花をご紹介いたします。

なお、写真はすべて10月16日に撮影しました。
桜ヶ丘公園161016コシロノセンダングサ連結.jpg 上:コセンダングサ / 下:コシロノセンダングサ

コセンダングサ

公園内外の明るい草原などでコセンダングサが長い茎の先に2~3個の黄色い花を咲かせています。コセンダングサはキク科の一年草で、北アメリカ原産の植物ですが、今では世界中の暖帯から熱帯にかけて広く分布しています。日本では明治時代に確認された帰化植物で、関東地方以西の河原や荒地などに広く生育しています。繁殖力が強い植物で、環境省による外来生物法で、要注意外来生物に指定されています。


コシロノセンダングサ

コセンダングサが生えている場所と同じようなところでコシロノセンダングサが花を咲かせています。コセンダングサとよく似た花ですが、この花には黄色の花の周りに白い花びらがいくつか付いています。コシロノセンダングサはキク科の一年草で、コセンダングサの変種です。したがって分布域や日本への移入経緯はコセンダングサと同じです。特徴は、上記したように、花にコセンダングサには無い白い舌状花が4~7枚付くことです。

桜ヶ丘公園161016フジバカマ連結.jpg 上:ノコンギク / 下:フジバカマ


ノコンギク

お花見坂脇の草むらの中やもみじ平の植物保護柵の中などで、ノコンギクのかすかに紫味を帯びた白い花が咲き出しました。なお、開花前のつぼみの花びらは濃い紫色をしています。ノコンギクはキク科の多年草で、本州から九州の道ばたなどで良く見かける野菊のひとつです。花びら(舌状花)は細長く、紫味を帯びた白から薄紫まであって、この舌状花の色や形にはかなり多くの変異が見られます。生育する環境は幅広くて、人為環境から自然環境まで広く出現します。


フジバカマ

さとやまくらぶ前の秋の七草展示の中に植えられているフジバカマが淡紅色の縮れ糸の集まりのような花を咲かせ始めています。フジバカマはキク科の多年草で、中国原産の植物ともいわれますが、万葉の昔から日本人に親しまれてきました。分布域は日本の本州、四国、九州、そして朝鮮半島、中国です。かつては日本各地の河原などに群生していましたが、今は自生地が減少して、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。
桜ヶ丘公園161016カラスノゴマ連結.jpg 上:ホシアサガオ / 下:カラスノゴマ

ホシアサガオ

公園の外にはなりますが、記念館口を出てすぐの斜面の草原でホシアサガオが小さなピンク色の花をたくさん咲かせています。ホシアサガオは熱帯アメリカ原産のヒルガオ科の一年草で、日本には第二次世界大戦後に、輸入食料に混じって入り込んだ種子がもとになって帰化しました。今では関東地方以西の日本、特に関西以西に広く分布しています。ホシアサガオという名前は、アサガオの仲間で花の縁が浅く5裂して、裂片の先がやや尖っていて、上から見ると星形になることから付けられました。


カラスノゴマ

記念館口駐車場下の園路脇の草むらの中で、カラスノゴマが下向きに開いた黄色い花を咲かせています。カラスノゴマはアオイ科(シナノキ科)の一年草で、関東地方以西の本州~九州、朝鮮半島、中国に分布しています。多摩丘陵では数を減らして、地域的な絶滅が心配されていましたが、2013年に自生が確認されました。公園内でも数年前には記念館口近くの草むらの中でかなりの数が見られましたが、その後この場所には見られなくなっていました。ただし、今年になって以前の場所から少し離れた記念館口駐車場下で数株を確認しました。
桜ヶ丘公園161016イヌタデ連結.jpg 上:シャクチリソバ / 下:イヌタデ

シャクチリソバ

ホシアサガオが咲いているすぐそばの草原で、シャクチリソバが雄しべの先のピンク色が目立つ小さな白い花をたくさん咲かせています。シャクチリソバはタデ科の多年草で、カシミールの高地地帯を原産地として、インド、ブータン、ネパールや雲南地方に自生しています。日本には明治時代に薬種として持ち込まれて、栽培されていましたが、その後ここから飛散した種子が繁殖して、帰化植物として繁茂するようになりました。なお、近縁種のダッタンソバは、本種を起源としてチベット地方で別種に分化したものとされています。


イヌタデ

明るい草原の縁などに群生しているイヌタデのピンク色の花穂が秋風の中で目立つようになりました。。イヌタデはタデ科の一年草で、アジアの温帯から熱帯に広く分布しています。日本では北海道、本州、四木、九州、沖縄の野原や道端、畑などにごくふつうに見られます。春から秋までの4月~11月にかけて、茎の先端から長さ1~5cmの花穂を出して、紅紫色の小さな花を密に付けます。この赤い花や実を赤飯に見立てて、アカマンマという別名が付けられています。

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